2023.04.26 2023.04.26

株式会社YEデジタル 様 リアル×バーチャルで切り拓く、ビジネスDXの新たな地平 ――「ビジネスDXリーディングセンター」が育む 次世代の共創の場

株式会社YEデジタル 様

安川電機グループのIT会社として1978年に創業した株式会社YEデジタルは、2022年7月、北九州市内に「ビジネスDXリーディングセンター」を開設しました。同施設内では、現実世界とバーチャル空間をメタバース技術により融合し、顧客の目指す経営や事業を「ビジネスDX」で実現します。クライアントと同社の専門技術者が、同じ目標に向かっていつでも共同作業ができる、これまでにない共創の場が誕生しました。

ビジネスDXリーディングセンター開設の構想は、本社を移転する2020年より前から始まっていました。IoTやAIといった新しい技術に関心が高まる中、YEデジタルはいち早く「IT業界における自社の提供価値は、システムを"つくる"ことではなく"企画する"ことにある」と確信。自社の「企画力」をさらに高めるため、新しい情報や人々との交流を求めて北九州市小倉に本拠地を移転しました。
本社が入居するビルの3階に新設したビジネスDXリーディングセンターは、まさに同社の企画力を活かして顧客の目指す経営や事業を「ビジネスDX」で実現する場。年単位にわたるプロジェクトでも、メタバース技術を活用してクライアントと同社の専門技術者がいつでもつながることができます。
コロナ禍を経て、同社はシステムという「完成形が見えないもの」を作り上げる作業において、リアルコミュニケーションの重要性を再認識しました。一方で、オンラインによる意外な利点も発見。コロナ禍前はスケジュールの都合でなかなか会議に出られなかった意思決定者が、オンラインであれば多少の時間でも会議に参加でき、早期に意向を確認できるなどロスのないプロジェクト進行を実現できたのです。この経験から、リアルとバーチャルを組み合わせた全く新しい「共創の場」を完成させました。

Photographs

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本社エレベーターで3階に降り立つと、ビジネスDXリーディングセンターへの入口が現れる。廊下の白い壁と一体化した大きな自動扉からは施設内の様子は見えず、中でどんなことが行われているのかを伺い知ることはできない。訪れたクライアントに特別感を与えると同時に、開発中の機密情報を守る高セキュリティも実現している。
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Virtual Presentation Square(ビジネスDXリーディングセンターエントランス)は、見学者やクライアントに対し、ビジネスDXリーディングセンターのコンセプトや機能を説明できるプレゼンテーションエリア。リアルとバーチャル空間とを掛け合わせたイベントを行うことで、新鮮なアイデアの創出にも活用できる。エントランスの奥には、さらに詳細な説明を受けられるミーティングスペースも設けている。
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内装はヨーロッパの神殿を彷彿とさせる高級感あふれるデザイン。白い石目の壁や床を基調とし、アンティークのような家具やオブジェが空間のアクセントとなっている。全体の統一感を出すため、家具の素材からドアノブひとつまで徹底的にこだわった。ドアノブは見る角度によって印象が異なり、伝統工芸品のような上品さを醸し出している。
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奥に進むと大小さまざまなプロジェクトルームにつながる廊下が現れる。エントランスとは打って変わって、ダークで落ち着いた雰囲気がプロジェクトに対する集中力を高めてくれる。プロジェクトルームは20席規模のサイズを3部屋、8~10席規模のサイズを4部屋用意。部屋ごとに家具やレイアウトが異なり、プロジェクトの規模や特性によって使い分けられるようになっている。

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エンタープライズメタバース技術を用いて、各プロジェクトルームと同じ設えの空間をバーチャル上にも用意。物理的にプロジェクトルームに来られない参加者も、仮想空間に自身のアバターを置くことで会議に参加できる。メタバース(仮想空間)には仮想ホワイトボードを出現させ、同じ情報をリアルとバーチャルの参加者へ同時に共有することも。さらに、多言語での会話をリアルタイムに字幕表示できるなど、リアルとバーチャルを融合した効率の良いプロジェクト遂行が可能となった。

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PCやタブレットなどを通してメタバース空間に入室すると、現実空間にはいないプロジェクトメンバーのアバターや資料が配置されている。空間上に文字や図形を書き、その場ですぐに情報共有することも可能。音声のリアルタイム翻訳機能も備えている。
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3Dスキャンスタジオでは、プロジェクトに参加させる自身のアバターを作成できる。専用のタブレットを用いて360°方向の撮影を行うと、5分程度で自身を立体映像化したアバターが完成する。

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Data

企業名
株式会社YEデジタル
所在地
福岡県北九州市小倉北区米町二丁目1番21号
納入時期
2022年7月
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