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オカムラ 株式会社オカムラ

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Cradle クレイドル

スイング機構がもたらす自由な動きは、アクティブラーニングシーンにおいて、周りのメンバーとのコミュニケーションを活性化します。また、丸みのあるシンボリックなデザインは、空間に彩を与えアクティブなグループワークを実現するマルチスツールです。

スイング機構を搭載したアクティブラーニングチェア

これまでアクティブラーニング教室で使われてきた一般的なミーティングチェアよりも、「さらにアクティブなシーンを!」を目指し、開発がスタートした。難しかったのは、スイング機構をどう設定するかという点だ。動きすぎては授業に集中できず、動きが小さすぎては効果が伝わりにくく、能動的に利用されずらくなる。自由な動きを妨げず、活発な意見交換ができる動きの幅を研究した。スイング機構を利用する際に、足で強く踏ん張らなくてもいいように内部にバネを組込み、少ない力で揺れる動作が行えるようにこだわった。クレイドルは使うことで活発な議論をサポートするアクティブラーニングに最適なチェアだ。

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スイング機構の検討風景

楽しくワクワクするような学びの場をつくる

クレイドルは学びの場に楽しさをもたらし、活発で能動的な学習を促進する空間を提供することを目指したスウィングチェア。背もたれはスタンダードなフラットタイプ、バランスボールをイメージしたラウンドタイプ、少し寄りかかりたい時の背付き。どのデザインも空間を開放的なイメージにし、ポップなカラーの張地が楽しさを誘発する。ゆらゆらと身体を動かすことにより、神経が心地よい刺激を受け、脳が活性化することを期待している。スイング機構がもたらす自由な動きは、周りとのコミュニケーションを促し、メンバーとのアクティブな討議をサポートする。

仲間とともに考え、新たな価値を創造する体験を通じて、自分で考え柔軟に対応できる人に育ってほしいという想いを込めた。

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バリエーションの検討風景

アクティブラーニングの効果を高めるこだわり

離合集散を繰り返すアクティブラーニング。素早く動いて討議を始めたり、教壇に向きなおったり。素早く動くことが、限られた授業時間を最大限に生かすこと。座面下に荷物を収納できるデザインへのこだわりが、効果の高いアクティブラーニングをサポートする。また同じ目線の生徒、学生同士のコミュニケーションだけでなく、教員とのコミュニケーションも重要だ。回転機構とスイング機構が、周囲とのコミュニケーションを促し、立ち姿勢の教員と視線を合わせて意見交換を行うことも容易にしている。話をする相手にしっかりからだごと向き合う、対話する相手としっかり視線を合わせる。質の高いコミュニケーションの基本となる動作をさりげなくサポートすることで、いすを意識することなく質の高い討議を実現する。機能とデザインの融合がアウトプットの質を高める一助となるようにこだわりを持って開発した。

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上段:試作品による形状確認   下段左:大型テーブルとの連結検証   下段右:アクティブラーニング環境での使い勝手の検証

Cradle開発チーム

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企画:浅野裕一(左) デザイン:川上デザインルーム(右から山﨑佳子、川上元美、割田淳一)

安全に楽しく自由にからだを動かすことができ、アクティブラーニングの効果を最大限に引き出すために必要な機能とデザインを追求しました。安定性を持たせるために設置面はしっかりと床に設置させ、その上にスイング機構を乗せることで、安全に姿勢を変化させることができるものとしました。大きなカバンを収納できるスペースを確保するのに苦心しました。

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