用語集

GLOSSARY

か行

開口制限ストッパー

サッシストッパーのこと。
作業時に、ヒュームフードの前面サッシがあらかじめ決めた開口以上に開かないよう、制限をかけるためのストッパー。排気風量が一定の場合、前面サッシを開けていくほど開口面積が広くなるため、開口部を通過する空気の速度(制御風速)は低下していくことになります。逆に一定レベルの制御風速を維持して排気風量を減らしたい場合には、使用できる開口を制限する必要があるため、このような場合に利用されます。

開放式封じ込め装置

ガス状や粒子状の物質が外に漏れないように囲い込んで封じ込める装置のうち、前面に開口部を有している形状を持つ装置。ヒュームフード(ドラフトチャンバー)はこの装置の仲間ということになります。

過塩素酸用ヒュームフード

過塩素酸を使用する実験用のヒュームフード(ドラフトチャンバー)。内部の排気口等に堆積した過塩素酸含有物を洗い流すことができる機能を有しています。過塩素酸は有機物と反応すると発火する性質があるため、このような専用のヒュームフードが設定されています。

囲い式

局所排気装置のうち、天井、背面、側面に壁を有して、囲い込んだ形状を持つものを指します。

活性炭

ヤシガラ、褐炭、泥炭などを原料する炭素質の粒状または粉状の多口性物質で、脱臭、脱色、ガスや溶液の精製などの幅広い用途に利用されています。

カップシンク

排水用の受け口。ヒュームフード(ドラフトチャンバー)の場合は、作業面の一部に取付けられているのが一般的ですが、壁面や背面に取付けられている場合もあります。スポットシンクと呼ばれる場合もあります。

乾式スクラバー

⇒ 排ガス処理装置 をご覧ください。

干渉風

一定の空気の流れに対し、影響を与える別の空気の流れ。ヒュームフード(ドラフトチャンバー)に流入する空気に影響を与える様な別の気流を指します。室内の空調機や給気口から吹き出される空気や、窓から入り込む風、人が前を横切った際に生じる風などが干渉風の要因となります。交差気流と呼ばれることもあります。

外装・外装材

外側の装備(よそおい)や、その材料のこと。オカムラのヒュームフード(ドラフトチャンバー)や実験台の場合は、スチールに樹脂系塗料を焼付塗装を施したものが一般的です。

器具戸棚(収納)

実験室で使用するビーカーなどの器具や備品などを保管する収納戸棚です。
薬品の保管については、関連法規も多いため、専用の収納戸棚を使用するなど注意が必要です。

基本式ヒュームフード

最も一般的に幅広い目的で使用されるための基本的性能を装備したヒュームフード(ドラフトチャンバー)。製造メーカーによってデザインや基本機能が異なる場合があります。幅寸法は数種類から選択することができます。

吸着装置

⇒ 排ガス処理装置 をご覧ください。

局所排気装置

局所的に空気を排出する目的に使用される装置の総称。実験室においては、ガス状や粒子状の有害物質を含む気体を局所的に排出するための装置を指します。
ヒュームフード(ドラフトチャンバー)も局所排気装置のひとつです。

気流性能

空気の流れを制御する能力。ヒュームフード(ドラフトチャンバー)の場合は、安定したバラツキがない気流で、内部の有害物質を外部に漏らさないようにする能力のことを言います。

クリーンベンチ

高性能のエアフィルター(HEPAフィルター)を通過させ、サブミクロン単位の粒子をろ過した空気(クリーンエアー)が供給される空間を有する台状の装置で、無塵、無菌操作実験に使用されます。内部で取扱う試料の保護を目的としており、内部に供給されたクリーンエアーは作業者側に排出されるため、人体や周囲環境に悪影響を及ぼす物質の取扱いはできません。微生物・病原体などの生物材料を取扱う場合は、バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)を使用しなければなりません。

研究オフィス

研究施設における執務スペース(オフィスエリア)のこと。
実験室などのラボエリアだけでなく、全体の環境を考えて計画することが重要です。

交差気流

⇒ 干渉風 をご覧ください。