医療施設向けロビーシリーズ「ユニバーサルロビーチェア」に『産婦人科向けタイプ』『整形外科向けタイプ』を追加

「医療施設ロビーのトータルコーディネートを実現」「患者特性・空間特性に配慮した高い機能性」「ロビーチェアシリーズの中で最も優れた清潔性・清掃性」をコンセプトに開発されたロビーシリーズ今回の品揃えの追加によって、待合空間のコーディネートの幅がより拡がりました

製品・サービス 医療・福祉施設
2008年7月16日 ※記載内容は発行時のものです

株式会社 岡村製作所は、医療施設向けロビーシリーズ「ユニバーサルロビーチェア」の新しい品揃えとして、『産婦人科向けタイプ』と『整形外科向けタイプ』の2タイプを発売いたします。『産婦人科向けタイプ』は、妊婦の方の身体的負担を軽減し腰痛を防ぐ、適正な姿勢で座ることを促す形状となっています。一方、『整形外科向けタイプ』は、座りやすさを考慮して2タイプの座面高さを用意しており、座面の低いほうのタイプにはステッキを固定できるホルダーを取り付けています。
2008年3月発売の「ユニバーサルロビーチェア」は、病院の総合待合や各診療科の待合など、患者特性や空間特性が異なる各々の待合に対し、基本デザインや木素材・色合いを統一することにより、施設の待合全体を意匠的にまとまりのある空間にコーディネートできるロビーチェアのシリーズです。今までに『総合待合タイプ』『診療科待合タイプ』『ラウンジタイプ』『小児科向けタイプ』を発表しており、それぞれ患者さんに使いやすい機能を備えています。また、座や背の隙間をなくしてホコリが溜まらないようにするなど、高い清潔性や清掃のしやすさを実現しています

医療施設向けロビーシリーズ「ユニバーサルロビーチェア」開発に際して
病院をはじめとする医療施設には、車椅子を使用している方、杖を使用している方、妊娠している方など、子どもから大人まで多様な方々が集まります。特にロビー空間では、こうした方々が待合において身体に負担が少なく快適に過ごすことのできるような配慮が必要です。
そこで、「ユニバーサルロビーチェア」の開発に際しては、病院にご協力をいただき、患者さんのウォッチング、患者さんや看護師さんへのヒアリングをはじめ、実際に試作品に座っていただき患者さんにアンケートをお願いするなど、さまざまな調査を行いました。患者さんの身体的特性、使われ方やニーズについてデータを収集し、必要とされる機能やサイズを決定するなど、実際の調査から得られたデータを基に製品開発を行っています。

医療施設向けロビーシリーズ「ユニバーサルロビーチェア」 『産婦人科向けタイプ』『整形外科向けタイプ』の特長

産婦人科向けタイプ

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通常、腹部への圧迫を避けるために、妊婦の方は椅子にのけぞるような格好で座ってしまいがちですが、この姿勢は逆に腰痛を引き起こす要因ともなってしまいます。
よって、『産婦人科向けタイプ』では、妊婦の方が身体に負担の少ない適正な姿勢で座ることができるよう配慮した設計を行っています。座面に前下がりの緩やかな傾斜をつけ、背のクッションを厚くして適度な弾力感を持たせることで、背中をしっかりと支えるようにするなどの工夫を施しています。
また、1人分の座席の幅を他のタイプよりも広めに設定しています。混雑時にも、手荷物を身体の上ではなく側面に置くことができるため、荷物による圧迫がなく安心です。
肘部もスエード調布地の張りぐるみとしており、自宅のソファのように落ち着ける、温かみのあるデザインとなっています。

整形外科向けタイプ

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身体的制約が多い患者特性を考慮した『整形外科向けタイプ』は、2つの座面高さのタイプを用意しています。
高齢者の方の使用を想定した座面の低いほうのタイプ(座面高さ:440mm)は、座面の前側隅にステッキを固定できるステッキ掛けを取り付けています。
整形外科を訪れる高齢者の方の多くがステッキを使用しており、着座したときに手で押さえていることが不要で、また倒してしまった時にステッキを拾う不自由がないようにと配慮したものです。軟質樹脂製のホルダーで、ステッキの固定・取り外しも容易です。
一方、座面が高いタイプは、座面高さを480mmと高めに設定しており、足をギプスなどで固定した状態の患者さんでも起立・着座がしやすくなっています。
ともに座面は前に向かってわずかに下に傾斜した形状で、立ち上がりの際の動作がしやすいよう配慮しています。

□初年度販売目標:2億円(シリーズ全体)

医療施設向けロビーシリーズ「ユニバーサルロビーチェア」

『産婦人科向けタイプ』

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『整形外科向けタイプ』

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【ご参考】医療施設向けロビーシリーズ「ユニバーサルロビーチェア」の特長

1. 1つのシリーズで病院内のあらゆる待合スペースをトータルコーディネート

病院の待合空間は、総合待合や各診療科の待合など、空間の広さや訪れる患者さんの特性によりさまざまな機能が求められます。「ユニバーサルロビーチェア」は、各々の待合では空間ニーズや患者さんの身体的負担を軽減する形状と機能を満たしつつ、同時に基本デザインや木素材・色合いを統一させており、院内の待合スペース全体でまとまりのある空間コーディネートを行うことができます。

2.患者特性・空間特性を配慮した高い機能性

(1)立ち上がりやすい肘形状
肘の形状は、立ち上がるときの補助となるよう、最も自然に手を置いて力を入れやすい形状にしました人間工学に基づき、立ち上がりやすさを追求した機能的な肘形状です。
(2)脚部でホコリが溜まりにくい構造
チェアを隣り合わせに置いた際、それぞれの脚がぴたりと付いて隙間ができません。また、多くの脚が乱立せずスマートです。脚と脚の間にホコリが溜まりにくくなり、清掃しやすくなります。
(3)座と座、背と座でホコリが溜まりにくい構造
座と座、背と座は一体の張り構造とし、隙間をなくしました。ホコリが溜まりにくく清潔で、院内感染のリスクも低減できます。
(4)定員着座を促す背の形状
各座席にクッションを付けたデザインは、背当たりの柔らかさを高めるだけでなく自然にチェアの定員着座を促すことができるため、座席不足を防止できます。

3.バリエーション

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■総合待合タイプ
脚をパネル脚型のデザインとした、総合ロビーにふさわしい重厚感のあるタイプです。

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■ラウンジタイプ
パネル脚を採用した、パーソナル性の高い待合空間に最適なタイプです。専用のテーブルも用意しています。

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■診療科待合タイプ
肘や脚はオープンフレームタイプで、各診療科の待合空間にふさわしい軽快なイメージのデザインです「標準奥行タイプ(650D)」、「スリム奥行タイプ(550D)」の2種類を品揃えしています。

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■小児科向けタイプ
小児の体型に合わせたサイズで、小児が座っても足が床に届き、背にもたれることができるため、落ち着いた姿勢で待つことができます。小児の手足が入り込む隙間をなくすなど、安全性にも配慮しています。

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