書籍「ナレッジ・コモンズ グローバル人材を育むキャンパス空間」出版のお知らせ
株式会社 岡村製作所は書籍「ナレッジ・コモンズ グローバル人材を育むキャンパス空間」を日経BP社より出版いたします。
本書は、大学における新しい学習方法とその空間環境を考える内容となっています。グローバル化社会の到来により、課題解決能力や創造的思考能力といったスキルを身に付けた学生を求める社会のニーズに対応する教育を考察しています。 大学ではそれらの能力を養成するため、アクティブラーニング(学習方法)と、ラーニングコモン(空間環境)を導入しています。このアクティブラーニングを行うためには、どのような空間環境と学習ツールが必要なのか?ラーニングコモンズにはどのような空間的な仕組みが求められるのか?
さらに将来、大学と企業がより一層のコラボレーションを強め、在学生はもとより、卒業生や社会人などを含めた社会的な知識創造のための拠点になる空間環境を「ナレッジ・コモンズ」と定義し、「知識創造」と「協働学習」を構築するためのヒントをご紹介します。
本書の内容と構成
序章 社会背景と社会から求められる新しい資質
グローバル化社会を迎え、社会はどのような能力を持つ人材を求めているのでしょうか。経済的動向を軸に、必要とされるスキルを
1「ものごとを正確に速く行う」能力
2「問題点を発見し解決できる」能力
3「新たな価値を創り出す」能力の3つに分類し、その特徴を考えます。
第1章 大学の教育・研究のための空間特性
大学の学習研究活動の特性と空間環境の関連性について調べます。
実際の大学研究室に所属する学生を対象に行動観察調査から、学生が知的活動を行う際に選択する空間環境を分析し、現状の大学施設における学習研究空間のありかたについて考えます。
第2章 知識創造プロセス
知識はどのようなプロセスを経て創造されるのでしょうか?
創造された知識はどのような特徴を持っているのでしょうか?
知識が創造されるプロセスに着目して仮説を立て、学習研究活動のための空間環境を構築するために必要な要件について考えます。
第3章 知識創造に関わる新しい教育方法と空間環境
学生参加型のグループ学習「アクティブラーニング」と、協働学習の場である「ラーニングコモンズ」について述べています。
アクティブラーニングでは、知識創造プロセスの仮説に基づいて、「知識の習得」、「課題解決能力の養成」、「新しい価値の創造」という異なるスキルを養成するための学習方法と必要な空間環境について考えます。
ラーニングコモンズでは、学生が「協働学習」を行うために必要な空間環境の要素を例示し、その仕組みについて提案します。
第4章 社会との橋渡しになるナレッジ・コモンズ
ラーニングコモンズは、将来どのように発展していくのでしょうか?
大学が企業や社会人との関わりをより一層強め、大学施設が社会の知識創造の中核的な拠点として発展するためには、どのような仕組みが考えられるでしょうか?
ラーニングコモンズに必要な環境要件の拡張と、社会との連携を重要視した空間環境を「ナレッジ・コモンズ」と定義し、その可能性と有効性について考えます。
書籍名 | 「ナレッジ・コモンズ グローバル人材を育むキャンパス空間」 |
著者 | 株式会社岡村製作所 オフィス研究所 前田明洋 |
本文イラスト | 株式会社岡村製作所 プロジェクトデザイン部 |
装丁 | A5判 231ページ |
定価 | 本体1,600円+税 |
出版 | 日経BP社 |
発行日 | 2013年3月25日 |
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