新潟県の中央から西寄りの山々と日本海に囲まれた柏崎市様は、エネルギーの街であるとともに、地酒や鯛などの特産品や越後三大花火のひとつとしても数えられるぎおん柏崎まつりなどの文化を育んできました。
このたび柏崎市様では、庁舎新築にあたり、 新庁舎から賑わいが周辺のまちへひろがり、柏崎市のまちづくりのきっかけとなる庁舎目指しました。
新庁舎では、初めての来庁でも分かりやすく迷わず利用できること、職員のおもてなしの心が市民に伝わること、様々な状況のもとでも市民が安心して利用できること、をモットーに市民にとって快適で利用しやすい配慮を施しました。
職員が自分らしさと能力を十分に発揮できる快適で機能的な執務空間を持ち合わせた庁舎を目指しています。一階の記載台や窓口カウンターに導入した電動昇降カウンター、トイレブースに導入した回転スライド式扉、全職員向けに導入した人間工学に優れたオフィスチェア、災害対策を行う会議室の充実など、「市民」と「職員」双方に使いやすい環境を備えた市庁舎となっています。
さらに、柏崎駅にほど近い市庁舎の近隣には、文化会館アルフォーレ・柏崎コワーキングスペースなども位置し、賑わいの拠点・新しい働き方の拠点として期待が高まっています。
プロジェクトの詳細
所在地 | 新潟県柏崎市日石町2-1 |
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オフィス対象面積 | 9,990.58 ㎡ |
オフィス対象人員 | 500名 |
インテリア竣工 | 2020年 12月 |
デザイン担当 | オカムラ・金丸伸次 |
金丸 伸次
プロジェクト進行中、とある職員の方から、「この庁舎で必要なことは“おもてなしはさりげなくスマートに”」とお聞きしました。その言葉から、例えば、“窓口カウンターでサービスを受ける方々の体格に合わせて、楽な姿勢でサービスを受けてもらえる窓口にしたい”といったご意向を感じました。
この望まれる姿に対して、職員の方が天板高さをリモコン制御で変更できるカウンターを導入することで、“あらゆる方が自然体でサービスを受けられる庁舎であるべき”というサービス姿勢に対する想いを実現できたと思います。
自分自身も、職員から住民への細かい配慮をどのようにしたらこの庁舎づくりに取り入れていけるのだろうか、また同時に、これからの庁舎づくりもそうしていかなければならないと想った瞬間でした。
そんなイデオロギーを受け継いだ職員のプロジェクトチームとつくりあげた庁舎だからこそ、この場所で働く職員の方々や庁舎を利用する方々にとって配慮された庁舎にしていけたのではないかと実感しています。