立正佼成会附属佼成病院
救急医療施設の充実などに重点を置いて、新築移転。
施設概要
- 所在地
- 東京都杉並区和田2丁目25番1号
- オープン
- 2014年9月
- 建 物
- 地上10階
- 診療科目
- 27科目
- 病 床
- 340床
- 設 計
- 株式会社竹中工務店
- 施 工
- 株式会社竹中工務店
立正佼成会の社会貢献事業の一環として、1952年に開設された交成病院を始まりとする立正佼成会附属佼成病院。二次救急医療機関・災害拠点病院として地域医療を担ってきましたが、施設の老朽化が進み、首都圏直下型地震に備えた耐震性を確保するために移転新築を決定、2014年9月に新病院をオープンさせました。
新病院は「断らない医療」という方針の下、二次救急施設の充実を重視。救急車を受け入れるハード面を改善、救急部門と画像診断部門を同じフロアに設けるなどして、より迅速な対応を可能にしました。また災害時にはエントランスホールや廊下、会議室などをトリアージや診療スペースとして利用できるよう、災害拠点病院としての環境も整備。さらにバリアフリーに配慮した段差のない設計にしたり、屋上庭園を設けたり、車寄せや駐車場スペースを十分に確保したり、入院病棟は個室と4人床にして1床あたりの面積を拡張するなど、院内アメニティの充実も図っています。
品の良さと落ち着きを重視した観音ホール。災害時の対策として、動かしやすい軽量なメッシュチェアを採用。
小児科待合にはプレイコーナーと統一感のあるラウンドしたフォルムのソファを採用して、楽しい雰囲気に。
様々な窓の幅と調和させて床を貼り分けた1階総合待合。ロビーチェアの張地もランダムに貼り分け、リズムのある空間を演出。
小児科のスタッフステーションには、キリンの柄をモチーフにしたナースカートを採用。
様々な勤務体制の医師が使いやすいように、共有のワークスペースと個別のブースを設けた医局。
診察室には、清潔感と暖かみを感じるナチュラル色の診察机を採用。機能性の高いチェアも、机に合わせて淡い色合いの張地に。
病棟の個室には、面会の方やご家族が歓談やちょっとした飲食に使用できるテーブルとチェアを選定。