益城町役場庁舎は、H28年に発生した熊本地震により大きな被害を受け、やむを得ず仮設庁舎などに役場機能を移転し業務を続けていました。R5年3月、旧庁舎跡地に再建を進めてきた新庁舎が完成しました。
新庁舎は、鉄筋コンクリート造り4階建てで、防災機能が強化され、熊本地震と同じ規模の地震に耐えられる免震構造となっているほか、屋上には停電時に3日間稼働できる非常用の発電機が設置されています。
行政サービスの面では、証明書発行、福祉、税、子ども関連の窓口部門を1階に集約配置し、窓口毎に色分けされた案内サインなどを整備することで、来庁者が迷わず目的とする窓口にたどり着けるよう誘導し、利便性の向上に繋げています。窓口カウンターは、手続きや相談内容に合わせたさまざまなバリエーション(ハイタイプ・ロータイプ・上下昇降他)を採用し、来庁者のプライバシーに配慮したセグメントパネルを設置することで、安心して手続きや相談を受けることができます。
また新庁舎の一部区画は閉庁時にも開放しており、町民は待合や憩いの場として利用することができます。相談や手続き以外でも気軽に役場庁舎を訪れ、一体として整備した交通広場、復興まちづくりセンター、街区公園と共に「まちの賑わい拠点」となっています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 熊本県上益城郡益城町大字宮園702 |
---|---|
延べ床面積 | 6,865.98㎡ |
オフィス対象人員 | 310名 |
インテリア竣工 | 2023年3月 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 西日本デザインセンター 中原忠亮 |