
高砂市本庁舎と分庁舎は、築49~60年を経過し、老朽化や耐震性の不足、業務の多様化による狭隘状態など多くの課題を抱え、新庁舎建設に至りました。
新庁舎では、利用頻度の高い窓口を低層階に集約、手続き内容を表示し色分けしたサイン、1人用椅子などバリエーション豊富な待合スペース、キッズスペースなどを配置し、どなたでも利用しやすく快適に過ごせる配慮がされています。また分庁舎では市民利用可能な食堂・多目的スペース、会議室などを配置し、市民が憩い集える場を提供しています。
執務室はオープンフロアとし、将来変化に対応できるよう、ユニバーサルレイアウトを採用しました。対向式レイアウトの中に課長席を含め、また係をまたぎ自席を配置することで効率的な配置を実現しています。役職に関係なく、執務デスク・椅子・ミーティングテーブルの規格を統一しフレキシブルな運用が可能となっています。
さらに窓口サインはプリンターで印刷可能なマグネット仕様とし、メンテナンス性や更新性に配慮されています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 兵庫県高砂市荒井町千鳥1丁目1番1号 |
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オフィス対象面積 | 本庁舎 |
オフィス対象人員 | 530名 |
インテリア竣工 | 本庁舎 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 関西デザインセンター 木下 道生 |

待合ロビー
来庁者が利用しやすいよう、ハイ・ロータイプの記載台を配置し、手元が見えやすいようにLED照明を配置。

待合ロビー
ロビー椅子は、立ち上がりの補助となる肘付きタイプ、座面が広く利用できる肘なしタイプを組み合わせ配置し、誰もが使いやすい配慮がされている。

待合ロビー
待合時の密を避けるため、単体で移動可能な1人用椅子を配置。全待合椅子の張地は、耐アルコール・耐次亜塩素酸のビニールレザーの仕様とし、メンテナンス性に配慮。

待合ロビー
待合の一部に情報コーナーを配置し、お知らせや市の取り組みなどの情報を発信。待合時間の負担軽減につなげている。

窓口
カウンター椅子は、前脚キャスター・後脚アジャスターとし、移動しやすさと安定感を兼ね備えた仕様に。

執務室
ユニバーサルレイアウトを採用し、組織改正や異動時には手荷物とワゴンの移動のみとし、運用面でのコストダウンにつなげている。

執務室
課長席を含め、1200□のデスクを対向式を採用。1人当たりW1200D600の机上スペースとD500のワゴンを利用。

執務室
部長・室長席は個別配置し、デスクは全職員共通仕様。机上面を利用し簡易なミーテイングも可能。

執務室
ミーティングテーブルは執務デスクと同仕様とし、フレキシブルな運用が可能。

多目的スペース
市民ギャラリーや期日前投票など、多目的な利用が可能。

食堂
窓際席やソファー席、情報発信コーナーなどを配置し、ゆっくりと時間を過ごすことが出来る。来庁者・職員共に利用可能。(11~14時)

正副議長室
応接家具、会派代表による打合せが可能な会議テーブルを配置。

委員会室
可動式テーブル・椅子を採用し、用途に沿ったレイアウト変更が可能に。

議場
長時間の利用を想定し、蒸れにくいクロス仕様の椅子を採用。