New Work Style

仕事の内容に合わせて
働く場所を選択する。
それは新しい働き方。

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高さの異なるデスクが視線の交差を生み、職員同士のコミュニケーションを誘発。また、境界のない大きなテーブルとすることで個人の領域にとらわれない業務が可能となっている。

守山市の庁舎『つなぐ、守の舎』で展開されているのは、ABW※(Activity Based Working)の考え方を取り入れた、場所にとらわれない自由度の高い働き方。職員一人ひとりが仕事の内容やコンディションに応じてふさわしい場を選択することで、業務効率の向上を図ります。
※ABW:仕事の内容や目的に合わせて、業務する場所を多様な環境から選んで働けるスタイル。

滋賀県守山市の庁舎『つなぐ、守の舎(もりのや)』は、2023年8月に開庁しました。その大きな特徴は、見晴らしのよいオープンフロアに課長席を含めたユニバーサルレイアウトを導入、ワゴンレス運用のほか、グループアドレスやフリーアドレスが可能な環境を全てのフロアに整えたこと。さらにさまざまな機能のあるスペースを各フロアに配置することによって、職員は主体的に働く場所を選択することができます。ビッグテーブル、窓側スペース、集中ブース、上下昇降テーブル…その時々の業務内容やコンディションに応じて最適な場所を選ぶことで、効率的に仕事を進めています。なかでも、3階フロアはおよそ110名の職員に対し80席+機能スペースを整備することで、執務室の流動性を高め、場の活用につなげています。
また、庁内には無線LANを完備、職員には従来からのノートパソコンに加え、新たにスマートフォンを支給したことが、ABWの促進に貢献しています。執務室の各所には共用のモニターを設置し、ペーパーレスの働き方を推進。こうしたデジタル化やスマート化を進めていることも、働き方の自由度を高める大きな要素となっています。

New Work Style

自然につながりが
生まれてくる。
それも新しい場の力。

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見晴らしの良いスペースで、ブレストや発散系の業務に適した「共創空間」。出先機関の職員も利用でき、偶発的なコミュニケーションにもつながる。

時間・場所・仕事の柔軟性が高まり、働くことへのモチベーションが高まっている場は、創造性も高められる場所。そこに自然につながりが生まれることで、さらなる価値の創造を目指しています。また、働き方は、時代に応じて変わっていきます。『つなぐ、守の舎』は、これから多様化していく働き方にも対応できるフレキシブルな庁舎になっています。

働くことが、楽しくなる。働く姿が、活き活きとしている。そのために庁舎内は、工夫を凝らしたさまざまな空間にあふれています。職員は、交流することも、集中することもフレキシブルに選び、使い分けながら主体的に働くことができます。働く場を選べるという自主性は、「最小限の費用で最大限の効果を達成するために、どのように業務を進めるか」を考えることにもつながり、生産性の向上、ひいては市民サービスの向上につながります。
また、3階には、庁内だけではなく出先機関の職員も利用できる「共創空間」を設け、開放感のある雰囲気を創出。職員が集まりやすく、部門を越えた交流と相互連携を促し、新しい価値創造や生産性の向上につなげています。さらに、各執務室の中央部にはマグネットスペースを配置。複合機や文具、分別ボックスなどを集約することにより、コミュニケーションを誘発する場として機能しています。活発な交流が生まれる環境は、相談や報告などもしやすく、情報交換や意思決定の早さにも貢献しています。

New Work Style

市民が集まる。
市民とともに考える。
それがこれからの庁舎。

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木の温もりがあふれる窓口空間には、きめ細やかに市民対応できるようバリエーション豊富なカウンターを配置。

働き方の変化とあわせて、市民サービスの提供のあり方についても日々多様化しています。守山市では、ICT技術の活用による窓口のスマート化と、コンシェルジュの配置などによる人にやさしいデジタル化を両立することにより、よりよい市民サービスの提供に取り組んでいます。また建物内には、市民が交流できるスペースも設けられるなど、市役所に用事がなくても来てもらえる庁舎となるような多くの工夫を凝らしています。

職員の働き方が変わっただけではなく、窓口対応の仕組みや設えにも工夫を凝らしています。「書かない」手続きができる仕組みや番号表示ディスプレイの導入などにより、窓口の混雑緩和や待ち時間の快適化を進めています。さらには相談内容に応じてきめ細やかな対応ができるよう、豊富な窓口スペースを整備。プライバシーに配慮したセグメントパネルの採用や、カウンターラインにキッズスペースを配置した受付窓口、またミーティングテーブルやオープンシェルフなどをカウンターとして活用することで、気軽に相談できる窓口となっています。
庁舎内には、市民活動や各種イベントでの活用ができる多目的ホール、子どもたちの絵が展示してある親子広場、地元産の食材が食べられるカフェなど、たくさんの憩いの場があります。テーマは、市民に開かれ、市民が集える場と楽しいコトがある庁舎。市役所がたくさんのつながりにあふれ、気楽に立ち寄れるような身近な施設となることを目指しています。