医療施設でのワークブース活用事例

神戸市立医療センター 中央市民病院

医療施設でのワークブース活用事例

神戸市立医療センター 中央市民病院

この記事は2022年4月 1日に公開されたものです

神戸市立医療センター中央市民病院 様

職員数約1900名
病床数768床 / 2021年11月納入

医療の現場でも増えるWEB会議に対応するため、南館 会議エリアへワークブースを導入

神戸港南の人工島ポートアイランドにある神戸市立医療センター 中央市民病院(以下、「中央市民病院」 という)は、「1年365日・24時間断らない救急医療」の理念のもと「最後の砦」と呼ばれ、神戸市の基幹病院として患者中心の質の高い医療を提供しています。 

同病院では、新型コロナウイルス感染拡大に伴って増えたWEB会議や学会発表などに対応するため、会議エリアへワークブースを導入しました。 

本採用に至る前に、実際のワークブースを一ヶ月間ほど仮設置し、利用者の声を聴きながら運用シーンを検証。 その過程と現在の利用状況についてお話を伺いました。 

神戸市立医療センター中央市民病院 南館 会議エリア

新型コロナウイルス感染症病棟を
全国に先駆けて建設

神戸市における新型コロナウイルス感染症の重症患者については、中央市民病院を中心に受け入れており、その結果、新型コロナウイルス感染症患者以外の救急患者の受け入れを制限せざるを得ない状態が発生しました。 

新型コロナウイルス感染症患者への治療と、中央市民病院における高度医療の提供を両立し、神戸医療圏における市民の安全を継続的に確保できるよう、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れに特化した臨時病棟を整備しました。 

周囲への音の配慮が
きちんとされている個別ブースが欲しい

感染対策のため、会議や打合せは密集を避け、人と人との距離を空けるようになったことで、会議スペースが足りないという声が多く上がってきたといいます。 

また、コロナ禍で他病院との会議や打合せはWEB開催が主流となり、個別ブースの要望も寄せられるようになりました。 一人で参加するようなWEBでの学会発表や会議は、会議室が埋まっていると、自身のデスクや空いているスペースを見つけて行うしかありません。 職員が自席からWEB発表を行うのは難しい状況でした。 

そこで中央市民病院では、職員が会議室の不足に悩むことなく、円滑に会議や打合せに臨める空間を整えるため、会議スペースの整備を早急に進めました。 

「会議スペースの構想を設計事務所に相談していく中で紹介されたのが『TELECUBE by OKAMURA』です。 会議室の不足と併せて、周囲への音の配慮がきちんとされている個別ブースが欲しい、という要望を叶えるものでした。 」(施設ご担当者)

ポイントはフォロー体制と細やかな機能

実際どんなものなのかを試すため、一ヶ月間ほど医局近くに仮設置することに。 その後、医師を中心に利用してみた感想やアンケートを集計し、最終的に個別ブース2台の導入を決定しました。 

「納品だけでなく、オカムラさんが設置場所の検証や消防署への申請等、二人三脚で動いてくれる姿がとても心強かったですね。 」(施設ご担当者)

利用者が気分や使用シーンによって、色の温度と明るさを変えられる機能が優れていたこともポイントでした。 集中したい時は昼白色、リラックスしたい時は電球色と、柔軟に切り替えることができます。 また、管理面では自動で照明と換気ファンがオンオフされるのも、切り忘れがなくて助かっているそうです。 

人感センサーで照明と換気ファンが自動オンオフ
照明はリモコンで調色調光が可能
ワークブースの予約システム

ワークブースは全職員が使えるように

「個室ブースの導入を決めてからは、どうしたら多くの職員がスムーズに使えるか、効率よく予約できるか検討を重ね、通常の職員サイトから行う会議室予約とは別のシステムを構築しました。 パソコンが支給されていないスタッフでも広く利用できるよう、自身のスマートフォンから予約可能にしたかったからです。 」(施設ご担当者)

さらに、気軽に使ってもらえるよう、扉の鍵は普段から閉めず、職員であれば予約が入っていなければすぐ利用できるように運用されています。 

11月から南館での設置を開始し、現在では認知度が上がり利用者も増えてきました。 人気の時間帯は夕方。 診察を終え、一人で集中する空間として役立っているようです。 

さらに好循環を生むための施設活用を

「実は本館にもワークブース設置の要望があるのですが、なかなか空間に余裕がなく、今はスペースの確保が難しいです。 TELECUBE by OKAMURAは、将来的にもし別のエリアで使いたいとなっても簡単に動かせるので、多様なレイアウトができそうですね。 今後は、さらに働きやすい環境を作り上げていけるよう、本館も合わせ中央市民病院全体としてフレキシブルに施設活用を進めていきたいと思っています。 」(施設ご担当者)

職員が快適な空間で働くことは、患者さんに対してより良い医療の提供にも繋がるでしょう。 

編集後記

今回は初めての医療施設での事例でしたが、医局ではなく会議エリアに設置され、シームレスに全職員が利用しやすいよう工夫されていたのが印象的です。 コロナ禍で会議や学会のWEB化が進み、要望の高まりによって導入された個別ブースですが、可変性の高いワークブースなら状況が変わっても対応が可能ですね。 

神戸市の基幹病院として、コロナ禍での変化にいち早く対応し、一人一人が快適に志高く働ける環境整備を実現されている姿に背筋が伸びる思いがしました。 

(取材日:2022年1月20日)

Project’s Data

施設名
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター 中央市民病院
所在地
神戸市中央区港島南町2丁目1-1

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