宇土市は、熊本県のほぼ中央部、広大な熊本平野の南部に位置し、人口約30,000人を有する都市です。その市庁舎は、平成28年に発生した熊本地震により大きな被害を受け、プレハブの仮庁舎で業務を継続していました。令和3年より復興のシンボルである新庁舎建設を進め、「利用しやすく親しみを感じる新庁舎」が令和5年5月に開庁しました。
新庁舎は、市役所へ用事が無くても気軽に立ち寄れる場となるよう、時間外の利用が可能なロビー(うと小路)、キッズコーナー、市民交流スペースなどを設置しており、予約なしでも気軽に立ち寄ることができます。市民交流スペースは、正面玄関前の大庇下と駐車場の一体利用が可能な造りとし、さまざまなイベントや催しを行い、まちの活性化に繋げて行きます。また、建築内装や窓口カウンターに県産材を活用することで、地域らしさを伝え、明るく温かみのある雰囲気を演出しています。
行政サービスの面では、市民窓口を1階に集約した「ワンフロアストップ窓口」とし,誰もが使いやすいユニバーサルデザインにすることで、市民の利便性を最優先に整備をしました。窓口カウンターは、手続き内容に合わせさまざまなバリエーションを採用し、利用者のプライバシーに配慮したセグメントパネルやL形ブースなどを設置することで、安心して手続きや相談を受けることができるよう整備しています。
復興の集大成と位置付けた新庁舎を拠点とし、市民の拠り所となるよう、行政サービスの向上に取り組まれています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 熊本県宇土市浦田町51 |
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延べ床面積 | 7,499.51㎡ |
オフィス対象人員 | 320名 |
インテリア竣工 | 2023年1月 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 西日本デザインセンター 中原忠亮 |