島田市は、廃校となる島田市立湯日小学校の敷地、校舎及び体育館の建物の効果的な利活用を目的とし、旧湯日小学校跡地利活用事業公募型プロポーザルを実施しました。県内企業である株式会社アイワ不動産が受託し、島田市は、土地建物を定期建物賃貸借契約に基づき貸付をしています。株式会社アイワ不動産は、旧小学校をフルリノベーションした静岡初のグランピング施設「Glamping&port 結」を開設、関連会社である株式会社アイワコネクトが事業運営を管理しています。グランピング施設は全21棟の大型テントを配置、旧小学校ならではの屋外プール・体育館・家庭科室を活用したアクティビティやどこか懐かしい雰囲気の中で、ユニークなアウトドア体験を楽しむことが出来ます。また、団体利用やワーケーションなどに活用できるよう、コワーキングスペースを設置しました。会議室をはじめ、防音型個室ブースや各種集中ブース、カジュアルなオープンスペースなど、開放的でありながら機能性を確保した設えとなっており、利用者の学習やはたらく時間もサポートしてくれます。
プロジェクトの詳細
所在地 | 静岡県島田市湯日564 |
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オフィス対象面積 | 331.2㎡ |
オフィス対象人員 | 31名 |
インテリア竣工 | 2022年1月31日 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 中部デザインセンター 林 明弘 |
林 明弘
営業から、廃校になった小学校を、グランピング施設とワ―ケーションスペースにリノベーションする物件があります。この言葉から始まりました。
営業車で現地に向かうと、茶畑の中に廃校になった小学校が現れてきました。現地で当物件のコンセプトや物件に対する思いを聞き、現場を見ながら顧客と打合せを行いました。
既に内装の解体が始まっており、一部がスケルトン状態になっており、コンクリート打ちっ放しの柱や梁が見えていました。
その表面は非常にきれいで、基準墨やメモが残されており、味が有りそれを見た瞬間、そのまま残そうと思い顧客に提案し採用されました。オフィス設置スペースも半分だけがフローリングになっていたのでフローリングはそのままいかし、人工芝を敷くことを提案、そこにビッグテーブルを設置しオフィス空間のシンボルとしました。カフェカウンター、Web会議スペース、集中コーナー等を配置し、リラックスした空間でありながら、快適に仕事が出来る環境を構築しました。