複数フロアがひとつの空間としてつながり一体感を生むワークプレイス ――内階段と部門拠点により、新たな出会いと密な交流を叶える新しいオフィスの形

ユニ・チャーム株式会社 様

複数フロアがひとつの空間としてつながり一体感を生むワークプレイス ――内階段と部門拠点により、新たな出会いと密な交流を叶える新しいオフィスの形

ユニ・チャーム株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
ユニ・チャーム株式会社 本社移転プロジェクト
面積規模
8820㎡
人員規模
800名
完成年月
2023年6月

Point !

テレワークが浸透した今、課題となるのは社員同士のコミュニケーションが希薄になること。さらにフロアが分かれる企業の場合は、他部門の社員との交流がしづらいという声がよく聞かれます。
本社オフィスの移転を行った本事例ではこれらの課題を乗り越えるため、部門ごとに打ち合わせ可能なスペースを確保したり、各フロアを内階段でつなげたりしています。話しかけたい相手を近くに感じるほど、コミュニケーションはしやすくなる。それを実感できる「一体感のあるオフィス」なら、社員同士が気軽に交流を楽しむ姿を見ることができるでしょう。

<em>41階 受付来客エリア</em>  ユニ・チャーム株式会社 様
<em>41階 社員エントランス</em>  ユニ・チャーム株式会社 様
<em>40階 執務エリア</em>  ユニ・チャーム株式会社 様
<em>41階 UNI Cafe</em>  ユニ・チャーム株式会社 様

Project Story

ユニ・チャーム様のファーストオーダー

コミュニケーション不足を解消し、
全社員が一丸となれるオフィス環境に

わたしたちユニ・チャームは、紙おむつや生理ケア用品、ペット用品など高品質な商品を提供し、世界中の人々が健やかな人生を送ることを推進してきました。今回、7フロアで構成されていたオフィスを3フロアに集約するオフィス移転が決定。そのタイミングで、新オフィスに部門間やチーム同士のコミュニケーション不足を解消できる仕掛けを施したいと考えています。

現在のオフィスはフロア別に部門が固定され、フロアをまたいだチーム同士の交流が少なく、部門間のコミュニケーションが取りづらくなっています。また、テレワークが増えたことでタイムリーに打ち合わせしたり、みんなでアイデアを出し合ったりといった、チームでのコミュニケーションも希薄になりがちです。

そこで、コミュニケーションを強化できる、新オフィスへのアップデートを求めます。全社員が一丸となって共振し合い、共通の目標に向かうことで、ユニ・チャームが目指す「共生社会(人々が自立し、互いに助け合うことで、自分らしく暮らし続けられる社会)」を実現したいです。

以前のオフィス
BEFORE
ユニ・チャーム@デザインチーム

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

「ユニ・チャームらしさ」を発信する
シンボリックな場

41階にある扉を抜けると、白を基調に明るい色の木材をバランスよく組み合わせたエントランスが広がります。この受付来客エリアには、空間を一周することで、ユニ・チャームの取り組みを理解できる展示スペースが設けられています。中央には、すべての人に優しい「共生社会」を実現するための取り組みが展示されています。

優しい色合いと親しみやすい印象のインテリアから、同社の雰囲気を感じる空間です。また、イエロー・オレンジ・ブルーというコーポレートカラーが採用され、「ユニ・チャームらしさ」が表現されています。

Scene 2

偶発的な出会いから、
交流が生まれていく

上下の階層に通じる41階の内階段の中央には、社員用エントランスがあります。ここには社員同士のコミュニケーションを活性化するために、「偶然の交流」を誘発する仕掛けが施されています。

出勤した社員は一日のはじめに、一箇所に集約された個人ロッカーで出会います。その隣にあるカフェコーナー併設のカウンターでは、一息つこうと立ち寄った社員同士で談笑が始まることも。カウンターはユニ・チャームのロゴを模してあり、「自社らしさ」を感じることもできる空間です。

Scene 3

チームの仲間が集う、
心の拠り所

執務エリアで目を引く、天井と床を円形で区切った空間。これは各部門のメンバーが集まる拠点「チャームドッツ」です。チャームドッツは執務エリアに点在しており、社員は所属部門のチャームドッツ内か、その周辺のABWエリアで働いています。これにより、自分の働きやすさを守りながら、チームともつながることができます。

チャームドッツの場所の割り当ては、1か月ごとに変更されていきます。毎月変わる「お隣さん」の他部門との出会いが生まれやすく、新しいコミュニケーションや仕事のヒントを得られることも。

Scene 4

足を運びたくなる、
バリエーション豊かなオフィス空間

執務フロアにあたる41階の奥には、予約なしで誰でも使えるカフェエリアがあります。大きな窓から眺望を楽しめる空間は開放的で居心地がよく、どの時間帯も賑わっています。

ランチや息抜きに活用されているほか、仕事やフランクな打ち合わせを行う人の姿も。テーブル席やソファ席、ファミレス席など、そのときどきの用途に合わせて使える席が配置されているので、利用人数やその日の気分に合った席を自由に選べます。

About this Project

業種
衛生用品メーカー
企業名
ユニ・チャーム株式会社
プロジェクト名
ユニ・チャーム株式会社 本社移転プロジェクト
所在地
東京都港区三田三丁目5番19号
住友不動産東京三田ガーデンタワー40階~42階
WEBサイト
https://www.unicharm.co.jp/ja/home.html
デザイナー
編集
モリヤワオン(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
流石香織
関連タグ

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2024年10月15日に公開されたものです。

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