make with

オカムラ 株式会社オカムラ

image
image

Regas リーガス

天板を傾斜することで、目線が上がり姿勢を改善。さらに上下昇降を取り入れ、時々立って働くことで、身体への好ましい影響や働くリズムを生み出します。天板を傾けて、目線を上げて、心も身体もイキイキと。リーガスは働く姿勢を自由に解き放ちます。

これ1台でどんな作業も快適に。 これ1台でどんな作業も快適に。

産学共同研究なども積極的に行い、働く姿勢を長年研究し、5つの作業姿勢にたどり着いた。この5つの作業姿勢を1台のデスクでカバーできないか?そう考えてリーガスの開発はスタートした。身体への負担を減らし快適に働くためには姿勢を変えることが有効であることは過去の研究から既知となっており、5つの働く姿勢を自ら選び取ってもらえるという点において、ワーカーを究極の自由へと解き放つデスクとすることを目指してきた。不可欠な要素は天板の傾斜と高さ調整機能だった。向かう方向性は決まったが、それでも開発チームは貪欲に本当に使いやすい姿勢を求めて、天板の形状に対してのアイデアを出し合ったり、試作機を作って実験を行い、最適解を追求していった。

image
image image

上段:5つの作業姿勢   下段左:低座時の後傾作業姿勢をカバーするCruise&Atlas   下段右:基本から立位までの姿勢をカバーするSwift

高さも角度も自由に選べる。組合せも自由。 高さも角度も自由に選べる。組合せも自由。

天板の形状や傾斜角度を試作と実験によって決めていくことにした。作りやすさではなく、使いやすさを追求したかったからだ。実験の結果、被験者の好みによって傾斜する角度にもばらつきがあることがわかった。このバラツキこそが個人差であり、それは好みの差と体格差によるものであった。この実験の結果で導き出された傾斜角度は8度から13度。リーガスはさらに大きな個人差も許容できるように15度の傾斜を無段階で調整できる機構を採用した。天板の角度調整は急激に角度を変えると天板上の荷物が滑り出す可能性があるので、緩やかに調整ができるようにメカの構造を考えた。高さ調整機能は既に上下昇降デスクのスイフトで実績のある機構を採用し、これも無段階に調整できるようにした。角度の無段階調整と高さの無段階調整の組合せで、個人の体格差と好みに応えられるデスクになった。ワーカーは働く姿勢に対しての自由を手に入れることができるのである。

image

傾斜角度の検討

集中作業とルーフパネル 集中作業とルーフパネル

囲われる感覚があるワークブースが普及してきているが、長時間に渡って集中力を保つには、好ましい姿勢がとれることも重要だと気付いた。リーガスは多様な体格や作業内容に合わせて最適な姿勢がとれるので、集中作業にも適している。常に囲われ感があるパネルがあるとより集中できるのではないかと着想し、上下昇降動作に追随する業界初のルーフパネルを開発した。天板の高さを上げた時に本体の揺れが大きく表れないように、軽量化することが最大の難関だった。

image
image
image

上段:ルーフパネルの初期デザイン   下段左:ルーフパネルの形状確認   下段右:ルーフパネルの寸法確認

快適に働く姿勢の追及は続く 快適に働く姿勢の追及は続く

これまで5つの姿勢の中で後傾姿勢時には天板傾斜が不可欠であることがわかっていたが、実験の結果は、ノートPCを使って作業をする際に、着座姿勢でも立位でも天板を傾斜させることでPCの画面が目の高さに近づくことによって作業しやすくなることがわかった。作業姿勢も画面に顔を近づけて猫背になることを回避し、背筋を伸ばした理想の姿勢で作業がしやすくなる。作業姿勢の自由度が増したことによって、さらに快適に使える環境が提供できるようになった。これからもさらに快適な環境を求めて姿勢研究は続いていく。
天板の傾斜角度が決まり、見えてきた課題もあった。傾斜と相性が悪い飲み物などを置く場所をどうするか、傾斜面において使うものが滑り落ちないようにするにはどうするか。開発チームは地道に対策を考え、傾斜しない水平面を手元まで伸ばし、L字型とU字型の天板形状とすることで水平面を作りし、飲み物や文房具などの小物を置けるスペースを確保した。傾斜面には滑り止めになるデスクマットをオプションで用意した。その他にもモニターアームや天板に吊り下げてカバンなどを収納できるフエルトケースなどを取り付けることもでき、傾斜天板との両立が難しかったオプションにも対応可能とした。こうしてワーカーがさらに自由に働くためのデスク・リーガスは誕生した。

image
image

上段:快適性調査実験風景   下段:実験結果

Regas 開発チーム Regas 開発チーム

企画:荒木 精
デザイン:田中 敦
設計:富樫 駿輔

メカのガタツキの防止や、レバーの指かかりなどの操作性にも拘り、設計とデザインのバランスをミリ単位で調整しました。ペンやカップが手元に置けないといった声が多かったため、サイドから奥側に連なった水平天板を備えました。一番苦労した点は、スムーズに動かすことができることと、しっかりと止めること、揺れを最小限に抑えることでした。さまざまな要件をひとつずつチェックして改善し、安全面と安定性を高いレベルで両立させることができました。

image