オカムラデザインスペースR 第10回企画展
タイトル | 「Flow-er」 |
企画主旨 | 第10回オカムラデザインスペースR(ODS-R)は、基本コンセプト「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」に従って、建築家の平田晃久氏とその協働者としてフラワーアーティストの塚田有一氏を迎えます。タイトルを「Flow-er」と決め、昨年12月から打ち合わせを重ねてガーデンコートショールームに、水と植物を用いて、われわれの記憶にねむる原風景としての大きな花のような、あるいは優しい里山のような風景を現出させます。タイトルは、溢れる水と植物の力で現れる原風景を意味するものです。 ODS-Rでは毎回、「いま、あなたの建築設計で最も関心があって、この場で実験的に挑戦してみたいこと」を建築家にお願いします。そのことによって、インスタレーションの中に、建築と風景の近未来を表現しようとしています。平田さんは、構成要素が積極的に「絡み合う」状況にチャレンジしたいと、その思いを述べています。建築的な仕組みの表層に水や植物を絡ませるのは、そう難しくない。もう数歩踏み込んで、その場所の空間と絡み合い、さらに訪れる人々の身体的動きとも絡み合うランドスケープを求めて、議論の応酬がありました。そのうえに、今回は、人工化されたオフィス空間に、「溢れる水と植物の力」を導入することにもチャレンジします。高度な制御技術が求められますが、制御というよりも、水と植物の溢れる力を会期中、維持し育てていく技術が必要です。この方面での、協働者の塚田さんの構想と技術の力が不可欠でした。 平田さんと塚田さんは、「オフィス空間に、水と構造体と植物がからみ合った、庭とも建築ともつかない光景をつくりたい。中央のアクリル構造体を伝って、水が一枚の花のように広がりながら流れ落ちます。人はその世界に入り、目に見えあるいは見えない様々な流れに耳をすまします。これは庭師の思考に導かれながら、建築のかたい殻を水の流れの中に解き放ち、私たちのからだを、変化する水の様態の中に解き放つ試みです」と説明しています。 (企画実行委員長/川向 正人) |
企画建築家 | 平田 晃久(ひらた あきひさ)氏 建築家 |
協働者 | 塚田 有一(つかだ ゆういち)氏 ガーデンプランナー/フラワーアーティスト |
開催期間 | 2012年7月24日(火)~8月10日(金) 10:00~18:00 (7月29日、8月4、5日は休館) |
会場 | オカムラ ガーデンコートショールーム 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ・ガーデンコート3F [地図] TEL: 03-5276-2001 |
シンポジウム
「Flow-erの風景」
日時:2012年7月28日(土) 15:00~17:00(定員80名)
パネラー:平田晃久、 塚田有一、 アンカーマン=川向正人
公演
「水の音」
日時:2012年8月3日(金) 19:00開場、19:30~21:00公演 (定員60名)
能楽師/ワキ方:安田登、 能楽師/笛方:槻宅聡
会場:オカムラ ガーデンコートショールーム ニューオータニ・ガーデンコート3階
■参加申込・お問い合わせ先:
株式会社 岡村製作所 [お客様サービスセンター] フリーダイヤル0120-81-9060
入場料 | 無料(展示、シンポジウム共) |
主催 | 株式会社 岡村製作所 |
後援 | 日本建築家協会、日本建築美術工芸協会、東京インテリアプランナー協会 |
協力 | 岡安泉照明設計事務所、株式会社 富士清水 |
企画建築家・協働者 プロフィール
平田 晃久(ひらた あきひさ)建築家
1971年 | 大阪生まれ |
1994年 | 京都大学大学院工学部建築学科卒業 |
1997年 | 京都大学大学院工学研究科修了 |
1997-05年 | 伊東豊雄建築設計事務所勤務 |
2005年 | 平田晃久建築計画事務所設立 |
2004年 | SDレビュー朝倉賞(House H) |
2006年 | SDレビュー入選(House S) |
2008年 | 第19回2007JIA新人賞(桝屋本店) |
2009年 | ELLE DECO「Young Japanese Design Talent 2009」(animated knot) |
2010年 | グッドデザイン賞(alp) |
2011年 | Kaohsiung Maritime Cultural & Popular Music Center International Competition 二等(foam form) |
2012年 | MILANO SALONE「Elita Design Awards」(Photosynthesis) 和水町立菊水小・中学校設計業務公募型プロポーザル 二等(森の中の学校) |
代表作に、「sarugaku」2006年、「イエノイエ」2008年、「alp」2008年、キヤノン NOREAL 「animated knot」2009年、「coil」2011年、パナソニック 「Photosynthesis」2012年など。 著書に、「"animated" 生命のような建築へ 発想の視点」、「建築とは〈からまりしろ〉をつくることである」(INAX出版)など。
塚田 有一(つかだ ゆういち)ガーデンプランナー/フラワーアーティスト
1968年 | 長野県生まれ |
1991年 | 立教大学経済学部卒業 |
1992年 | 草月流家元アトリエ(禅寺に1年住み込み) |
1997年 | 株式会社イデー入社 |
2005年 | 有限会社 温室 設立 |
2007年 | 株式会社 リムグリーン設立 |
2010年 | 港区みどりの街づくり賞受賞 |
主なプロジェクトとして、東京大学先端科学技術センターのキャンパスを使っての「こまみどりプロジェクト」2009年、赤坂氷川神社での「藍の畑と鎮守の杜プロジェクト」2009年~、「花綵列島プロジェクト」2011年~などがあり、2011年よりIID世田谷ものづくり学校グリーンディレクターなどを務める。
OKAMURA Design Space R
それは、ニューオータニ・ガーデンコートのスペーシャスなオカムラ・ショールームの一画に、年に1度、全く斬新な企画で創出される展示とトークのための空間です。
毎回異なるジャンルの複数のアーティストが、アートの枠組みを超えサイエンスとインダストリーの新領域にまで踏み込む意欲的なコラボレーションを展開し、その知と美の新たな形式によって多領域に向けて確かなインパルスを発信します。
全体企画 | OKAMURA Design Space R 企画実行委員会 | |
委員長 | 川向 正人(建築史家、建築評論家、東京理科大学教授) | |
企画委員 |
芦原 太郎(建築家) 北川原 温(建築家、東京藝術大学教授) 内藤 廣(建築家) 中村 喜久男(岡村製作所 代表取締役会長) 各企画展アーティスト |
|
実行委員 |
各企画展アーティスト側責任者 岩下 博樹、岡村 経夫、大田 友祐、竹森 邦彦(岡村製作所) |
|
開催場所 | オカムラ ガーデンコートショールーム内 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ・ガーデンコート3F Tel: 03-5276-2001 |
|
主催 | 株式会社岡村製作所 〒107-0052 東京都港区赤坂2-14-27 国際新赤坂ビル東館10F Tel: 03-5561-4091 |
|
入場料 | 無料 |
お問い合わせはこちらから
株式会社オカムラ お客様相談室
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日、年末年始を除く)