bp Interview

パーク24株式会社 グループ本社オフィス

時間と空間の「余白」から 価値や変化を創造する みんなの本社です!

パーク24株式会社
経営管理本部 グループ総務部
オフィス開発グループ
課長代理
池田 裕美 さま(左)
グループマネージャー
野澤 夢美 さま(右)
動きや心理的効果を高める
コラボスペースなどの空間づくり

野澤:おかげさまで会社の規模も次第に大きくなり、グループ会社も増えてきています。そのような状況の中で、創業の地で原点回帰し、創業時のベンチャー精神を喚起する意味でも、五反田に戻ることには大きな意義がありました。また、合併なども含めて拡大しているグループにおける「みんなの本社」が五反田なのだと、社員の思いを一つにするうえでも大事な移転になったと思います。

池田:今回の移転のタイミングで、機能的にも本社を集約したので、総合的な移転プロジェクトを「みんなの本社プロジェクト」と名付け、みんなが胸を張って誇れるオフィスとなるよう議論を重ねました。「かがやき、つながり、生み出す」というオフィスコンセプトを実現するために、偶発的な出会いや対話をつなぎ、それぞれの個性も成長させて、新たなサービスを生み出せる場にしたい。そのためには、空間にある程度の余裕があってこそ生まれる「動きの自由度」や「心理的効果」を高めることが必要でした。これだけ外光の入る明るいオフィスで、窓側の吹き抜け空間であるコラボスペースなどを大切にしたのは、そうした考え方に基づいています。

使い方や働き方を強制せずに
社員それぞれの自主性に任せる

池田:11Fのラウンジは、初めはランチの時ぐらいしかみんな利用していなかったのが、最近では気分を切り替えて仕事に没頭する時や、数名が集まってアイデア出しをする時など、場合に応じて上手く使われていると思います。

野澤:プロジェクトチームからは、「この空間は、こういう使い方をしてください」という強制をしなかったんです。社員の自主性に任せ、自分たちで考えながら働きやすい場をつくることに主眼を置きました。今ではみんながオープンな場を自由に歩きまわり、コミュニケーションを取りながら活用している姿が見られます。お互いに挨拶をする機会が増え、会話がしやすくなっているのではないでしょうか。新本社に入居しているほとんどは企画や管理部門なので、時間的・空間的な「余白」を生み出せるオフィスや働き方にすることで、柔軟な発想や新たな創造につながればと考えています。

池田:また、「みんなの本社」ですから、本社オフィス在勤ではない社員も気兼ねなく全館を使ってもらうことができます。さらにラウンジは社内イベントを開催できる場にもなっているので、どんどん有効活用してほしいですね。実際に、他拠点の社員が3Fのセミナールームで研修を行った後のカジュアルな懇親会などにも使っています。

ラウンジは居心地がよく、リラックスできる空間となっている。

コア側の内部階段には「能動的な当事者であれ」「新しい価値を創造せよ。それはやがてスタンダードになる」などの、同社の行動指針が英文で記されている。

4Fは応接フロアとし、用途によって使い分けられるさまざまなタイプの応接室を設けている。

立ち止まっていては
新たな成長につながらない

野澤:オフィスづくりにおいてはワークショップも開催し、部門の代表が集まってアイデアを出し合いました。コンセプトもその場で策定しました。

池田:能動的な取り組みが多かったと思います。移転にあたって、書類もごっそりと減らしましたね。

野澤:オカムラさんから「オフィスは倉庫ではありません」という話もされて(笑)、少しでも紙を減らして、みんなのスペースにしようと取り組みました。

池田:今回の移転は、多くの社員に満足してもらえていると思います。また、グループアドレスも含めて場所を選びながら仕事をするなど、新しい働き方が受け入れられている意義は大きいと思います。グループアドレスを採用した部門では、パソコンも今までのデスクトップからノート型に変えましたが、当初は業務効率が落ちてしまうのではないかと懸念する声もありました。でも、そこからみんなに「変えていかなくちゃ!」という意識を持ってもらえたことはうれしいですね。立ち止まっていては成長できませんし、今後はこの本社オフィスでの取り組みを他の拠点にも展開していきたいです。

野澤:動きやすいオフィスになり、ICTも含めて働きやすい環境にもなり、グループ会社間の連携もこれまで以上に取りやすくなりました。でも、ここでの良かった点、悪かった点をきちんと振り返って、さらに明日へ向かっていきたいと思います。

WORKER’SVoice

社内コミュニケーションが活性化し、お客様との接点も増加。
社会とのつながりを強く感じられるオフィスです。

私は採用業務を担当しているため、複数の部門・社員と関わる機会が多く、各階のコラボスペースや11Fのラウンジをよく利用しています。ラウンジにある和室では、足を崩しリラックスした状態で意見を交わせるためか、発言量が増え、有意義な会議になることが多くなったと感じています。シーンによって使い分けられる会議室やスペースの選択肢が増えた新本社では、今まで以上に効率的に仕事ができるようになりました。

 2Fの「Times CAFÉ」ではコーヒーを飲みながら情報交換をしている社員も多いようで、今までになかったコミュニケーションの取り方を選べるようになったと感じています。

 また、駐車場や地域に開かれた憩いの場でもある「Times CAFÉ」では、ご利用者様を身近に感じられるので、社会とつながって仕事をしていることも実感できます。

 私はオフィスづくりの分科会やオフィスコンセプトの検討会議、文書削減活動に参加しました。ご来社いただいたお客様や社員から好評であるこの新しいオフィスの開発に、少しではありますが携われたことをうれしく思うと同時に、採用という仕事の立場からさらにピーアールしていくことで、より多くの人々に会社やサービスに対して興味を持っていただけたらと思っています。

経営管理本部
グループ人材開発部
採用グループ
井田 磨希 さま
bp vol.32掲載(2019.11発行)