市川市様は新庁舎建設事業と同時に、市政のデジタルトランスフォーメーション化に取り組まれています。市役所に訪れる住民が便利さとスピードを実感できるような、新しい時代に求められる庁舎を目指しました。
(1)ワンストップサービス:
これまでの手続きでは、来庁者がそれぞれの窓口を自分で巡っていましたが、新庁舎では関連する手続きができるだけ1カ所で済む「ワンストップサービス」を導入。
(2)待ち時間を有効活用:
従来の窓口では、順番が来るまでは座って待っていましたが、新庁舎では居心地のよい場所や文化活動ができる場所を用意し、有意義な待ち時間を提供します。
(3)交流が生まれる場所:
「市役所に行くことでいろいろな人と出会い、何か新しいことが生み出されるきっかけになる」そのような役割も必要と考え、住民が交流できるエリアを大幅に拡大。
(4)住民サービスの質の向上:
住民サービス向上のため、従来のように席が固定された執務室ではなく、職員が自由に動けるフリーアドレスを導入。これにより部門を超えたコミュニケーションを促進。
また今後のICT化等により市役所に行かなくても手続きができ、将来において来庁が不要となることを見据え、手続きスペースが縮小し、市民のためのスペースが拡大する未来の姿も想定した庁舎となっています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 千葉県市川市八幡1-1-1 |
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オフィス対象面積 | 約 8,000㎡ |
オフィス対象人員 | 約 1,100名 |
インテリア竣工 | 2021年 1月 |
デザイン担当 | 株式会社山下設計・株式会社石本建築事務所/オカムラ・安藤 康秀 |
安藤 康秀
市川市様は市政の情報化とともに新庁舎建設を進められ、2018年の公募型プロポーザルから約1年にわたり、業務委託期間の検討を経て2021年1月に新庁舎の全面開庁を迎えられました。
プロポーザル公告時から市役所イメージの刷新へと進まれる市川市様の新庁舎に対する並々ならぬ意気込みを感じたことを今も鮮烈に覚えています。
本業務は石本建築事務所様や外部協力のデザイナー様など関係者の皆様との連携で、内装・オフィス環境の構築を多くの知見を出し合って検討を重ねました。
特に、庁舎初となる窓口のワンストップサービスの導入や庁舎全体でのフリーアドレスの導入などの課題を職員の皆様の考えを結集して推し進められていました。私たちは図面やCGなどで表現し、これまでにないものをカタチにする業務支援となり大変勉強になりました。
開庁後、ワンストップサービスを住民・職員の皆様が実際に運用されている様子を拝見し敬意と共に、市役所イメージを刷新する業務に携われた事に心より感謝いたします。
関係の皆様ご協力ありがとうございました。