東京都 世田谷区
Case Number 230703

東京都 世田谷区 様


 世田谷区は、「東棟・西棟・区民会館」で構成される新庁舎整備を3期工事に分けて進めており、令和6年度に東・西1期棟の開設を迎えようとしています。    
 開庁に先駆け、新庁舎の執務空間を現庁舎に再現したモックアップオフィスを設置。職員が新しい執務環境のコンセプトや機能を理解し、実務を行い体感することで、新庁舎での新しい働き方を職員に先取りし、浸透させることを目的としております。
 このモックアップオフィスは、現在の本庁舎1階ロビーに設置されており、職員が予約なしで利用し体感することができます。竣工時、自席となる執務テーブルを中心に、各課の業務内容に合わせて、傍らに設置する主なABW空間3ブース、集中ブース・ファミレスブース・立ち会議ブースを設置致しました。
 将来の働き方の変化に追随できるさまざまな機能空間を導入し、各所に運用の説明ボードや空間のイメージ図などを共有することで、職員の新しい働き方への理解と意識醸成を促しています。
 また、来庁者の目に触れる本庁舎1階に配置することにより、区職員が働き方改革を通して、さらなる行政サービス向上へ繋げる取り組みを示し、区民の新庁舎建設への理解にも繋げています。

プロジェクトの詳細

所在地 東京都世田谷区世田谷4丁目21番27号
対象部門 全部署対象  本庁第一庁舎 1階 ロビー 41.5㎡
インテリア竣工 2023年1月31日
デザイン担当 株式会社オカムラ 自治体設計センター 岩城 卓也  伊藤 寛基

モックアップスペース

本庁舎1階ロビーにモックアップスペースを配置。全職員が予約なしで利用することができ、新しい働き方を浸透させることを目的とする。

執務スペース

ユニバーサルレイアウトを導入し、W1200D1200を基本モジュールとした執務デスクを中心に連結配置。業務内容に合わせて場所を選べるABW空間を配置することで、効率的な業務遂行に繋げる。

執務デスク

働き方の変化に対応し、ペーパーレス化を推進するため、自席収納を廃止したワゴンレスの運用とし、基本モジュールW1200D1200の執務デスクを2名で利用。

電動車いす利用者にも配慮した執務席 パターン①

電動車椅子の操作レバーハンドルが天板に干渉しないよう、脱着式の切り欠き天板を設けた。脱着式の天板は両面仕様となっており、裏返すことで左右どちらのハンドルにも対応可能。(特許出願中)

電動車いす利用者にも配慮した執務席 パターン②

脱着式の天板は切り欠きの無いタイプも用意し脱着式天板を差し替える事で一般席としての運用も可能。

立ち会議ブース

各課執務スペース内の傍らに配置し、会議室への移動なく、短時間の打合せや、作業スペースとしても活用。

ファミレスブース

ソファを採り入れることで、カジュアルでリラックスした雰囲気を演出。背面パネルにより程よい籠り感を感じ、心理的なくつろぎ、安心感が得られ、気分転換の場としても利用。

集中ブース

周囲の視線を緩やかに遮り、吸音パネル仕様のワークブースを配置。集中が必要な作業、WEB会議、職場内でもセキュリティーを要する作業などに。

デュアルモニター

将来に向け、業務効率改善に伴う文書類の電子化に備え、デュアルモニターを活用し、複数画面の利用や、図表などを大きく投影することで業務効率の向上に繋げる。

モバイルロッカー(ダイヤル錠仕様)

自席のワゴンを廃止し、モバイルロッカーに個人書類やPCを収納。運用面に配慮したダイヤル錠仕様を採用。

モバイルロッカー(ダイヤル錠仕様)

個人の収納スペースを実際に確認することで、開庁までの個人の書類整理や文書削減を促す。

モバイルバック

個人書類や文房具を収納するバック。終業時は各自のモバイルロッカーに保管し、執務中は自席に持ち運び、天板下のフックに掛け利用。

収納庫

書類閲覧しやすく、効率的に文書が収納できるラテラルキャビネット4段を採用。カウンターからデスク上への視線を遮り、来客が確認できる高さを検証。上部は作業台としても使用可能。

モックアップオフィス全体説明掲示

新庁舎の執務空間コンセプトの理解を深めるため、コンセプト説明文、空間CG、什器機能説明文を掲示。体感の場に掲示することで、新しい働き方や、将来変化への理解を促す。