オカムラ主催の「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」企画展を開催

2024年9月13日(金)~27日(金)までオカムラ ガーデンコートショールームにて展示

展示会
2024年8月05日 ※記載内容は発行時のものです

株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:中村 雅行)は、オカムラが主催する「OPEN FIELD(オープン・フィールド)」第2回企画展を2024年9月13日(金)~9月27日(金)までオカムラ ガーデンコートショールームにて開催します。
「OPEN FIELD」では、建築史家の五十嵐 太郎氏をキュレーターに迎え、オカムラ ガーデンコートショールームにて気鋭のクリエイターによるインスタレーションを発表します。第2回となる今回は、建築家の山田 紗子氏、アーティストの丸山 のどか氏にご参加いただき、「ショールーム・フィクション 線のような家具と家具のような立体」のタイトルでインスタレーションを展示します。また、会期中、参加作家によるトークイベントや学生を対象にしたワークショップを開催します。

□オカムラウェブサイト「OPEN FILED」特設サイト
https://www.okamura.co.jp/corporate/special_site/event/openfield/

オカムラウェブサイト「OPEN FILED」特設サイト

■キュレーター五十嵐 太郎氏によるコメント
予期されない出会いや出来事の場として生まれたOPEN FIELDの2回目の展覧会では、異なるジャンルのクリエイター、すなわち建築家の山田紗子さんと、アーティストの丸山のどかさんによるコラボレーションを企画した。二人とも期待されている若手である。山田さんは、ジャングル・ジムのような屋外空間を備えた野心的な自邸、daita2019などで注目されたほか、インスタレーションや展覧会の空間構成も手がけている。また丸山さんは、家具や小物など、身近な日常生活で見られるモノを対象としつつ、ベニヤや角材を用いて再現する手法で知られ、各地の展覧会に参加している。
そこで今回は日常の風景に違和感をあたえながら、異世界の存在を想像させる空間の創出をめざした。そもそもOPEN FIELDの会場が、オカムラのガーデンコートショールームの一部であることを踏まえ、ここをニュートラルなホワイトキューブとしてリセットせず、普段の雰囲気を残しながら、むしろ製品を陳列する「ショールーム」という位相をズラすことができるのではないか。
丸山さんがつくるのは、本物のようなモノ。これらは実用性を備えた家具や小物ではなく、抽象化された立体作品=彫刻である。しかも表面は絵画のようにペイントされている。三次元の存在でありながら、二次元的だ。一方、山田さんは空間の中で踊る線というべき細いスチールパイプのインスタレーションを制作し、それらが重なりあう室内の風景を生みだす。これは意味を剥奪された抽象的なモノのように見えるが、座るなどの機能をもち、家具的にふるまう。ときとして二次元に感じられるかもしれないが、三次元に展開する。

したがって、アートとデザイン、あるいは二次元と三次元が反転したり、宙吊りになるのが、「ショールーム・フィクション」の空間となるのだ。

ー参加作家プロフィールー

山田 紗子(建築家)

山田 紗子(建築家)

1984年東京都生まれ。大学在学時にランドスケープデザインを学び、藤本壮介建築設計事務所で設計スタッフとして勤務の後、東京芸術大学大学院に進学。在学時に東京都美術館主催「Arts&Life:生きるための家」展で最優秀賞を受賞し、原寸大の住宅作品を展示する。独立後の主な仕事として、屋内外を横断する無数の構造材によって一体の住環境とした「daita2019」、形や色彩の散らばりから枠にとらわれない生活を提案した「miyazaki」等の住宅作品や、樹木群と人工物が渾然一体となる環境を立ち上げる2025年大阪関西万博休憩施設(2025年公開)などがある。主な受賞に、第三回日本建築設計学会賞大賞、第三十六回吉岡賞、Under 35 Architects exhibition 2020 Gold Medal、 第三回小嶋一浩賞など。

・作品コンセプト
家具は、人と場の間に境界線を描く。人の体や行動を支えるためにデザインされた形は、同時に、人が空間に関わるための境界である。その境界線が開いたり閉じたりすることで、人はその場に近くなったり遠くなったりする。
境界線、つまりアウトラインだけで家具を作る。たとえばそれは頭の先よりも少し上を通り、右肩の後ろをかすめて、足元に水たまりを描く。または左右に手を伸ばしたようにすっと広がり、背後に大きな円を描くかもしれない。そのような家具を7つ並べる。そこではある時は、誰かのアウトラインが自分のアウトラインになり、その逆もある。複数のアウトラインが交錯する場に人や物が出入りし、常に揺れ動く境界と影が新たな場を立ち上げる。

丸山 のどか(アーティスト)

丸山 のどか(アーティスト)

1992年、新潟県生まれ。2018年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻彫刻領域修了。ベニヤや角材などの製材された木材を用いて、言葉や風景を表象的に切り取り、立体化する作品を制作。現実と虚構が入り混じり、次元の境界が曖昧となる作品を発表している。
近年の主な展覧会に、「味/処」(神奈川県民ホールギャラリー、神奈川、2023年)、「アートサイト名古屋城2023」(名古屋城二之丸庭園、愛知、2023年)、「Encounters」(粟津邸、神奈川、2023年)、個展「資材館」(YEBISU ART LABO、愛知、2022年)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020」(旧・名古屋税関港寮、愛知、2020年)などがある。

・作品コンセプト
人が家具と接する瞬間は日常生活の中で何度も訪れる。
脱ぎ捨てた服、積まれた書類、忘れ物のスマートフォン、行き場がない観葉植物などが家具の上に置かれる。
忙しない日々の中で、本来の機能とは違う使われ方をする家具たちは、まるで生活の痕跡を一時的に展示するための台座のようにも見えてくる。

ー開催概要ー

■タイトル
「ショールーム・フィクション 線のような家具と家具のような立体」

■参加作家
山田 紗子(建築家)、丸山 のどか(アーティスト)

■企画
五十嵐 太郎(建築史家)

■開催期間
2024年9月13日(金)~9月27日(金)10:00~17:00
※日曜祝日休館

■会場
オカムラ ガーデンコートショールーム
東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート3F

■入場料
入場無料

■特別イベント
参加作家によるトークイベントや学生を対象にしたワークショップを開催します。
トークイベント  :2024年9月14日(土)15:00~16:00
学生ワークショップ:2024年9月18日(水)15:00〜17:00
※内容や参加お申し込みについての詳細は下記サイトをご確認ください。

□note:OPEN FIELD/株式会社オカムラ「OPEN FIELD 第2回企画展イベント情報」
https://note.com/open_field/n/n3b7859782528

■主催
株式会社オカムラ

□オカムラウェブサイト「OPEN FILED」特設サイト
https://www.okamura.co.jp/corporate/special_site/event/openfield/

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