
大和高田市は奈良県の北西部に位置し、大阪との文化・経済的なかかわりが深く、南北近鉄線・JR線・西名阪自動車道・南阪奈道路を利用すれば、いずれも30分余りでアクセスできる至便な立地にあります。
昭和38年に建設された旧庁舎は、大規模地震に対する耐震性の不足や老朽化、機能面では通路・スペースの狭あい駐車場不足など、構造・規模ともに多くの課題を抱えていました。
今回の新庁舎では、ユニバーサルデザインやバリアフリー化を推進し、利用頻度の高い窓口を低層階に集約配置するなど、利便性が高く誰もが利用しやすい庁舎を目指しています。
また、将来変化に対応するため、仕切りが移動できる窓口カウンター・執務スペースにはユニバーサルレイアウトが導入されています。
さらに、多用途に利用できる多目的スペース・市民サロン・市政情報コーナーには県産材を活用した家具を配置し、木の温もりを感じながら市民が用がなくとも気軽に立ち寄り、憩い集えるスペースが準備されています
プロジェクトの詳細
所在地 | 奈良県大和高田市大字大中98番地4 |
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延べ床面積 | 10,251.63 ㎡ |
オフィス対象人員 | 370名 |
インテリア竣工 | 2021年4月 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 関西デザインセンター 木下 道生 |

多目的スペース
県産材を利用したベンチを採用。分割配置や移動が出来るため、フレキシブルなスペース利用が可能。

市民課窓口
相談内容に合わせて3種類のカウンターバリエーションを採用。

保健・福祉部門窓口
利用頻度の高い窓口を低層階に配置し、市民の利便性に配慮。

税務関係部門窓口
窓口に正対しない待合椅子配置で、窓口のプライバシーに配慮、利用者の待たされ感軽減へ。

税関係部門窓口
取り付け位置を変更できるセグメントパネルを配置し将来変化に対応。

管理部門窓口
機能変更の少ない管理部門窓口はローコストカウンターを採用しコスト低減へ。

市民サロン
県産材を活用した家具を配置し、開放的で温かみのある市民の憩いの場。

市政情報コーナー
家具・パーティション・シェルフなどに県産材を利用し、木材利用推進の情報発信。

執務室
課長席を含めたユニバーサルレイアウトを採用し将来変化に対応。

委員会室
可動式家具をを採用し、利用内容に合わせフレキシブルなレイアウト変更が可能に。

全員協議会室
他2会議室と椅子仕様を共通化し、将来メンテナンスに対応できるよう配慮。

議会応接室
資料を広げた打合せも可能な応接会議テーブルを採用。

議員控室
ダイヤル錠の更衣ロッカーを採用し、管理者の負担軽減に配慮。