もっと会社を好きになってもらうために、オフィスができること ――地元を愛するように、会社への愛着をはぐくむ

北電情報システムサービス株式会社 様

もっと会社を好きになってもらうために、オフィスができること ――地元を愛するように、会社への愛着をはぐくむ

北電情報システムサービス株式会社 様

Project Data

プロジェクト名
北電情報システムサービス株式会社 東京ソリューションセンター 移転プロジェクト
面積規模
約300㎡
人員規模
約30名、38ワークポイント
完成年月
2023年11月竣工
  • オフィス
  • 小規模 ~1,000㎡(数十名)
  • ABW
  • フリーアドレス

Point !

東京配属になった社員に、もっと会社を好きになってもらうにはどうしたらいいのか――。このような想いから、同社ではオフィスのあり方や働き方を見直し、新しい手法を一から取り入れています。
旧オフィスは固定席が連なる固い雰囲気がありましたが、新オフィスはカフェのような空間で働きやすさと居心地の良さが追求されています。さらに、新しい運用方法としてフリーアドレスを採用することで、社員同士が自由に行き交い、交流が円滑になるオフィスになっています。情報セキュリティを扱う事業に取り組みながら、壁を思い切ってガラス張りにするなど、"見せながら守る"オープンな空間も特徴的です。
今までにない取り組みを行うことはハードルが高いものですが、エンゲージメント向上に正面から向き合うことで、見事に「通いたくなるオフィス」を生み出しています。

<em>エントランス</em>  北電情報システムサービス株式会社 様
<em>コミュニケーションエリア</em>  北電情報システムサービス株式会社 様
<em>カフェエリア</em>  北電情報システムサービス株式会社 様
<em>執務エリア(営業部)</em>  北電情報システムサービス株式会社 様
<em>1on1ルーム</em>  北電情報システムサービス株式会社 様

Project Story

北電情報システムサービス様のファーストオーダー

社員のモチベーションが高まるオフィスへ

わたしたちは、ビジネスソリューション、ネットワークソリューション、データセンターソリューションの3つのソリューションを柱に、お客様の課題解決に貢献する総合情報サービス企業です。富山県に本社があり、社員は富山出身者が多くを占めています。東京にも事業所があり、富山からの転勤者を含めて30名ほどの社員が東京で働いています。

富山で就職した社員の中には、東京への配属によって地元から離れて働くことに不安を感じている人もいます。そこで今回、東京事業所の移転に伴い、都内で働くことにメリットを感じられるようなオフィスを作ろうと考えています。

具体的には、働くための機能だけでなく、開放的な雰囲気を醸成し、社員がのびのびと過ごせる空間を。また、転勤してきたばかりの社員がすぐに馴染むことができるよう、コミュニケーションが取りやすい環境になればと思います。

北電情報システムサービス@デザインチーム

ゾーニングと紹介するエリア

ゾーニングと紹介するエリア
Scene 1

洗練された入り口から
オープンな社内へ

霞が関にある高層ビルの24階、北電情報システムサービスのエントランスには、木目が目を引く壁の中央に「HISS」のシルバーのロゴが上品に輝きます。

ふと視線を落とすと、床材が右手側に流れるように敷かれ、視線はガラスの奥にある印象的な照明に照らされたオフィス空間へと吸い寄せられます。

Scene 2

照明と大テーブルが出迎える
カジュアルな空間

ガラス張りのセキュリティドアを入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、高級感のあるグレーの大テーブルとアイコニックな照明です。この空間は、エントランスから見える象徴的な場所であり、インパクトをもたらしながらも上質で落ち着いた雰囲気を演出しています。

ここはコミュニケーションエリアと呼ばれ、社内メンバーが揃う職場懇談会や富山とのオンラインミーティングなどでも使われています。出入り口に位置するため、社員同士のコミュニケーションがとりやすい場です。気軽な打ち合わせや作業も行えて、カジュアルに活用されています。

Scene 3

日向で、仕事もリラックスも。

オフィス奥にある窓側のエリアへ歩みを進めると、そこには木目の家具が使われたカフェエリアが。カフェライクなテーブルには、昼食を楽しむ人、仕事をする人と、様々な社員が集います。

このカフェエリアに置かれた家具の一部は、旧オフィスから運ばれた大切なもの。木目が印象的な濃い色調の家具は、ダークトーンの床や黒を基調とした天井に自然と調和しています。オフィスのアーバンな雰囲気に、家具が違和感なく馴染んでいることが見てとれます。

Scene 4

空間をゆるやかに区切る

カフェエリアのすぐ隣に、営業部の執務スペースがあります。高さが異なるビッグテーブルが配置され、一人ひとりのスペースも広く設けられています。着座でのPC作業のほか、立ち姿勢での作業や軽い打ち合わせ、外回りの合間の軽作業など、さまざまなスタイルで働く姿を見かけます。

コミュニケーションエリアやカフェエリアに使われている木目の床とは異なり、執筆スペースの床にはカーペットが張られています。壁を使わず、エリアの境界線を緩やかにすることで、部署を超えたコミュニケーションの促進にもつながっているそうです。

Scene 5

さりげない「富山」モチーフを

営業部の執務スペースの反対側に位置しているのが、2つの個室です。1on1ミーティングやオンライン会議を行う際に活用されています。

この2室部屋は、富山を連想させる「海の部屋」「山の部屋」と名付けられています。それぞれの部屋の壁には、やさしい色で表現された海と山の絵の壁紙が。家具も、海の部屋は青色に、山の部屋は緑色に、さりげなくカラーリングが揃えられています。コンパクトながら圧迫感のない広さで、会話や作業に集中することができます。

About this Project

業種
システムインテグレーター
企業名
北電情報システムサービス株式会社
プロジェクト名
北電情報システムサービス株式会社 東京ソリューションセンター 移転プロジェクト
所在地
東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館24階
WEBサイト
https://www.hiss.co.jp/
デザイナー
編集
モリヤワオン(ノオト)、オカムラ編集部
執筆
鈴木ゆう子
写真
山内紀人
関連タグ
  • オフィス
  • 小規模 ~1,000㎡(数十名)
  • ABW
  • フリーアドレス
  • プロジェクトストーリー
  • 社内コミュニケーションを活発にしたい
  • 働き方を変革したい
  • 企業イメージを向上させたい

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2024年8月14日に公開されたものです。

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