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オカムラ 株式会社オカムラ

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drape ドレープ

吸音パネルがワーカーを包み込む、ミニマムサイズのワークブース。
ドレープには“包む”“まとう”といった意味があります。その名のとおりドレープは、ワーカーを包み込むほどにミニマムなワークブースです。

最小の空間で働きやすさを手に入れる 最小の空間で働きやすさを手に入れる

一日のうち数時間集中して執務を行いたい。周りの反応を気にせず、Webミーティングを行いたい。自由に働ける裁量が与えられたワーカーは、環境を自ら選び取ることで高いパフォーマンスを発揮できる。これまでは視線と音を遮る空間を作ろうとすると、重厚なパネルで囲う必要があり、設置できるスペースが限られていた。ドレープはこれを最小1㎡のスペースで実現した。デザインの潮流を調査し、ビスを見せないシンプルですっきりとしたデザインにたどり着いた。また天板の形状とパネルレイアウトの工夫により、コンパクトなスペースでありながらも十分な作業スペースを確保した。Webミーティングは益々増える傾向にあり、飛沫感染防止対策が必須な環境はこれからも引き続き求められていく。ドレープは新しい日常的働き方に欠かせないツールであると言えるだろう。

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上段:レイアウトパターン打合せ  下段左:レイアウトパターン確認資料  下段右:ブース内での作業領域の確認

機能を凝縮したシンプルなデザイン 機能を凝縮したシンプルなデザイン

ドレープはコンパクトサイズの空間で快適な集中作業を行えるようにするため、極限まで無駄を排除したシンプルなデザインとした。天板はパネルに取り付ける構造とすることで脚パーツを排し、足元の空間にゆとりを持たせた。また照明器具は発光面を露出せずに間接光とすることで、柔らかで居心地の良い光環境を演出した。シンプルなデザインでありながら空間のアクセントとなるよう、外側は好みの色を選べるようにした。張地は柔らかな印象のフエルトと暖か味のある織物から好みに応じて選ぶことができるようにした。30mmの厚みのパネルに吸音性を持たせることもこだわったポイントだ。張地仕上げのため外観上はわからないが、内側パネルには小さな穴が複数開いており、吸音材を内包することで音を吸収し、反響させない構造になっている。試行錯誤の末にたどり着いた機能満載のシンプルデザインだ。

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上段:組立完了状態の確認  下段左:照明器具の取り付けパターンの検証CG  下段右:吸音材とパネルの開口

中にいる人も、外にいる人も心地よい 中にいる人も、外にいる人も心地よい

ドレープは、中にいる人と外にいる人のどちらにもメリットがある点が特徴である。既存の集中ブースは通路に対し背を向けて座るレイアウトが多く、外からは使用者が誰か、どの程度集中しているのかがわかりづらい印象があった。反対に、使用者からは背後からの視線が気になるという課題があった。そこでドレープは天板を斜めに配置し、ブースの開口部に使用者の背と視線が向かないようにレイアウトした。これによって、横顔が少し見えるようになり、外からのコミュニケーションの取りづらさを軽減した。また、使用者の視覚的に周囲の干渉を防ぐデザインであり、適度に外部の気配を感じつつ、集中しやすい半個室空間を実現した。内側の張地は目に優しいグレー色とベージュ色に限定し、心地よく作業する助けとなるようにした。外側は働く環境を彩る有彩色を選べるようにした。単に内と外を遮る、だけではない心地よく集中する新しいブースの誕生である。

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上段:集中しやすいように横顔が少しだけ見える開口部  下段:張材は1枚1枚ていねいに仕上げられる

drape 開発チーム drape 開発チーム

田中 優
企画:田中 優
神保 あすか
デザイン:神保 あすか
上村 拓己
設計:上村 拓己

オープンオフィスの傾向が高まる中で、個室のような個人用ブースは遮音性が高いものの、レイアウト変更に対応しづらく、オープンなオフィスとの調和も難しい。パネルで簡易的に空間を仕切るようなブースは、雑音の軽減が難しい。今回どちらも妥協せずに試行錯誤を重ね、その結果、高い吸音性でなおかつオフィスインテリアに親和しやすい集中ブースを実現しました。