専門学校でのワークブース活用事例 Case-5
学校法人山口学園 ECCコンピュータ専門学校
専門学校でのワークブース活用事例 Case-5
学校法人山口学園 ECCコンピュータ専門学校
変化する時代社会の要請に即応し、社会が求む多様な分野の高度専門職業人の養成を行ってきた山口学園。 外国語教育から始まった同学園が、情報化社会の到来を予見して1997年に設立したのが、ゲームクリエイターやITエンジニアを育成する「ECCコンピュータ専門学校」です。 設立以来、専門力・人間力・国際力を併せ持つ多くの人材をIT・クリエイティブ業界へと送り出してきました。
同学校では、コロナ禍での就職活動においてオンライン選考を受ける場所に窮する学生を支援するために、2021年3月に1人用のテレキューブ by OKAMURAを5台導入。 場所の提供だけでなく、学生が最大限実力を発揮できるよう様々な支援を行っています。
今回、学校長の宇佐見眞也氏に導入の経緯をお伺いしたところ、その背景には『学生に対する想いは、宇宙一』と宣言するにふさわしい、強い想いがあったことがわかりました。
本校では毎年300~350人ほどの卒業生を送り出していますが、その8割以上はIT業界か、ゲームやCGを制作するクリエイティブ業界へ就職していきます。 授業のコマ数は日によりますが、基本的に月曜から金曜まで毎日授業がある中で就職活動を行わなければならないので、卒業学年はかなり忙しいですね。 緊急事態宣言下ではフルオンラインで授業を行っていた時期もありましたが、現在は出来るだけ分散登校で、学生間の距離をとって対面授業を行っています。
昨年の4月以降、オンラインでの説明会や選考が急増しましたが、IT業界やゲーム業界はコロナ禍前でもオンライン選考を取り入れている企業は少なからずありました。 もちろん、当時は一次選考がオンラインで以降は対面という形式が多数でしたが、姉妹校のECCアーティスト美容専門学校やECC国際外語専門学校ではほとんど実施されていなかったようなので、業界的な特性とも言えますね。
コロナ禍前から、忙しいカリキュラムの合間ということもありますし、学生に良い環境で選考を受けてほしいという理由から、オンライン選考は学校で受けるように推奨していました。 そのため、進路指導課がある2号館にひとつだけ、「オンライン選考専用部屋」を用意していたのです。 当時は今よりオンライン選考の回数は多くなかったですから、たまに予約が重複しても空き教室やガイダンスルームを貸し出すことで対応できていました。 それが、昨年の緊急事態宣言明けの6月頃からは、一気にオンライン選考が増えてしまって。 今までのように場所の提供がうまく回らなくなってしまったのですが、選考部屋を増やすにしても、既存の校舎にはもうスペースの空きもなく。 あれは本当に困りましたね。 そんな時に、タイミングよく4号館を新設することが決まりました。
オカムラさんには元々4号館の教室で使用する机や椅子をお願いする予定で、現物の確認のため梅田にあるショールームへ行きました。 そこで実際にテレキューブ by OKAMURAを初めて見たのですが、実は2019年に行われた教育系の展示会でもセミオープンタイプのスノーハットを見たことがありました。 当時も先進的なイメージで、「かっこええなぁ、こんなのがあったら学生も喜ぶやろうなぁ」と思いましたが、テレキューブ by OKAMURAを見たときも同じ印象でしたね。 少しでも学生がテンション上げて気持ちよく選考に臨めるようにしたい、設備面はもちろん心理的なサポートもしたい、そんな想いで導入を決めました。
当初から漠然と5台くらいは必要だろうと思っていましたが、現状5台合わせて1日平均10人程度が活用しており、定常的に予約が埋まっている状態です。 隣接する姉妹校にも積極的に貸し出す予定でしたが、思った以上に稼働率が高くて、実際はそこまでの余裕がありませんでした。 そこでECC国際外語専門学校も、テレキューブ by OKAMURA 2台の導入を決めたようです。
年度初めに全学生向けに行う「進級オリエンテーション」の場で、4号館の新設と新たにオンライン選考ブースを5台導入したことを学生に広報しました。 思っていた以上に学生のリアクションが良くて、嬉しかったですね。
ブースの導入にあたってPCやカメラ、ライトもすべて用意したので、学生は自分のIDひとつでオンライン選考に参加できます。 画面からの距離や学生の動きやすさにもこだわって、椅子も通常のソファではなく回転式のチェアに変えてもらいました。
以前から対面での模擬面接は実施していましたが、現在は「オンライン模擬面接」も実施しています。 オンライン特有の画面映りや声の大きさ、目線などを、実際に職員とオンライン上で模擬面接しながら確認していきます。 普段はあまり画面上での自身の印象を意識することがない学生も、客観的な意見を与えることで気が付くことも多いようです。
学生からはブースに関して目立った不満の声は聞こえてきません。 全体的に「集中できる」や「設備がすべて整っているので気分が上がる」といった声が多く、狙い通りです。
就職活動は学生も企業もまだまだ手探り状態です。 企業からは、「やはり対面の方が学生の個性を感じ取りやすい」という意見がある一方で、「コロナが収束しても完全にオンラインがなくなることはないだろう」とも聞いています。 それであれば我々は、オンラインの場で学生が実力を発揮できるよう、全力でサポートするべきだと感じています。 昨年の卒業生にはそこまでのサポートをしてあげることができなかったので、今後の学生には少しでも実力を発揮できるように支援していきたいですね。
今回導入したワークブースも、学生が安心して使用できるよう、品質は非常に重要だと思っています。 学生が安心して、気持ちよく選考に臨むことができる。 そして、結果的に選考にも良い影響が出てくれれば、それが最高ですね。
何より、学生がハッピーでテンション上がってくれたら、それでOKです!
今回のインタビューでは、とにかく学生を第一に考えるECCコンピュータ専門学校の理念がお話の随所に感じられました。 人情味あふれる関西という土地柄なのか、宇佐見学校長の熱いお人柄なのか、そのパワーの根源はいたるところにあるのでしょう。 オカムラのワークブースも、少しでも学生を幸せにするお手伝いができていれば光栄です。
Project’s Data
- 学校名
- 学校法人山口学園 ECCコンピュータ専門学校
- 所在地
- 大阪市北区中崎西2-3-35
- 規模
- 学生数約1,400名
- Webサイト
- https://comp.ecc.ac.jp/