Workplace_Case 01
本社オフィスを「ライトサイジング」し、共創の場へと進化
株式会社ぐるなび 本社分室オフィス
コロナ禍が、世界の環境を大きく変えた。働き方改革が叫ばれていた日本においても、さらにその働き方を抜本的に見直すことが迫られた。リモートワークを実践しながら、オフィスは、どうあるべきなのか? こうした状況で大きな決断を下し、いち早く本社オフィスの大規模改装に取り組んだ会社がある。株式会社ぐるなび。1996年に飲食店情報サイト「ぐるなび」を開設し、情報をチェックして飲食店に出かけるという外食の新しいスタイルを定着させた、あの会社である。
本社オフィスで実現しようとしたのは、7つのワークエクスペリエンス(体験)。その体験ジャンルは、「はかどらせる・仕上げる」「出会う」「繋がる・深める」「感じる・伝える」「調べる」「創る・膨らませる」「学ぶ・育てる」である。これらのリアルな体験を得るために、用途に応じてさまざまな場を選びながら働くことができる。
本社オフィスで実現しようとしたのは、7つのワークエクスペリエンス(体験)。その体験ジャンルは、「はかどらせる・仕上げる」「出会う」「繋がる・深める」「感じる・伝える」「調べる」「創る・膨らませる」「学ぶ・育てる」である。これらのリアルな体験を得るために、用途に応じてさまざまな場を選びながら働くことができる。
photo:Nacása & Partners
Data
- 所在地
- 東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷(日比谷三井タワー)11F
- オフィス対象面積
- 約3,150m²
- オフィス対象人員
- 1,400名
- インテリア竣工
- 2020年11月
- オフィスコンサルティング
- オカムラ(六車 文明、舛田 愛海)
- オフィス設計・デザイン
- オカムラ(吉島 理恵)
Project Interview
「このピンチを乗り切って、チャンスに
変えるぞ」と
社員みんなでポジティブに
捉えることができました
変えるぞ」と
社員みんなでポジティブに
捉えることができました
働きやすさや偶発的な出会いのあるオフィス
さまざまな機能空間が設けられ、生産性や創造性を高めるとともに、会社に対する社員の帰属意識も高められている。
交流したり、集中したり。
その日の仕事の内容や
目的に合わせて
さまざまな場を選択できます
その日の仕事の内容や
目的に合わせて
さまざまな場を選択できます
リラックスした姿勢で集中作業ができる席も用意
気分転換し、集中してPC作業などを行える、「低座・後傾」姿勢をベースとした席も用意されている。
自由にコラボレーションできる「フレキシブルスペース」
「フレキシブルスペース」の体験ジャンルは、「繋がる・深める」「学ぶ・育てる」。研修や勉強会、発表会、表彰式など、まさにフレキシブルに活用される。
リラックスした姿勢で集中作業ができる席も用意
気分転換し、集中してPC作業などを行える、「低座・後傾」姿勢をベースとした席も用意されている。
「働き方進化プロジェクト」により
オフィスの役割も根本的に見直す
オフィスの役割も根本的に見直す
ぐるなびの本社オフィスは、これまでは東宝日比谷ビルの4フロアで、さらに2018年5月から東京ミッドタウン日比谷の1フロアを本社分室として入居していた。それが今回、本社オフィスの3フロアを返却するとともに、本社分室オフィスの大がかりな改装を行った。元々、2014年8月から段階的に在宅勤務やテレワークを導入してきた企業である。だが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、健康と安全を最優先し、本社を含む全営業所を対象に2020年2月26日からテレワークと時差出勤を活用した働き方をスタートさせた。こうした迅速な取り組みにより、その後の本社への出社率は約20%となり、テレワークへとスムーズに移行できていた。そこで、この機会に「新しい働き方」をしっかり見直し考えようと、6月に「働き方進化プロジェクト」を立ち上げ、オフィス改革につなげたのである。
最も大きなミッションは、オフィス面積の思い切った大幅削減。本社オフィス全体で、面積を最終的には約50%削減し、座席数においては75%もの削減へと向かった。だがそれは、単にオフィスの固定費を削減する「ダウンサイジング」といった窮屈な考えではなかった。同社はポジティブな「ライトサイジング」という言葉を用いて、正しいサイジングを新しい働き方につなげようとしたのだ。これによってリモートワークを継続するとともに、オフィスでは自由に使える共用スペースを増やして多様化させた。そして、当初は「オフィス返却プロジェクト」だったプロジェクトの呼称も、オフィス環境やファシリティだけではなく、制度やしくみも含めた働き方そのものを進化させようという狙いで、「働き方進化プロジェクト」に変えた。このプロジェクトでは総務だけではなく、人事やIT担当など複数の組織が連携し、まさに全社一丸となった新しい取り組みが行われた。
最も大きなミッションは、オフィス面積の思い切った大幅削減。本社オフィス全体で、面積を最終的には約50%削減し、座席数においては75%もの削減へと向かった。だがそれは、単にオフィスの固定費を削減する「ダウンサイジング」といった窮屈な考えではなかった。同社はポジティブな「ライトサイジング」という言葉を用いて、正しいサイジングを新しい働き方につなげようとしたのだ。これによってリモートワークを継続するとともに、オフィスでは自由に使える共用スペースを増やして多様化させた。そして、当初は「オフィス返却プロジェクト」だったプロジェクトの呼称も、オフィス環境やファシリティだけではなく、制度やしくみも含めた働き方そのものを進化させようという狙いで、「働き方進化プロジェクト」に変えた。このプロジェクトでは総務だけではなく、人事やIT担当など複数の組織が連携し、まさに全社一丸となった新しい取り組みが行われた。
オープンで社員も自由に行き来できる役員スペース
役員スペースの体験ジャンルは、「感じる・伝える」。オープンなエリアの一角にあり、社員が自由に立ち入り、気軽に役員に相談できるというメリットも生まれている。
見晴らしのよいオープ
ンな空間が
社員の一体
感を高めています
ンな空間が
社員の一体
感を高めています
プロジェクトワークなどに適した場も用意
プロジェクトなどでメンバーが集まり、一致団結して議論や作業に当たれるのも「オープンミーティング」の場である。
緩やかに空間を仕切った「オープンミーティング」
「オープンミーティング」のスペースの体験ジャンルは、「繋がる・深める」「創る・膨らませる」。程よく囲われた空間で、ホワイトボードや大画面モニタを使いながら打ち合わせができる。
プロジェクトワークなどに適した場も用意
プロジェクトなどでメンバーが集まり、一致団結して議論や作業に当たれるのも「オープンミーティング」の場である。
出社によりリアルな7つの体験が得られる
コラボレーティブスペース
コラボレーティブスペース
オフィスの位置付けも、大きく変わった。今までの「ワークスペース」という捉え方から、組織を超えて新たな価値を提供する「コラボレーティブスペース」へと進化。より創造性や生産性を高めるオフィスづくりへと向かった。そこで実現しようとしたのが、「はかどらせる・仕上げる」「出会う」「繋がる・深める」「感じる・伝える」「調べる」「創る・膨らませる」「学ぶ・育てる」の7つのワークエクスペリエンス(体験)。オフィスに出社し、用途に応じてさまざまな場を選びながら、これらのリアルな体験を得られるのだ。そして、社員一人ひとりのエンゲージメントを高めながら、成長につなげることができる。また一方では、社員の働き方を「リモートワークを主体にして働くNomad」「オフィスを主体にして働くResident」「リモートワークとオフィスワークを組み合わせて働くTraveler」の3つに分類して、それぞれの活用の仕方を想定しながらオフィススタンダードを設定した。
オープンで見晴らしのよい執務エリアには、基本的にフリーアドレスを導入。ワークブースなどの集中できる空間も用意されている。特徴的なのは「バル」と呼ばれる、スペインの人々の暮らしに欠かせない飲食や出会いの空間に学び、交流の場を創造したこと。同社のロゴマークを象徴的に表現し、「ぐるなびらしさ」を感じられる場になっている。ここでは社員同士のコミュニケーションが取りやすく、会社の一体感を感じ取ってもらうことができる。さらに「ハドルスぺース」と呼ばれる場も、同社ならではのもの。「ハドル」とはアメフトに由来するフィールド上の短い作戦会議のことで、同社によく見られる働き方だ。これをサポートするため、関係者が数人すぐに集まって短時間で打ち合わせのできる「ハドルスペース」が各所に設けられた。他にも「フレキシブルスペース」「オープンミーティング」「ライブラリー」など、さまざまな体験のできる場を用意。新しいオフィスに対する社員の満足度は高く、8割近くが満足であると答えている。それぞれが目的を持って出社したくなるオフィスは、withコロナの時代における新しい働き方へのヒントにあふれている。
オープンで見晴らしのよい執務エリアには、基本的にフリーアドレスを導入。ワークブースなどの集中できる空間も用意されている。特徴的なのは「バル」と呼ばれる、スペインの人々の暮らしに欠かせない飲食や出会いの空間に学び、交流の場を創造したこと。同社のロゴマークを象徴的に表現し、「ぐるなびらしさ」を感じられる場になっている。ここでは社員同士のコミュニケーションが取りやすく、会社の一体感を感じ取ってもらうことができる。さらに「ハドルスぺース」と呼ばれる場も、同社ならではのもの。「ハドル」とはアメフトに由来するフィールド上の短い作戦会議のことで、同社によく見られる働き方だ。これをサポートするため、関係者が数人すぐに集まって短時間で打ち合わせのできる「ハドルスペース」が各所に設けられた。他にも「フレキシブルスペース」「オープンミーティング」「ライブラリー」など、さまざまな体験のできる場を用意。新しいオフィスに対する社員の満足度は高く、8割近くが満足であると答えている。それぞれが目的を持って出社したくなるオフィスは、withコロナの時代における新しい働き方へのヒントにあふれている。
Worker's Voice
フリーアドレスになり、
今まで見えなかったことがはっきりと見えて、
多くの「気付き」を得ています
今まで見えなかったことがはっきりと見えて、
多くの「気付き」を得ています
Products Used in This Case
この事例に導入されている製品
Swift
スイフト
立ち姿勢を取り入れる。ワークスタイルが変わる。
Choral
コーラル
シンプルなデザインと最上級の操作性、4160通りの組み合わせ
Lives Shelf
ライブスシェルフ
しまえて、仕切れて、語らえる
Lives Unit Sofa
ライブスユニットソファ
姿勢が良いから、くつろげる
Lives Meeting Table
ライブスミーティングテーブル
どんな場所でも、フレキシブルに
Bresta
ブレスタ
オフィスを自由自在にレイアウト
TELECUBE by OKAMURA
テレキューブbyオカムラ
最高の集中環境をもたらすフルクローズ型のワークブース
モバイル収納シリーズ
多彩な機能と豊富なバリエーションでフリーアドレスの運用を支援
Solutions
ソリューション