京成電鉄株式会社 新型「京成スカイライナー(AE形)」用アルミ製背面テーブル付車両用シートを納入
車両形式AE形8編成分(64両)の一般車両用席、身障者用席等、全3184席を納入いたしました。
株式会社 岡村製作所は、2010年7月17日より営業運転を開始しました成田国際空港への新しいアクセスルート(成田スカイアクセス)を走行する京成スカイライナー向けに車両用シート(8編成・全3184席分)を納入いたしました。
今回納入した車両用シートは「凛」をコンセプトに「無駄が無く引締ったデザイン」、「人間工学に基づいた技術による快適な座り心地」を追求して開発した、次世代のシートを提供いたしました。
シートのデザインはスカイライナーの外観、内装デザインを担当したデザイナー 山本寛斎氏(株式会社寛斎スーパースタジオ)の監修のもと技術と一体化したトータルデザインとし、上物シート部を岡村製作所が、回転式脚台部を車両用シート業界大手の天龍工業株式会社(本社:岐阜県各務原市、代表取締役社長:福西 誠)が共同で製作いたしました。
新型「京成スカイライナー(AE形)」の特長
「風」と「凛」をコンセプトにスピード感あふれる斬新なデザインの新型スカイライナーは、次世代の成田空港へのアクセスシンボルとして 誕生いたしました。
車体に描かれたロゴマークは速さを訴求するSKYLINERの頭文字Sを、疾風をイメージして毛筆によりデザイン化。「はらい」を描くことでスピード感を表現しています。
日本の在来線では最速の時速160kmで走行し、日暮里駅から空港第2ビル駅間を36分で結びます。
車両シートの特長
1.ゆとりの感じられるシートデザイン
シートフレームにアルミ材を採用することによりデザイン的にも構造的にもシャープで無駄のないデザインを実現しています。
人間工学に基いて設計されたシートは長時間の着座においても疲れにくくなっており、背もたれの傾斜角度は7°に設定。最大リクライニング角度は15°となっていますが、背もたれ自体を薄くすることによりシートピッチ(1050mm)以上のゆとりを感じることが出来ます。
また座面の幅も470mmと広くしたことで、左右がきゅうくつに感じられることなくご利用いただけます。
2.快適性に優れた素材を使用
シートの表面には、優れたクッション性と通気性を持つ張り地を使用しています。
座面のクッション材の一部に鉄道車両用シートとしては初めての素材「バネックス(R)」を採用し、シャープなデザインかつ、着座時には底つき感などの違和感のない快適な座り心地を提供します。
3.快適な乗車をサポートする様々なアイテム
背もたれ上部には起立補助、通路を通る時の手摺として使いやすいハンドルを設けています。
背もたれの背面にはニット仕様のポケットを採用し冊子や雑誌、ペットボトル等を入れることが出来ます。
パソコンの使用に対応出来るようシート下部にコンセントを設け、より使いやすい環境を提供しています。
背もたれの背面には、収納可能な折りたたみ式のテーブルを採用しています。
天板にはシートのデザインに合わせたアルミ素材を採用し、表面にはキズや汚れに強いメラミン化粧板を採用しています。
4.車両室内
車内デザインのコンセプト「凛」。
無駄なものをそぎ落として凛々しい空間を創出し、また人に優しい空間を追求しました。
開放感を与える高いドーム型天井(従来比25cm高)と透明感・清涼感を感じさせるガラス素材の活用により、「凛」とした客室空間を実現しました。
日本の伝統的な柄である「市松模様」アレンジした床の模様は、配色により波を表現しています。
日本的な美しさと柔らかさをもたらしています。
今までの車両より大きくなった窓と、2倍の数となった照明を用いることにより、客室空間を明るくする一方、温白色の間接照明とすることで適度な落ち着き感をもたらしています。
山本 寛斎(やまもと かんさい) 略歴
1944年生まれ。71年、ロンドンにおいて日本人として初めてのファッション・ショーを開催。
近年は、ファッション・デザイナーの枠を超え、プロデューサーとして、93年モスクワ、95年ベトナム、97年インドにてスーパー・イベントを開催。
01年山口きらら博、04年日本武道館にて「アボルダージュ」、07年東京ドームにて「KANSAI SUPER SHOW 太陽の船」、09年インドネシア・バリ島にて「FESTIVAL OF LIFE~いのちの祭~」等を開催。
本年11月20、21日には有明コロシアムにて開催の「KANSAI SUPER SHOW 七人の侍」に向け全身全霊で活動中。
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