現場スタッフの声
【第3回】スタッフコモンズ広島市立北部医療センター安佐市民病院
拠点移転に際し、病院施設について様々な工夫をされています。
全4回のインタビュー、第3回は「スタッフコモンズ」について話を伺いました。
移転前のスタッフコモンズについて教えて下さい。
松原:
以前のスタッフコモンズはご飯を食べる場所でした。
食事をするところからどのような場にしたいと考えたのでしょうか?
松原:
新しいスタッフコモンズの狙いは2つあります。1つは多職種が集まる交流の場、もう1つはちょっとしたリラックス空間です。
スタッフコモンズを交流の場にしたい病院は増えていると思いますが、なかなか難しいという声もあります。
松原:
交流の場といっても挨拶をしたことがある程度の軽いコミュニケーションの積み重ねが大事だと考えました。コミュニケーションのハードルが少しでも低くなればOKです。そのために、ソファーを配置して数人で集まって話ができる場所を設置しています。夕方くらいになると、勉強会や調べものをするグループがスタッフコモンズを利用しています。休憩室だとまだ残っているの?と言われることが気になりますし、他部署との交流は難しいです。スタッフコモンズを利用するスタッフが徐々に増えていますし、チーム医療の推進に貢献しています。
リラックス空間についても教えて下さい。
松原:
私はリバーサイドカフェみたいにして欲しいと言っていました(笑)カウンターの1人席は仕切りがあって、集中できる環境になっています。スタッフコモンズ全体が食堂のような机が並んでいる空間ではなくて、おしゃれでどこに座ってもリラックスできることを目指しました。食べた後に少し自分の時間を持てることが好評です。
工夫点を教えて頂きありがとうございます。最後に、未来のスタッフコモンズはどのようになりそうでしょうか。
松原:
今はコロナで使えていないのですが、スタッフコモンズに講演ができる音響を備えた会議室があります。会議室としても使えますが、オープンにすればスタッフコモンズで懇親会を開催することが可能です。今後はイベントを企画して、地域の病院と交流をする、勉強会を行うなど地域連携のハブとしてスタッフコモンズが利用されていくことを目指します。
スタッフコモンズのあるべき姿、大変勉強になりました。インタビューありがとうございます。
施設紹介
広島市北部医療センター安佐市民病院は、地域の基幹病院として、患者の皆さんの利益のために「愛と誠の精神」、そして「誇りをもって安全で質の高い医療を提供すること」を基本理念に掲げています。高度急性期機能、地方包括ケアの生活視点、人材派遣/教育体制、DXの4つの分野で様々な試みを進めております。新しいことにチャレンジしながら、北部医療センターが可部の健康ランドとして地域の方々をお守りしています。