色のプロフェッショナルが 魅せる空間デザイン
――コミュニケーションを活性化する仕掛けで、 さらなる組織の一体化へ
関西ペイント株式会社 様
色のプロフェッショナルが 魅せる空間デザイン
――コミュニケーションを活性化する仕掛けで、 さらなる組織の一体化へ
Project Data
- プロジェクト名
- 関西ペイント 移転プロジェクト
- グローバル本社
- 1,660㎡
約160名・138ワークポイント
2023年12月竣工
- 新大阪フロント・オフィス
- 1,050㎡
約160名・160ワークポイント
2023年12月竣工
Point !
取引先や従業員に、どうすればもっと当社を好きになってもらえるか――関西ペイントが導き出した答えの一つは「色を扱う会社ならではの空間づくり」でした。シンボリックな空間を目指したエントランスは、色彩を抑えた統一感が印象的です。しかしそこには微妙な色味の変化が見られるなど、色のプロによるこだわりが見えます。ABWとグループアドレスを導入した執務エリアにも、関西ペイント製の塗料を用いたり、カーペットの貼り分けによるグラデーションを演出したりと、"色"に惹かれる演出が施されています。
随所に散りばめられた自社の魅力が話のタネとなることでコミュニケーションを生み、会社への愛着心を育む場となっていくことでしょう。
Project Story
関西ペイント様のファーストオーダー
互いの顔が見えるオフィスで、
組織のパフォーマンスアップを狙う
わたしたち関西ペイントは、1918年に創業した塗料メーカーです。現在はグローバル企業としての基盤を強化し、さらなる競争力アップを目指しています。
そうしたビジョンに対し、以前から従業員間のコミュニケーション不足が大きな課題でした。旧本社は壁で細かく仕切られた建物構造で、パーティションもあり、各部署やグループ会社間で、メンバーの「顔」が見えづらい状況。打ち合わせスペースも少なく、営業担当は全国各地のお客様へのアクセスのしづらさに課題感を持っていました。
これらの課題解決に向け、本社を梅田と新大阪の2拠点に分けることにしました。今回の移転と同時にABW(※)を実現した共創空間へリニューアルし、コミュニケーションの活性化を図りたいです。また、梅田のオフィスはお客様への商材アピールの強化に、新大阪のオフィスは各地への玄関口として営業力の強化に、役割を分担します。
※ABW(Activity Based Working)……業務内容に合わせ、働く場所を自由に選ぶことができるワークスタイルのこと
ゾーニングと紹介するエリア
彩りあふれる空間に、
落ち着きと明るさを
執務エリアは、部署を仕切る壁のないオープンな空間です。一つのビッグテーブルに部署のメンバーが集まっていますが、座席は自由というグループアドレス制が取り入れられています。仕事道具を入れるバッグが全従業員に配られているので、身の回りの物をまとめて気軽に移動する従業員の姿が見受けられます。
執務エリアの特長は、部署単位で集まるグループアドレスエリアと、部署の垣根を越えて従業員が利用できる席が揃う、窓際のABWエリアがあること。ABWエリアの床はコーポレートカラーのレッドとブルー、そして癒しのグリーンの3色がメインに採用され、場所によって色が異なります。カーペットは細かく張り分けられ、色がグラデーションのように変化しているのが印象的です。
ABWエリアに共鳴するように、グループアドレスエリアにあるワーキングチェアの一部にもレッド・ブルー・グリーンのカラーが反映され、統一感があります。
About this Project
- 業種
- 塗料メーカー
- 企業名
- 関西ペイント株式会社
- プロジェクト名
- 関西ペイント移転プロジェクト
- 所在地
- 大阪市北区梅田1丁目13番1号 大阪梅田ツインタワーズ・サウス 28階(グローバル本社)、
大阪市淀川区西宮原1丁目8番10号 Vianode SHIN-OSAKA 7階・8階(新大阪フロント・オフィス)
- WEBサイト
- https://www.kansai.co.jp/
- デザイナー
- 関連タグ
Credit
- 編集
- モリヤワオン(ノオト)、オカムラ編集部
- 執筆
- 國松珠実
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2024年8月21日に公開されたものです。