"はたらく"と研究所のあゆみ

オカムラでは1980年より研究所を開設し、時代に応じた働き方・働く環境の調査・研究を続けています。

オカムラ ワークデザイン研究所では、
「働く環境」ではいま何が起きていて、人々の意識はどう変化しているのか、
常に"はたらく"現場に目を向け続けています。
どんな「働き方」が人を活かすのか。
どのような「働く場」をつくると人が活きるのか。
「家具」はどんな効果をもたらすのか。
私たちはこれからも、働く人に寄り添いながら研究を続けていきます。


2020年代〈柔軟性〉

2020年からのコロナ禍を経てオフィス出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが可能になりました。自宅、サードプレイス、そしてオフィスそれぞれの働く環境の意味や価値が改めて問い直されています。

<主な研究>

働き方
  • 行きたくなるオフィス
  • ワークエンゲイジメントと働く場
  • ハイブリッドワークと健康
働く環境
  • カジュアルなオフィスインテリア
  • アジャイルに働くための環境

  • 1on1を行う環境
構成する家具
  • eスポーツ用ファニチュア
  • 手術支援ロボット用チェア
  • 体格に合わせて自然に変形する椅子
2020年代のオフィス

2010年代〈多様性〉

ウェルビーイングという考え方が浸透してきたこの時代、女性や高齢者、心身に障がいを持つ人たちなど、それまで働きづらさを感じていた人々の社会参加が求められるようになり、オフィスではそのような多様な人たちに対応できる環境が求められるようになりました。

<主な研究>

働き方
  • マグネットスペースでの交流活動
  • つながりながら働く(部室の活用)
  • テレワークによる柔軟な働き方
働く環境
  • 女性が選好するアメニティ空間と家具
  • サーガディアン照明
  • 環境配慮型グリーンオフィス
構成する家具
  • 座りすぎを解消する座位・立位作業(電動昇降デスク)
  • 立ち会議で半立位姿勢が取れる補助椅子
  • 着座姿勢をセンシングする椅子
2010年代のオフィス

2000年代〈創造性〉

景気の低迷が続く中、知識創造をするために私たちはオフィスでいかに行動すればいいのか、それを行うためにはどのような空間が必要なのか盛んに議論されました。またノートPC が普及したことで、「自分専用の席で働く」というそれまでの常識を覆す働き方も研究され始めました。

<主な研究>

働き方
  • フリーアドレス導入にむけた実験
  • 知識創造を支援する場
  • アクティビティ・セッティングの実態

働く環境
  • ブレインストーミング促進環境
  • 集中を促進する場
  • オフィスインテリアの色彩活用
構成する家具
  • 長時間のパソコン作業に対応した低座後傾姿勢
  • エルゴノミックシーティングシミュレータ
  • オフィスヘのユニバーサルデザインの適用
2000年代のオフィス

1990年代〈効率性〉

バブルが崩壊して経済成長が一気に鈍化していく中、仕事の効率性を高めることが求められました。一方で、フリーアドレスやテレワークの概念が日本にもたらされ、オフィス内外での新しい働き方に着目した実験・研究が始まりました。

<主な研究>

働き方
  • 知的生産性の阻害要因
  • リゾートオフィス実証実験
  • 在宅勤務サテライトオフィス実証実験
働く環境
  • オフィスの環境音(BGM)
  • オフィスプランニングの自動化
構成する家具
  • 着座姿勢の安定感を高めた異硬度クッション
  • VDT作業による疲労軽減のための可動肘掛
1990年代のオフィス

1980年代〈快適性〉

オフィスにコンピュータが導入され始め、OA化に対応するオフィスが盛んに議論されました。
オフィスの一人当たり面積の把握や、不自然なVDT作業姿勢に対応する家具の開発など、快適性を確保するために多くの課題解決が求められました。

<主な研究>

働き方
  • OA化対応オフィス(ニューオフィス化)
  • リフレッシュスペースの在り方
働く環境
  • オフィスの一人当たり面積
  • トータルオフィスプランニングシステム
  • 対向式ワークステーションのパーティション高さ
構成する家具
  • VDT作業姿勢に対応した座面前傾椅子
  • タスク&アンビエント照明
1980年代のオフィス

1980年 オフィス研究所発足

働き方や働く場に対して科学的なアプローチをする研究機関として設立しました。