
神奈川県 横浜市 様
旭区は神奈川県横浜市の西部に位置し、横浜市中心部へ約7Km、東京都心へ約31kmの位置にあります。
隣接する保土ヶ谷区からの分区により創設された旭区は、2019年に誕生50周年を迎えました。創設当時の人口は14万人弱でしたが、現在はおよそ25万人を擁する、横浜市18区中で5番目の大規模区となっています。
同区の高齢障害支援課と生活支援課は、本館の庁舎面積の不足により増設された別館・新館に配置されており、待合・執務環境の狭隘、窓口・サインのわかりずらさ、書類保管等に多くの課題がありました。
本プロジェクトでは、利用者目線の窓口改善だけでなく、職員の執務環境改善も併せて実施することが窓口サービスの向上につながるという考えに立って計画しました。
利用者にとって優しさや親しみのある明るい窓口を実現するため、サイン改修を含む窓口改善や、職員が効率良く働ける執務環境を実現しています。
<主な改善ポイント>
プライバシーに配慮した相談カウンターの設置 / ゆとりあるロビー待合スペースの確保 / 大きく見やすいサイン表示 / 高齢者に配慮した手摺りの設置 / 収納の効率化 / 執務エリアの動線整理 / 来庁者・職員エリアの明確化 など
プロジェクトの詳細
所在地 | 神奈川県横浜市旭区鶴ケ峰1-4-12 |
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オフィス対象面積 | 315㎡(新館)・340㎡(別館) |
オフィス対象人員 | 54名(新館)・70名(別館) |
インテリア竣工 | 2019年 2月 |
デザイン担当 | オカムラ・恒岡 律子 |

新館生活支援課
視認性を向上した大きなブース番号。心のケアに配慮した色使い。

生活支援課
相談エリアと通路を、床の色により明確化。

生活支援課
出入り口にカーテンを設けた相談ブース。

生活支援課執務スペース
デスク奥行を600mmに変更して壁面収納の効率化を図り、外周部の通路間隔を確保。

生活支援課
パネル高を変更しながらもプライバシーに配慮した、明るい印象の相談ブース。

高齢・障害支援課
狭かった待合いを増席。暗かった雰囲気を払拭する癒やし効果の高い明るいイメージ。

高齢・障害支援課
カーペットを貼り分けて、窓口と待合・通路スペースを明確に区分。

高齢・障害支援課
プライバシー強化のため、仕切りパネルを設置した各ブース。

高齢・障害支援課
共通カラーで統一し、上部に取り付け視認性を高めたサイン。

高齢・障害支援課
OA機器を躯体柱側に集約配置し、すっきりとしたメイン動線を確保。

高齢・障害支援課の執務スペース
臨時職員用のコンパクトワゴン(A4サイズ収納可能)を導入し、着席人数を増大。

高齢・障害支援課の執務スペース
デスク奥行を600mmに変更してデスク間通路を拡張し、職員のスムーズな動きを実現。

高齢・障害支援課
ブースと同仕様(色・高さ)のキャスター付きパネルを採用し、利用者の出入りに配慮。
恒岡 律子
旭区様の改装プロジェクトにおいては、まず第一に執務環境の改善が課題となっていました。
職員が効率よく業務を遂行するために、執務デスクのサイズと壁面収納を徹底的に見直し、ユニバーサルプランの導入とOA機器や打合せスペースの集約を図り、執務室内の動線を大幅に改善し回遊性を高めました。
窓口環境については、執務環境の改善により生まれたスペースを最大限に活用して「明るく」「わかりやすい」「安心感のある」空間づくりを心掛けました。
インテリアは癒し効果のあるグリーンをアクセントとし、安らぎと落ち着きを感じられる優しい印象の空間にまとめました。待合空間の拡張と利用者へのご案内とプライバシー確保にも配慮し、通路と相談ブースの取り方、サインのデザインに工夫を凝らしました。
執務環境改善の結果が窓口サービスの向上に繋がっているとのこと、デザイナーとして嬉しく思います。