部署や役職の垣根を越えた、自然な交流を促進するオフィス ――ABWと「つながり」を意識した空間が織り成す、新たな働き方の提案

株式会社小野測器 様

部署や役職の垣根を越えた、自然な交流を促進するオフィス ――ABWと「つながり」を意識した空間が織り成す、新たな働き方の提案

株式会社小野測器 様

Project Data

プロジェクト名
株式会社小野測器 本社移転プロジェクト
面積規模
900㎡
人員規模
約70名・70ワークポイント
完成年月
2024年4月

Point !

本事例は「笑顔つながる発信基地」をコンセプトにした、本社移転プロジェクトです。旧オフィスでのコミュニケーション不足や効率性の課題を解決するため、部署を隔てる壁を取り払い、一体感を重視したデザインを採用しました。オフィス全体にABWの考え方を導入し、ベースの席以外にカフェスペースや集中エリアを自由に選択できる環境を構築。また、カフェスペースをリクルーティングやイベントに活用できる多目的エリアとして整備しました。ガラス壁や可動式什器がもたらす開放感のある空間は、自然な交流を促しながら、働きやすさを向上させます。社員が気軽に集まり、リラックスしながらも生産性を高められる「つながり」を意識したオフィスが誕生しました。

<em>カフェエリア</em>  株式会社小野測器 様
<em>執務エリア</em>  株式会社小野測器 様
<em>立ち会議(執務エリア)</em>  株式会社小野測器 様
<em>ファミレス席</em>  株式会社小野測器 様

Project Story

小野測器様のファーストオーダー

“笑顔つながる“
働きやすく、リフレッシュもできる
コミュニケーションが弾む新拠点を

小野測器では、電子計測器の開発・製造・販売や幅広いエンジニアリングサービスを提供しています。今後の持続的成長と若手社員が働きやすい環境づくりを見据えて、本社を新横浜からみなとみらいに移転することを決断しました。「みなとみらい」という土地のブランド力を生かして、優秀な人材が集まりやすいオフィス空間を目指しています。

移転後の本社は総フロア面積を縮小し、事務系およびデザイン、広報関係スタッフ以外の社員は新本社近隣のテクニカルセンターの勤務となります。本社とテクニカルセンターの社員が、円滑にコミュニケーションを取れるようなオフィス環境を整えたいと考えています。

現在の執務エリアは部署ごとにデスクを連結させた島型レイアウトであるため、部署を超えたコミュニケーションが生まれにくい課題があります。また、カフェエリアが執務スペースから離れているため、移動する不便さも感じています。これらの課題を解消し、社員がより快適に働けるオフィス空間を実現したいです。

以前のオフィス
BEFORE
小野測器@デザインチーム

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

仕事も雑談もイベントもできる
「多機能スペース」

エントランスを抜けると、公園のように緑あふれるカフェエリアが広がります。ここには仕事にも食事にも対応した多様な席が用意されており、他拠点から訪れる社員のタッチダウンスペースとしても活用されています。また、可動式の什器を動かすことで空間を広く使うことができ、新入社員向けのイベントや製品発表会など、シーンに応じて柔軟に対応可能です。

採光性に優れた開放的な空間での作業は、気分転換にもなり、会話が弾んでアイデアが自然と生まれることも。窓際の席からは、みなとみらいの景色を一望でき、夏には花火なども楽しめる、眺望も自慢の空間です。

Scene 2

壁をなくし、
部署や立場を越えて交流する

ABWを採用した「執務エリア」と「集中エリア」は、その日の気分や業務内容に合わせて働く場所を選べる設計です。

執務エリアは壁を取り払い、部署を越えた交流が自然と生まれる空間に。什器の配置にも工夫を凝らし、思わず歩きたくなるランダムな動線がつくられています。このレイアウトによって、普段は交流する機会の少ない部署の社員との接点が生まれやすくなり、気軽に会話を交わす光景が見られます。

一方、集中エリアには、さまざまな働き方に対応する多様な席を用意。社員それぞれのニーズに応じた、柔軟な働き方をサポートします。

Scene 3

ABWが叶う、
緩やかに区切られた多用途空間

執務エリア内には、シェルフを活用して視線を程よく遮りつつ、空間を緩やかに仕切ったフレキシブルなスペースが設けられています。他拠点で好評だった「立ち会議」の文化を取り入れるため、立って話せる高さのテーブルを導入。短時間で効率的に議論を進められる環境が整い、生産性の向上が期待できます。

また、眺望のよい窓際には、オープンスペースとともに「半個室のおこもりスペース」も設置されています。カジュアルにミーティングしたいときも、パブリックスペースと緩くつながりながらリラックスしたいときも、用途に応じて自由に使い分けられます。

Scene 4

いつでも、
すぐに集まれる多彩な会議スペース

オフィス内のあらゆる場所に、社内ミーティングやWebミーティングに使える会議スペースが設けられています。そのひとつが、執務エリアと集中エリアの間にあるファミレス席。すぐ集まれる場所にあり、ラフな打ち合わせにも活用されています。モニターが備え付けで、参加者と資料を共有しやすいという利便性も。コーポレートカラーの青を基調にした、落ち着ける雰囲気も魅力です。

Credit
編集
水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
流石香織

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2025年2月26日に公開されたものです。

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