
三原市は、広島県東部に位置し、市内に空港・港・新幹線・高速道路が揃う、交通利便性の高いまちです。平成17年3月に、旧三原市・本郷町・久井町・大和町が新設合併し誕生しました。
昭和40年建設の旧庁舎は、耐震性の不足、複数の分庁舎への分散、駐車場の不足等の課題を抱え、長年、様々な対策が検討されてきましたが、令和元年5月、新しい時代の幕開けとともに、新庁舎で業務を開始しています。
新庁舎は、「瀬戸内をのぞむ シンプルで機能的なまちづくりの拠点」という理念のもと、基礎免震構造で防災拠点としての機能を備える一方、各階の南・東面に待合・会議室を配置し、自然光を最大限に取り込んだ明るい空間と、窓から見える瀬戸内の景色が魅力となっています。また、奥行のある、まとまった空間とテーブル型デスクの採用により将来のレイアウト変更に対応しやすい機能的な執務スペースと、わかりやすさ・親しみやすさ・維持管理に配慮したサインが特徴です。
プロジェクトの詳細
所在地 | 広島県三原市港町三丁目5番1号 |
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オフィス対象面積 | 12,261㎡ |
オフィス対象人員 | 550名 |
インテリア竣工 | 2019年5月7日 |
デザイン担当 | オカムラ・岩元 |

総合案内カウンター
エントランスのカウンターにコンシェルジュを配置し、各フロア・窓口を案内。

市民課窓口
エントランス近くのカウンターを曲線にすることで、奥スペースの視認性を向上させます。

窓口カウンター
利用目的の表記・窓口毎に番号と色分けすることで、市民にわかりやすい窓口を実現。

キッズコーナー・待合
子育て支援の手続きの窓口前に配置し、お子様連れが安心して過ごせるスペースを設置。

窓口カウンター
ブース型のセグメントパネルを配置し、市民のプライバシーに配慮。

8階 会議室
瀬戸内海や市街地を一望できる開放的なスペースを設置し、市民交流の場としても利用できる。

執務スペース
天吊りサインは天井レールで可動式、表示面はメンテナンスのしやすさに配慮している。

執務スペース
フロア中央スペースで共有コピースペースを配置、部署を超えた交流の仕掛けづくりとなっている。

市長応接室
テーブルは舟形天板仕様とし、席が離れていても、距離を感じさせない工夫をしている。

副市長室
会議テーブル・モニターを設置し、来客対応だけでなく、効率的な打合せが可能となっている。

防災会議室
可動式間仕切りを開放することで、隣の会議室と合わせて最大100名収容可能。

執務スペース
窓口対応の内容により、ローカウンターにセグメントパネルを配置。

執務スペース
管理職の席を含めたユニバーサルレイアウトを導入。ダイヤル錠のワゴンは管理者の業務軽減に。

議長・副議長室
資料を広げ打合せ可能な応接会議を設置。

委員会室1~3
可動式間仕切りで仕切ることが出来、人数規模に合わせた運営管理が出来る。
横溝 義仁
サイン設計・施工一括でプロポーザルが公示されてから、あれや、これや考え、私にとってはとても幸せな思案時間だったことを覚えています。
三原市新庁舎は「シンプルで機能的なまちづくりの拠点」が基本理念としてあります。さらにサイン特融の要求として、仕様書にはわかりやすさ、親しみやすさが要求されました。
「シンプルで機能的」と「わかりやすさ、親しみやすさ」の融合。そして、サインを効率的に機能させるには、サインとしての主張も大切になります。言葉では簡単ですが、それを融合させ、サインとして、どう表現するかは、シンプルであればあるほど難しく、やりがいのあるテーマでした。
その他、我々が考える、開庁してからも庁舎をいつまでも綺麗に、出来るだけ費用もかけることなく維持できるような工夫も盛り込みました。利用される、市民にはわかりやすく、職員の方には使いやすい庁舎サインとして、将来にわたり、末永く、使っていただけるサインになっていれば幸せです。