「これからのNittoを支えていく」若手中心のプロジェクトとともに ―ひとが集う空間に散りばめられたConnectする仕掛け

日東電工株式会社 様

「これからのNittoを支えていく」若手中心のプロジェクトとともに ―ひとが集う空間に散りばめられたConnectする仕掛け

日東電工株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
日東電工株式会社 尾道事業所 新棟増築プロジェクト
面積規模
約7,200㎡
人員規模
約1200名
完成年月
2024年6月

Point !

尾道事業所がかねてより抱えていた「会議室が少ない」「執務エリアが狭い」「休憩室がない」「更衣室がない」という課題に、新棟を増築することで解決へ取り組んだ事例です。オフィス面積を拡大したことで足りない機能を確保し、新たなつながりを生むスペースの創出に成功しています。
また、社員食堂は、利用満足度向上のためにリニューアルし、奥にはリフレッシュスペースを新設。利用者増加と新たなコミュニケーション機会の創出に一役買っています。既存棟と新棟をつなぐスキップフロアに設けられた交流エリア「Connect」を介して、業務はもちろん、部署を超えた社員同士の交流も自然と生まれています。

<em>2F 執務エリア</em>  日東電工株式会社 様
<em>3F 社員食堂</em>  日東電工株式会社 様
<em>4F 執務エリア</em>  日東電工株式会社 様
<em>6F 休憩スペース</em>  日東電工株式会社 様
<em>1F 更衣室</em>  日東電工株式会社 様

Project Story

日東電工株式会社 尾道事業所様 のファーストオーダー

若手中心に職場改善プロジェクトを発足
新棟増築で従来の課題を解決したい

日東電工株式会社(以下Nitto)は、液晶部材の偏光板などの光学材料、工業用テープ、自動車用部材、医療用関連製品などを製造する高機能材料メーカーです。尾道事業所は広大な敷地内にさまざまな棟が点在するため、従業員の移動に時間がかかり、部署を超えた交流が生まれにくくなっています。食堂へ行くにも時間がかかる、執務エリアが手狭である、会議室や更衣室が不足しているといった課題もあります。新棟を建設することで棟ごとに機能を集約し、事業所全体の最適活用を目指したいと思っています。

そこで「尾道事業所働き甲斐プロジェクト」を立ち上げ、これからのNittoを支える若手を中心とした22人が集結。従業員同士のつながり、また地域と会社のつながりを心に留めるため、コンセプトを「Connect」としました。「The工場」のイメージから脱却した、効率的かつ開放感のある新棟、そこから生まれる「働きがい」「働きやすさ」の実現に向けて、ハード面とソフト面の両方からアイデアを出していこうと考えています。

新棟増設をきっかけに、想像以上の新たなConnectも生まれることを期待しています。

以前のオフィス
BEFORE
日東電工@デザインチーム

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

活発なコミュニケーションを育む
執務エリア

視界を遮るものがなく、広々と開放感のある執務エリア。グループアドレスを採用しており、部署内のコミュニケーションが活発です。従来使用していたデスクの他、昇降デスクや台形デスクなど数種類が点在していて、その日の業務内容やメンバー、気分によって自由に選択できます。執務席とミーティング席は色違いのカーペットでゾーニングされていて、壁側にはワークブースが並びます。

会議やミーティングを終えたあとは、癒しのグリーンがディスプレイされたConnect(交流エリア)で休憩や、ミニキッチンにある給茶機を使ってティーブレイクも。仕事に打ち込める環境と、リラックスできるスペースが自然と融合しています。

Scene 2

仕事やイベントにも使える
社員食堂

近隣に飲食店や商店がないため、ランチタイムには大勢の社員が時間差で利用する社員食堂。ロングテーブル席の他、ファミレス席やカウンター席があり、その日の時間の余裕や、一緒に食べるメンバーに応じて場所を選ぶことができます。食事だけでなく、会議や打ち合わせなど、ワークスペースとして利用する人があちこちに見られます。

休憩する人のために、さらに社員食堂の奥にはリフレッシュエリアが設けてあり、バーのようなハイカウンターや、足を伸ばせるソファ席で気分転換。テーブルを移動すればイベントスペースになるなど、今後も「社員食堂」プラスアルファの、多様な利用シーンが期待されます。

Scene 3

落ち着いた色調の広々スペースで
質の高い業務を

執務エリアは、上品な色合いのカーペットフロア。仕事スペースが狭いという声に応え、以前より広い1人あたり1m20㎝幅のデスクを採用しています。端まで見渡せるよう、背の高い什器は配置せず、イスはニュートラルカラーに統一。全体的に落ち着いた雰囲気で、集中して質の高い仕事ができる空間を作り出しています。本プロジェクトのために生まれた、オリジナルカラーの赤い壁が、執務エリアを彩るアクセントになっています。

Scene 4

フレキシブルに利用できる
光差し込む休憩スペース

窓から差し込む光が室内を明るく照らす休憩スペース。こちらでも、オリジナルカラーの壁が目を引きます。他のフロアにはないエクステリア家具を配置することで、リフレッシュできる空間を作り上げています。

全開口できる窓を開けるとテラス席もあり、天気のよい日には、外の空気や光を楽しむ人も。ミニキッチンが設置してあるので、洗い物なども可能です。

Scene 5

私服通勤に対応した更衣室

従来、作業服通勤をしていた従業員が私服通勤になったことで、更衣室を増やす必要がありました。下駄箱として使用していた既存棟1階に更衣室を設け、他の棟の空きスペースもうまく活用し、全従業員が利用する十分な数の更衣室を確保しました。 

床はカーペット敷きで、製造現場で働く従業員が退勤後に汗を流せるようシャワールームも完備されています。カーテンで囲った更衣スペースもあり、誰もが使いやすい空間となっています。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
門田聖子

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年3月31日に公開されたものです。

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