日本の森林に眠る未利用材を、
新たなマテリアルとして有効活用
木材を育てる過程で発生する、
枝葉などの不要な部分。
これらの「未利用材」が森林に残されていると、
台風や大雨の際に被害を
拡大させる可能性があります。
オカムラは、この社会的に重要な課題を
解決するため、
未利用材や流木などを活かした
製品をつくりました。
お客様、自治体、社会。
それぞれの「価値」につながるプロジェクトです。
プロジェクトの背景
未利用材の使用は、
森林整備に寄与し、
社会課題の
解決にもつながります
森林の手入れや木を伐る際に発生した未利用材は、木材搬出の妨げになったり、大雨が降った時に下流域へ流れ出るなど、さまざまな危険性をはらんでいます。
それらの課題を解決するために、オカムラは未利用材や流木等を資源として回収し、チップ化・成型することで製品にしました。
未利用材とは?
未利用材とは、森林整備の際に発生した不要な樹木や切り捨て材のうち未使用の材を言います。
オカムラはこの未利用材の低質材、根元部、曲がり材、枝条、梢葉などの今まで家具に使われてこなかった部分を積極的に活用することに取り組みました。
伐って、使って、植えて、育てる。
森林資源の循環が
多くの二酸化炭素を貯蔵
終戦直後や高度経済成長期に造林された日本各地の森林は、今まさに本格的な利用期を迎えています。木を伐って、木材として使い、次の木を植え育てる循環により、たくさんの二酸化炭素を貯蔵可能な若い森林をつくることができ、地球温暖化の防止にも役立ちます。
また、そこで生まれた木材を建物や家具などに利用することで、二酸化炭素の長期的固定にもつながります。
プロジェクトのメリット
みんなの「価値」につながる
プロジェクトです
製品化までのプロセス
未利用材の収集から加工を経て、
新たな製品へ生まれ変わります
材料の収集・粉砕・運搬
森林にある未利用材や、ダムに溜まった流木などを収集し、枝、葉、皮全てを粉砕機によりチップ化し運び出します。
チップの乾燥・撹拌
工場でチップを乾燥させます。
その後、接着剤を混ぜます。
成型・検査
チップをプレス成型し外観の検査を行います。
未利用材からうまれた天板の完成です。
*未利用材の活用にあたり、知見と技術を有する
京都のエースジャパン株式会社と協業をしています。
*未利用材の活用にあたり、知見と技術を有する
京都のエースジャパン株式会社と協業をしています。
製品情報
サーキュラーデザイン
オカムラは、「サーキュラーエコノミー(循環経済)※」の考えに基づき、
「製品企画・設計」から「調達」「製造」「販売」「メンテナンス」「再使用」「リサイクル」に至るまでの
ライフサイクルの中で、限りある資源をより長く、有効に使用し、廃棄物の発生を最小化するものづくりを目指すことで、
地球環境への配慮を徹底し、持続可能な社会づくりに貢献します。
※サーキュラーエコノミーとは、従来の「大量生産・大量消費・大量廃棄」のリニアな経済(線形経済)に代わる、
製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小化した経済を指す(環境省ホームページより抜粋)