熊本県 益城町
Case Number 230710

熊本県 益城町 様

益城町新庁舎

 益城町役場庁舎は、H28年に発生した熊本地震により大きな被害を受け、やむを得ず仮設庁舎などに役場機能を移転し業務を続けていました。R5年3月、旧庁舎跡地に再建を進めてきた新庁舎が完成しました。    
 新庁舎は、鉄筋コンクリート造り4階建てで、防災機能が強化され、熊本地震と同じ規模の地震に耐えられる免震構造となっているほか、屋上には停電時に3日間稼働できる非常用の発電機が設置されています。
 行政サービスの面では、証明書発行、福祉、税、子ども関連の窓口部門を1階に集約配置し、窓口毎に色分けされた案内サインなどを整備することで、来庁者が迷わず目的とする窓口にたどり着けるよう誘導し、利便性の向上に繋げています。窓口カウンターは、手続きや相談内容に合わせたさまざまなバリエーション(ハイタイプ・ロータイプ・上下昇降他)を採用し、来庁者のプライバシーに配慮したセグメントパネルを設置することで、安心して手続きや相談を受けることができます。
 また新庁舎の一部区画は閉庁時にも開放しており、町民は待合や憩いの場として利用することができます。相談や手続き以外でも気軽に役場庁舎を訪れ、一体として整備した交通広場、復興まちづくりセンター、街区公園と共に「まちの賑わい拠点」となっています。

プロジェクトの詳細

所在地 熊本県上益城郡益城町大字宮園702
延べ床面積 6,865.98㎡
オフィス対象人員 310名
インテリア竣工 2023年3月
デザイン担当 株式会社オカムラ 西日本デザインセンター 中原忠亮

総合案内

来庁者の目に留まりやすいよう、メイン動線が交差する場所に配置した総合案内カウンター。手荷物置き台付きとし、利用者の利便性に配慮。

記載台

総合窓口前には、どなたでも使い易いよう、ハイタイプ・ロータイプの記載台を採用。プライバシーに配慮し、側面にはセグメントパネルを配置。

総合窓口

相談内容に合わせ配置した各種窓口カウンター。待合椅子は1人用を配置し、フレキシブルな運用が可能。

マイナンバー窓口・税務課窓口

プライバシーに配慮し、ローカウンターにセグメントパネルやL型パネルを組合わせた窓口ブースを構築。パネル上部には透過性のアクリル板を使用し、圧迫感を軽減。

こども未来課窓口

お子様連れの来庁者が快適に待合時間を過ごせるよう配置。傍らにロービー椅子を配置し、保護者が見守りながらお子様を遊ばせることができる。

福祉課窓口

車椅子利用者に配慮し、利用者に合わせ高さを変更できる上下昇降カウンターを配置。ハイ・ロータイプの変更だけでなく、任意の高さでの設定も可能。

会議室

大空間を可動間仕切り(建築工事)で分割している会議室。会議内容に合わせ、さまざまなレイアウトに対応できるよう、軽量タイプの可動式什器を採用。

執務室

震災後から利用している既存デスクでモジュールを統一し、デスク配置をルール化。

フルクローズ型ワークブース

執務室内に1人用を3台配置。周囲の音を遮断し、音漏れを気にすることなく複雑な電話相談に対応でき、WEB会議、オンライン研修などにも活用。

コミュニケーションコーナー

執務室窓際に上下昇降の大型テーブルを採用。休憩や打合せスペースだけでなく、高さを変えて、立ち会議や封入などの作業スペースとしても活用。

多目的室

エントランスホールに面して設置され、町民の待合スペースや憩いの場として利用。またイベント開催、選挙投票所や臨時的な窓口設置スペースとしても活用を想定。

総合案内サイン

メイン動線2箇所に総合案内板を配置。窓口を行う課の配置を色分け表示し、迷わず適切に案内できるよう配慮。

天吊り誘導サイン

天吊り誘導サインは窓口上部のパラペットサインより35cm高く設置することで、奥のサインを遮ることなく、来庁者を誘導できる。

パラペットサイン・ブースサイン

大きな窓口番号を設置し、窓口の色分けとお客様の目的の業務内容を表記することで、直感的な誘導が可能。

パラペットサイン

表記はマグネット式になっており、貼り変え、配置移動が簡単に行える。下部の窓口番号プレートはレールに沿って移動も可能。