居抜き物件をカスタマイズして「自社らしさ」を追求 ――あるものを活かし、会社に来る価値を生み出すオフィス

株式会社YEデジタル 様

居抜き物件をカスタマイズして「自社らしさ」を追求 ――あるものを活かし、会社に来る価値を生み出すオフィス

株式会社YEデジタル 様

Project Data

プロジェクト名
株式会社YEデジタル 渋谷オフィス移転プロジェクト
面積規模
1,760㎡
人員規模
約180名
完成年月
2024年6月

Point !

今回は、渋谷にある高層ビル17階の居抜き物件にオフィス移転した事例です。前テナントから譲り受けた什器や設備を活かしつつ、自社らしさを表現した、工夫やアイデアがあふれる空間になっています。
オフィスコンセプトを印象付けるエントランスや専門家に悩み相談ができるカウンセリングルームといった新設のエリアから、移動のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを考えた執務エリアの動線といった細かな部分まで、社員のエンゲージメント向上のための配慮が随所に行き届いています。

<em>エントランス</em>  株式会社YEデジタル 様
<em>執務エリア</em>  株式会社YEデジタル 様
<em>会長室</em>  株式会社YEデジタル 様
<em>役員用会議室</em>  株式会社YEデジタル 様
<em>カウンセリングルーム</em>  株式会社YEデジタル 様

Project Story

YEデジタル様のファーストオーダー

2つの事業所を集約
部門を越えた交流を生むオフィスへ

わたしたちYEデジタルは、安川電機グループのIT会社として創業し、福岡県北九州市小倉に本社を構えています。関東エリアには三田(東京)と新百合ヶ丘(神奈川)の2カ所に事業所があり、前者に営業部門、後者に開発部門を配置しています。

数年前から、新百合ヶ丘オフィスの老朽化とキャパシティ不足を改善したいと思っていました。また、事業所が2拠点に分かれていることで、部門を越えたコミュニケーションが取りにくいという課題も。これらの解消と共に「働く社員のモチベーションを高めたい」という思いから、三田と新百合ヶ丘の事業所を統合した新オフィスの開設・移転を検討しています。

1フロアに部門や機能を隔てることなく配置し、社員同士の交流を生み出したいと考えています。当社は原則出社の働き方を取り入れているため、社員がオフィスに来る価値を感じられ、都心の眺望も楽しめる“出社したくなるオフィス”を目指したいです。

以前のオフィス
BEFORE
武田 京子

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

朝日の優しい光が
来訪者を出迎える

来訪者を出迎える場として、「朝日が昇るオフィス」というコンセプトを印象付けるエントランス。

目に飛び込んでくる大きな絵画には、渋谷のビル群に朝日が昇るさまが描かれています。さらに、オレンジ色のカーペットなど暖色をベースにしながら、執務エリアとの境界に青みがかったガラスを配置して爽やかな印象に。植栽は生木にこだわり、朝のみずみずしい雰囲気が演出されています。

Scene 2

一堂に会すことで増える、
社員同士の交流

エントランスのセキュリティドアを抜けると、フロア全体が見通せる広々とした執務エリアがあらわれます。オフィスチェアはキーカラーの赤色で統一。執務エリアを明るく彩り、活気をもたらします。

座席はすべて固定席で、部門ごとに島が分けられています。通路を広めに確保することで、歩く人の動きが気になりにくい工夫も。同僚に話しかけるときやフロア中央のXエリア(リフレッシュスペース)へ行くときなど、移動にストレスを感じにくい設計になっています。

Scene 3

軽やかさと重厚感
役員室はあえて異なるデザインに

隣り合わせで設けられた会長室と社長室は、それぞれ異なる雰囲気をまとっています。前者は明るい色調でまとめられ、軽やかでゆとりのある空間に。後者は落ち着いた色調で、上質な重厚感が漂います。

会長室の家具や壁は、ベージュやグレージュなどのやわらかなトーンで統一。執務デスクの手前に配置されたテーブルとソファは、打ち合わせや相談のほか、気分転換や休憩にも利用される一角です。棚には本社がある小倉で入手した調度品が飾られ、会長室を上品で気高い空間に演出しています。

Scene 4

活発な対話を生む、
赤色が映える空間

ミーティングルームは、居抜きの空間を活かしつつ、壁紙の張り替えやモニターの設置などの簡易的な変更を行い、さらに使いやすいしつらえに。

執務エリアの入り口付近にある役員用会議室は、キーカラーの赤色を基調とし、空間全体のトーンにあわせたキャビネットや調度品が並びます。防音性に配慮し、二重ガラスを採用。そのほか大小さまざまなサイズのミーティングルームがあり、どんな規模の会議にも対応可能です。

Scene 5

いつでも専門家に相談できる安心感

執務エリアとは離れた場所にあるカウンセリングルーム。今回のオフィス移転にあたり、新設されました。常勤のカウンセラーが在籍し、社員の悩み相談や仕事のモチベーションを上げるためのカウンセリングなどで利用されています。

執務エリアとはデザインや雰囲気を意図的に変え、やわらかな色彩で統一。室内にはテーブルやチェア、ソファなどが配置され、相談内容や気分にあわせて座る場所を変えることも。眺望が良く広々としている一方で、プライバシーが守られた落ち着ける空間です。

About this Project

業種
ITシステム開発・コンサルティング業務
企業名
株式会社YEデジタル 渋谷オフィス
所在地
東京都渋谷区道玄坂1丁目21番1号 渋谷ソラスタ17F
WEBサイト
https://www.ye-digital.com/jp/
デザイナー
関連タグ
Credit
編集
杉山大祐(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
鈴木ゆう子

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2024年11月26日に公開されたものです。

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