2022.09.26 2022.09.26

成田国際空港 様 人を、世界を、想いを"つなぐ"場所であり続けるために ――出発ロビーに込められた未来への想い

成田国際空港 様

1978年の開港以来、40年以上にわたり安全で快適なサービスを提供してきた成田国際空港。このたび感染症拡大防止と航空旅客受け入れ態勢の確保を目的とし、2022年3月新たに第3ターミナル、第1ターミナル第1サテライトの改装を行いました。出発ゲートエリアには、出発前の時間もお客様にリラックスして過ごしてもらえるよう、公園モチーフのエリアやこもり感のあるブース席を設けました。ロビーチェアは、一体成型のインテグラルスキンフォームを採用し、清潔さと高い意匠性を両立。アフターコロナを見据えた成田国際空港の新たな挑戦です。

2020年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響により航空需要は大きく落ち込み、成田国際空港も大変厳しい状況が続いていました。そんな時期の改装は、椅子の経年劣化が進んでいたこと以外にも大きく2つの課題を解決するものでした。
第一にコロナ禍におけるソーシャルディスタンスの確保や、消毒液等を使用した拭き取り清掃がしやすい素材・形状への対応で感染リスクの最小化が望めること、第二にアフターコロナの需要回復を予見した態勢の整備です。
ロビーチェアは、耐久性・清掃性に優れたインテグラルスキンフォーム仕様。LCCメインで若年層の利用や短時間の利用が多い第3ターミナルでは軽快でシンプルなデザインのチェアを、フルサービスキャリアがメインの第1ターミナル第1サテライトは重厚感のあるチェアを採用しています。さらに空港のロビーが単なる「待合い」空間ではなく、コミュニケーションやテレワークの場など多様な環境へシフトしつつあることを踏まえ、公園モチーフの家具や、こもれるブース席を配置。利用者の満足を追求しています。
コロナ禍を乗り越えた未来を見据え、お客様の価値観の変化と多様化に対応した「成田ならでは」の特別な体験の創出や、需要回復とともに増加するインバウンドに向け清潔でホスピタリティ溢れる日本らしさを体感いただけるような演出・サービスの提供を目指します。

Photographs

成田国際空港 様

第3ターミナルのロビーチェアはシンプルでシャープなデザインの「セリカ」。限りなく薄くした背もたれが軽快な印象を与え、旅立つ前の期待感を高めている。後付けできるパネルを設置すれば、プライバシーの確保だけでなくソーシャルディスタンスを保つことができる。

成田国際空港 様
成田国際空港 様
第3ターミナルの国内線サテライトは森の中に佇んでいるかのような緑の癒し空間。公園をモチーフにした「パークワーク」が出現し、喧騒の中でほっと安らげるリフレッシュポイントを構築している。

こもり感がある「ココモリ」は、出発前の待ち時間も周囲を気にせず仕事や電話などができるブース席。8席すべて埋まっていることも多い人気エリアとなっている。

成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様
優先席は視認性の良いオレンジ色に。背もたれの「優先席」表示が隠れていても認識しやすく、誰でも安心して利用できるユニバーサルデザインとなっている。
成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様
成田国際空港 様

第1ターミナル第1サテライトのロビーチェアはラグジュアリーで構造美が際立つ「アルブロード23NP」。人間工学に基づき座面に特殊なバネを採用することで、上質な座り心地を実現。出発前の待ち時間も快適に過ごすことができる。

成田国際空港 様
成田国際空港 様

Data

施設名
成田国際空港
所在地
千葉県成田市古込1−1
納入時期
2022年3月
オカムラのオフィスデザイン事例集

Design Stories掲載事例の中から規模別にピックアップした事例集です。ぜひダウンロードしてご覧ください。