日機装株式会社 様 オープンで、アクティブで、ダイナミックな、研究開発拠点!? ――日機装・新メディカル技術センターの創造の源泉は、人と人との「交流」

特殊ポンプ工業株式会社として1953年に創業した日機装株式会社(1968年に商号を変更)は、2023年1月、東京都東村山市にある日機装技術研究所内に「メディカル技術センター」を新設しました。インダストリアル事業、航空宇宙事業とともにメディカル事業も加わり、同拠点は日機装株式会社の一大研究拠点となっています。「メディカル技術センター」は独自の技術を磨き、新たな価値創造による企業価値の向上を目指して、社内外を問わず人と人との「交流」を生み出すことのできる、オープンでアクティブな共創空間です。
メディカル技術センターは、同社の日機装技術研究所に新設した4フロアにわたるメディカル事業の研究開発施設です。もともと静岡にあったメディカル事業の研究開発機能を東村山に移転し、日本の透析医療のパイオニアとして、新しい技術でこの場所から医療に貢献し続けるために新設されました。
以前の建物では、試験室が点在し執務室から離れていたため、他のプロジェクトやお互いの状況が見えにくい環境でした。それらの課題を払拭するため、新施設ではシーンに応じてワークスタイルを選べるABWの仕掛けを随所に配置し、人と人との「交流」を図ります。各階をつなぐ吹抜けを起点に、フロアごとの特色を活かしたABW空間をつくるなど、ダイナミックな建物構造を最大限活用。また、拠点集約前は他事業部と物理的な距離があり技術交流がしにくいなどの課題もありましたが、インダストリアル事業・航空宇宙事業の研究開発機能も集約されたことにより、事業を超えた交流を促しています。さらに、ビジネスの中心地である東京に拠点を構えることで、社外関係者との交流も促進。これまでにないイノベーションを生み出す新しい「技術交流の場」が誕生しました。

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入口の自動ドアを抜けると、木のあたたかみが感じられるエントランスホールが広がる。木目の柔らかな印象が、訪れる来訪者をやさしく迎え入れてくれる。奥へ続く廊下を歩んでいくと、この建物の中央部に位置する吹き抜け1階のABWスペースへつながる。







オフィスエリアとラボラトリーはガラスで区切り、それぞれ部屋から相手の様子が見えるつくり。お互い中の様子が見えるため、視覚・意識ともにオープンな環境で社員同士の一体感にもつながる。




ちょっとした会議や談笑ができる、2階の吹き抜け付近のファミレスブース。ガラス越しに階段吹抜けや反対側の執務エリアを見渡すことができ、オープンな印象。
OPEN-LABは、社内外問わず使用できる打合せ・会議の場。壁面全てがホワイトボードになっていて活発なコミュニケーションができ交流がより促進される。会議中に出た意見やアイディアを思いのままに書いて共有することができ、ブレインストーミングや企画会議の際に活躍している。



1階のE-LABには、電気設計の検証に特化した実験台を設置し、検証効率の向上を図っている。電源ブレーカーを本体に標準装備しているため、万が一過電流が流れても他の実験台や機器への被害を防ぐことが可能。


4階のS-LABは科学実験室。ヒュームフードLeger[レジェール]は局所排気装置の一つで、有害物質がラボユーザー側に来ない(曝露)ようにするために設ける装置。有機溶媒を使用する業務を行うため、法規に基づき局所排気装置を設置している。



3階は広々としたカフェテリア。カウンターコンセントやOCポータブルバッテリーから電源がとれるため、昼食時間以外は仕事をすることも可能。キッチンの他に簡易的なコンビニエンスストアもあり、絶えずさまざまな人々が行き交うカフェテリアは、社員たちの憩いの場になっている。


短時間でスマートに会計が行えるシステムも導入。食器に価格情報が埋め込まれたICタグが取り付けられており、空になった食器をトレーごと置くだけで瞬時に合計金額が計算される。



周囲に高い建物がないため、晴れた日には富士山を眺めることもできる開放的な屋上テラス。休憩時間に外の空気を吸ってリフレッシュしたり、テラスでの飲食も可能。また、夏には近隣で開催される花火大会を鑑賞することも。

Data
- 企業名
- 日機装株式会社
- 所在地
- 東京都東村山市野口町2-16-2 日機装技術研究所 メディカル技術センター
- 納入時期
- 2023年1月