福島県 須賀川市
Case Number 180302

福島県 須賀川市 様

須賀川市 庁舎

 2011年3月、震度6強にもおよぶ東日本大震災で被災した庁舎は全壊判定となり使用不可能となりました。
 その後6年余りにわたり、市の行政機能は仮庁舎や市内各地に分散していましたが、2017年5月に、(1) 防災拠点となる安心・安全な庁舎、(2) 市民に開かれた利用しやすい庁舎、(3) 機能性・柔軟性を重視した庁舎、(4) 環境にやさしい庁舎、(5) 須賀川を象徴する庁舎、の5つのコンセプトを基に、庁舎を新築し業務を集約しました。
 オフィス(執務室)については、限られた広さのオフィスをフレキシブルに運用ができて、かつランニングコストを抑えるようにユニバーサルプランを採用。また、オフィスの窓側にミーティングや作業など多目的に使用できるスペースを設けてあり、その時の仕事の内容に応じて自席ではなく場所を変えて効率的に働ける環境になっています。
 土日も一般開放される「みんなのスクエア」「ウルトラフロア」は、市民の憩い・交流の場となっています。

プロジェクトの詳細

所在地 福島県須賀川市八幡町135
対象面積 17,000㎡
オフィス対象人員 580名
インテリア竣工 2017年 5月
デザイン担当 オカムラ・佐川 寛之(オフィスデザイン)

庁舎外観

須賀川市の歴史や景観に馴染む切妻の屋根と、宿場町の格子戸をイメージした縦リブになっています。

コンシェルジュステーション

コンシェルジュを正面入り口付近に配置。来庁者に目的の窓口をわかりやすく案内。

窓口カウンター

プライバシーに配慮した相談カウンター。仕切り型やブース型とすることで、来庁者が安心して相談することができます。

執務室

ユニバーサルプランを採用。限られたスペースに効率的に座席を配置し、将来の機構改革にも柔軟に対応。

市長室

市の木「アカマツ」による内装・家具。市政経営会議室(防災会議室)に隣接し、有事の際には迅速な災害対応が可能。

議場

議長を中心に議員と理事者が対峙し、「より議論が見える」ことを目指した対面型配置。

ウルトラフロア

日本三大火祭りといわれる松明あかしが行われる五老山等、市内が一望できる回廊式の展望フロア。市民の憩いの場のひとつ。