岡村製作所「ミカサ」のオートマチック・トランスミッションが日本機械学会「機械遺産」に認定
2015年7月24日、株式会社 岡村製作所が開発した日本初のトルクコンバータ式オートマチック・トランスミッション車である「ミカサ」に搭載した1951年開発のトルクコンバータが、一般社団法人 日本機械学会により「機械遺産」に認定されました。
「ミカサ」はオカムラが1955年に開発した日本初のトルクコンバータ式オートマチック・トランスミッション車で、1951年に開発し製造した純国産のトルクコンバータを搭載し、現在も展示保管しています。 「機械遺産」は、歴史に残る機械技術遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術に関わる歴史的遺産を一般社団法人 日本機械学会が認定するものです。「ミカサ」のオートマチック・トランスミッションは、その保存状態などを評価され、「Collection:保存・収集された機械」分類での認定となりました。
「機械遺産」認定表彰の概要
名称 | 「ミカサ」のオートマチック・トランスミッション ―日本のAT車ここにはじまる― Automatic Transmission of "MIKASA" 機械遺産第72号 |
主催 | 一般社団法人 日本機械学会 |
認定内容と詳細については、日本機械学会機械遺産ホームページ(http://www.jsme.or.jp/kikaiisan/)にて7月24日に発表されました。 また、表彰式は2015年8月7日(金)に名古屋市のトヨタ産業技術記念館 大ホールにて行われます。
「ミカサ」について
1955年に開発した「ミカサ」は、オカムラが製造した国内初のトルクコンバータ(流体変速機)を採用した前輪駆動方式の四輪自動車です。オカムラが1951年に開発・製造したトルクコンバータを搭載しており、現在は東京都千代田区の「オカムラいすの博物館」に展示保管しています。
オートマチック・トランスミッションについて
オカムラが1951年に開発に成功したトルクコンバータとトランスミッションからなり、さらに2気筒の水平対向エンジンと一体化され1つのパワーユニットを形成しています。トルクコンバータは1951年に実用化に至り、当時のディーゼル機関車や森林の集材用ウインチ、建設機械などに利用されました。現在も神奈川県横須賀市のオカムラ追浜事業所にて製造され、フォークリフト等の産業車両用や空港用貨物カートなどに利用されております。
「ミカサ」の展示について
オカムラいすの博物館
【所 在 地】 | 東京都千代田区永田町2-13-2 オカムラ山王ショールーム内 [地図] ・東京メトロ銀座線、丸ノ内線「赤坂見附」駅 徒歩5分 ・東京メトロ銀座線、南北線「溜池山王」駅 徒歩5分 ・東京メトロ千代田線「国会議事堂前」駅 徒歩5分 ・東京メトロ千代田線「赤坂」駅 徒歩6分 |
【開館時間】 | 9:00~17:00 |
【休 館 日】 | 土曜、日曜、祝日 |
【入 場 料】 | 無料 |
【電話番号】 | 03-3593-6195 |
オカムラいすの博物館 https://www.okamura.co.jp/company/museum/index.html
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