フィノラ
多様化するオフィス空間のニーズを見事に満たしてくれる、誰からも愛されるオフィスチェアの誕生です。
イタルデザインとのコラボレーションにより、未来を感じさせる革新的なデザインと高度な操作性を実現しました。
多様化するオフィス空間のニーズを見事に満たしてくれる、誰からも愛されるオフィスチェアの誕生です。
イタルデザインとのコラボレーションにより、未来を感じさせる革新的なデザインと高度な操作性を実現しました。
社会環境の変化やテクノロジーの進歩は、オフィスでの働き方にも大きな影響を与えている。従来なら、一人ひとりが自分の椅子をもち、デスクの上の書類やコンピュータに向かうのが典型的なオフィスの風景だった。しかし現在は、フリーアドレスのオフィスでタブレットやスマートフォンを手に働くような場面も増えている。またオフィスのインテリアが多様化し、用いられる素材が増えたことで、コーディネートしやすい椅子のあり方も変わってきた。「フィノラ」は、そんな状況において広く求められる、誰からも好まれるオフィスチェアを目指し、これまでもオカムラと共同でオフィスチェアを開発してきたイタリアのイタルデザインにデザインが依頼された。オカムラが提示したテーマは、「未来を感じさせ、かつグローバルに愛される椅子」だった。
イタリア・トリノに本社をおく世界的屈指のデザインファーム、イタルデザインのインダストリアルデザイン部門は1981年に設立された。これまでもオカムラの「Contessa(コンテッサ)」「Sabrina(サブリナ)」などのオフィスチェアを手がけており、今回が6作目のコラボレーションとなる。この椅子を担当した同社のニコラ・グエルフォは、椅子全体のスタイリングと多様な機能を一体にしようと考えた。「Finora」は、柔軟性のあるフレームで構成された背もたれのラインが、座面の下へ続くフレームへと流れ、アームや座面など周囲のフォルムとの統一感を生み出している。座面の高さ、リクライニングの強弱、座面の奥行などを調節するレバー類やそのための機構も、座面の下にすっきりと収めた。どの角度から見ても美しいデザインには、自動車からのインスピレーションも活かされている。
もうひとつのデザイン面の特徴は、背面のフレームを質感の異なるカスタムパネルで美しく覆ったことだ。このパネルはメッキ、ブラック、ホワイトの3種類から選択でき、製品のカスタマイズ性を格段に高めている。自動車のガーニッシュ(装飾パーツ)を連想させる立体的な形状も、イタルデザインならではのものだろう。
イタルデザインはイタリア・トリノに本社をおく世界的屈指のデザインファームです。1981年に設立されたインダストリアルデザイン部門は、今もなお業界を牽引し続けています。 家具、家電、時計、カメラなど、幅広い分野を手がけ、そのスタイリッシュでユーザー中心のデザインに高い評価が寄せられています。
2002
2004
2010
2012
2016
2018
イタルデザインから提案された「Finora」のコンセプトは、未来を感じさせる椅子にふさわしいものだった。しかし、この椅子を完成させるために、クリアしなければいけないハードルはいくつもあった。まず、オカムラプロジェクトチームでは、デザイン要求を実現するために、部品一つ一つの造形と強度について検証を行なった。
一番高いハードルは、「Finora」のシンプルな造形を追求するために、アームを背もたれから伸びる構造としたことだった。極限まで薄い背フレームに、高機能なアームを取り付けることは、想像していた以上に強度を保つのが難しい。アームと背フレームの取付け方法は、外観にビスや構造物が露出しないように、細心の注意を払っている。また背もたれの薄さも、これまでのオフィスチェアに比べて際立っている。背もたれは、美しさと強度や生産性のバランスを考慮し、柔軟性のある樹脂を使用することで、多様な姿勢に適応できるようにした。座面の座り心地を向上するための工夫としては、もも裏の圧迫を軽減するために、座面の前方を柔らかい素材にした。座メッシュタイプでは、座面前端にクッション素材を装着し、座クッションタイプでは、前側が柔らかく、左右や後部が固めの異硬度クッションを採用。見た目には表れない部分にも、性能を高める工夫を盛り込んでいる。
誰もが満足する機能性と、先進的なカスタマイズ性、そして未来を感じさせる美しさや シンプルさを体現した「Finora」。これからのオフィスに広く浸透していくに違いありません。