パーク24株式会社
グループ本社オフィス
PARK24 CO., LTD.
「かがやき、つながり、生み出す」ためのオフィスphoto:Nacása & Partners
万華鏡のようにキラキラと
輝く空間を散りばめたオフィス
2021年に創業50周年を迎える、パーク24株式会社。人・クルマ・街・駐車場の4つのネットワークの拡大と、それらのシームレス化を推進している。2007年から有楽町にあった本社オフィスが手狭になり、創業の地である五反田に移転。2019年5月に業務をスタートした。創業時のベンチャー精神を喚起させるとともに、グループ会社の本社機能を集約し、事業連携や経営効率の向上を図った。
これからの働き方をプロジェクトやワークショップで考える中で、オフィスコンセプトにつながる「kaleidoscape」というキーワードが生まれた。これは、万華鏡「kaleidoscope」という意味に加え、「kaleido」(美しく能動的に動く)と「scape」(景観)という意味を掛け合わせた造語。ここから「かがやき、つながり、生み出す」というオフィスコンセプトが生まれた。広い窓からの光に輝くオフィス環境は、柔軟な働き方やコミュニケーションを活発化し、イノベーションを促す。
執務エリアは5〜10Fで、移転を機に部門ごとのグループアドレスを導入した。特徴的なのは東と南に交互に設けた、コラボスペースと呼ばれる吹き抜け空間。コミュニケーションエリア、集中エリアなどを分け、働き方に合わせて場を選択できる。また、11Fのラウンジはリフレッシュもできる多目的空間であり、和室やテラス、パントリー、ライブラリーなどを設けて、社員間の交流を促している。
さらに、この本社ビルは「人とクルマの調和のとれた街づくり」をコンセプトに、パーク24グループが展開する各種サービスを提供。カフェや駐車場、カーシェアとレンタカーのいいとこ取りをした新しいモビリティサービスであるタイムズカーのステーションも併設している。生き生きとしたオフィスと働き方を象徴する「かがやき、つながり、生み出す」というコンセプトは、同社のサービスのダイナミズムにも通じる響きとともに、街へ、社会へと走り出していくようだ。
「執務エリア内に設けられた「1on1ブース」。個人の集中作業にもよく使われている。
予約して利用する、ガラス張りの社内会議室。
コラボスペースは執務エリアとの区切りをなくし、いつでも気軽に利用できるようにしている。
2Fにはカフェであり情報発信の拠点である「Times CAFÉ」を併設。駐車場やタイムズカーを利用する人も気軽に訪れている。
地下立体駐車場「タイムズパーキング」も併設されている。
目黒川と国道1号線が交わる駅徒歩約2分の立地であり、新しい五反田のランドマークとなっている。
DATA
所在地 | 東京都品川区西五反田2-20-4 |
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オフィス対象面積 | 11,838㎡ |
オフィス対象人員 | 約800名 |
インテリア竣工 | 2019年5月 |
プロジェクトマネジメント | 日鉄興和不動産 |
建築・インテリア設計 | 日本設計 |
オフィス設計・デザイン | オカムラ(長谷川 修、中山 勇吾、安田 麻子) |
店舗設計・デザイン(2F) | 乃村工藝社 |