大阪市 西成区
Case Number 230704

大阪市 西成区 様

西成区庁舎

 大阪市西成区役所は、来庁者にとって「分かりやすく、快適で利用しやすい」区役所の実現を目的とし、区庁舎各階の案内サイン等の改善を実施しました。来庁者の区役所の出入り口から目的の窓口までの所要時間短縮や満足度の向上を図るとともに、案内サイン等の素材に木材等を使用することで、温かな雰囲気を作り出しています。事業費は、森林環境譲与税を活用し、国産木材を利用しており、区民の皆様にも取り組みを伝達し、理解頂けるような工夫も取り入れました。
 窓口の案内サインは、総合案内から目的の窓口まで連動した誘導とし、来庁者が迷うことなく窓口にたどり着くことができるようサインを整備しました。窓口毎に色分け・附番することにより、来庁者がサインを直感的に理解し目的地を目指せるよう誘導しています。また、今まで活用されていなかった総合案内板は、木をベースに一目を惹くデザインとして改修する事で、来庁者に確実に情報が伝わるようにすると同時に、職員が案内する場合も、サイン表示をもとに説明できるなど、来庁者や職員双方にやさしいサインデザインを構築しました。

プロジェクトの詳細

所在地 大阪市西成区岸里1丁目5番20号
インテリア竣工 2023年3月22日
デザイン担当 株式会社オカムラ 自治体設計センター 乾菜穂子

窓口案内

奥まった案内窓口を遠くからでも認識できるよう、手前の大きな柱面を活用し、多方向の動線からも認識できるデザインへ。

記載台

国産木材を利用した記載台を採用。木の温かみと内照式照明により、機能性とデザイン性を兼ね備えている。

記載台

天板高750のロータイプの記載台を配置し、車いす利用者や椅子に座って記載される利用者に配慮。

総合案内

利用者の目的語をメインで表示し、色と番号で直感的に目的の窓口を目指せる総合案内。背面パネルには大阪府産木材を利用し、多言語パンフレットラックを設置。

フロア案内・森林譲与税説明サイン

森林環境譲与税の活用を、区民へ伝えるメッセージとし、サイン表示と同じ木材を使用したデザイン。

総合案内(EV間)

EV利用者の視覚に入る位置に総合案内を配置し、目的地のフロアを確認することができる。

EV内案内サイン

窓口毎に色分けしたフロア案内をコンパクトに表示。乗降中でも目的地を確認することができる。

フロア案内(EV前)・スタンドサイン

該当フロアの色と取り扱い内容を大きく表示し、その先を目指せる表示を設置。また、表示内容を変更できるスタンドサインもEV周りに併設。

フロア表示 

フロア到着時に、該当フロアでの取り扱い業務を一目で理解できるよう、大きな柱面を利用し動線の先にある窓口をわかりやすく表示。

パラペットサイン

窓口を色分けする事により、空間をゾーニングし、来庁者が目的の窓口を直感的に認識できるよう誘導。

柱面サイン

番号発券機の利用対象となる窓口を、柱面を使ってわかりやすく表示。業務の色と番号を示し、番号札を引いて待つ事も同時にご案内。

柱面サイン

はぎのマークや、お子様連れの多いエリアには区のマスコットキャラクターをデザインに採り入れ、かわいらしくご案内しながら西成区らしさを表現。

窓口サイン

奥まった場所に位置する窓口には、来庁者の動線から見えやすい箇所にサインを設置。吊元部分に国産木材を利用し、サインとしての統一感と温もりある空間演出。

ピクトサイン

多方向の動線より認識しやすく、お子様や高齢者の目線の高さでも視覚に入るよう、壁面と突き出しの2種類を配置。

フロア案内・案内ボード

会議室案内のホワイトボードなども、その他サインデザインと統一させる事で、来庁者も認識しやすい。