教育・文化施設の納入事例
九州大学中央図書館 様
次の100年に向け、新たな知性を育む国内最大級の大学図書館
福岡県内の3つのキャンパスを統合してつくられた「伊都キャンパス」の新しい中央図書館です。東西に伸びる敷地は約272haと国内最大級で、この広大なキャンパスにふさわしい約350万冊収容可能な大規模図書館です。建物は東端の丘陵地形に埋め込まれるように建っており、円弧型の特徴的な外観はキャンパスの新しい顔となっています。
内部で最も目を見張るのは、4層吹き抜けの大空間の閲覧スペースです。三面が書架、一面が窓になっており、本に囲まれた明るく開放的な空間で勉学に向き合うことができます。各フロアにある閲覧スペースは家具で場の性格づけをすることが考えられ、閲覧テーブルだけで27種類ものバリエーションを製作・配置しました。他にも、アクティブラーニングスペースや研究個室、窓際のリフレッシュスペースなど多様な場をつくることで、これからの時代を担う知性を育むことがめざされています。
また、すべてを新しいもので揃えるのではなく、大学の長い歴史が刻まれてきた木製の既存什器のリペアも行いました。部分修理、再塗装、天板交換など、それぞれの状態に合わせて一点一点修理。これからの100年を迎えるにふさわしい、伝統と新しさを融合した図書館になっています。
PROJECT DATA
所在地 | 福岡県福岡市西区元岡744 |
全面開館 | 2018年 |
敷地面積 | 42万2,553㎡ |
延床面積 | 2万4,829㎡(講義室等を含む) |
収容可能冊数 | 約350万冊 |
座席数 | 約1,400席 |
建築設計 | 石本建築事務所 |
施工 | 戸田建設 |
主なオカムラ制作什器 | 書架および閲覧スペース家具 |
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2023年11月 6日に公開されたものです。