「人が交差し、笑顔があふれる場所を」 製造工場に生まれた新施設
――「健康、ダイバーシティ、交流」の 課題を解消する福利厚生棟
トヨタ車体株式会社 いなべ工場 様
「人が交差し、笑顔があふれる場所を」 製造工場に生まれた新施設
――「健康、ダイバーシティ、交流」の 課題を解消する福利厚生棟
Project Data
- プロジェクト名
- トヨタ車体株式会社 いなべ工場 福利厚生棟 新築プロジェクト
- 面積規模
- 約1,400㎡
- 人員規模
- 約60ワークポイント
- 完成年月
- 2024年3月
Point !
「イナテラス」は、トヨタ車体 いなべ工場の従業員が理想的な工場のあり方を模索する中で誕生した福利厚生棟です。フィットネスジムや託児所を導入し、従業員が健やかに長く働き続けられる環境を整備。売店やラウンジでは社内のコミュニケーションが活発化し、会社への愛着が深まる場となっています。
製造業の従業員がより快適に働けるように、必要なものを「現場の視点」で考えて、職場に反映する。現場のニーズに寄り添った場づくりは、従業員の健康を守り、仕事の質や生産性を向上させ、企業のさらなる成長につながっていきます。
Project Story
トヨタ車体 いなべ工場様のファーストオーダー
笑顔があふれ、未来につながる
ファクトリーを目指して
トヨタ車体 いなべ工場では、操業30周年のタイミングで福利厚生棟の建設計画が進んでいます。新たな施設をつくる背景には、従業員の高齢化、コロナ禍で希薄になってしまったコミュニケーションの活性化、女性従業員の働きやすい環境づくりなどさまざまな課題を解決したいという想いがあります。加えて、通勤時の休憩場所やバスの待機所、従業員同士のコミュニティスペースが確保されていない点も解消するべきと考え、従業員駐車場から工場へ向かう動線上に福利厚生棟を配置する予定です。
次なる30年に向けて、私たちは新施設に「健康、ダイバーシティ、交流」というコンセプトを設けました。笑顔あふれるいなべ工場を未来へつないでいく――。世代や性別、部署を越えた交流を生み出す場となる福利厚生棟を目指していきたいです。
ゾーニングと紹介するエリア
従業員がふらっと立ち寄る オープンラウンジ
福利厚生棟「イナテラス」は、約1000台を有する従業員駐車場から工場へのルート上に配置されているため、通勤の動線として多くの従業員が行き交います。
エントランスをくぐると、吹き抜けで開放感のあるオープンラウンジが広がります。1階は「入りやすさ」を意識し、仕切りのないオープンな空間に丸い形状の家具やソファなどが計画的に配置されています。手前には短時間の滞在を想定してハイテーブルを、奥には長時間の滞在を想定してローテーブルやソファを置き、従業員が用途や利用時間に応じて席を選べる空間デザインに。
出勤前に食事を取ったり、退勤後にリラックスをしたり、オン・オフを切り替えるメインストリートとなっています。
About this Project
- 業種
- 自動車製造メーカー
- 企業名
- トヨタ車体株式会社 いなべ工場
- 所在地
- 三重県いなべ市員弁町市之原10番地
- デザイナー
- 編集
- 水上アユミ(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 笹田理恵
- 関連タグ
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2024年10月29日に公開されたものです。