自治体庁舎・官公庁の納入事例

徳島県 三好市 様
市民の活動と活気が響き合い
つながる新庁舎
三好市は、四国のほぼ中央に位置し、「祖谷のかずら橋」などの観光名所を有する、風光明媚な地方都市です。三好市本庁舎は築50年が経過し、施設や設備の老朽化、耐震性能の不足に加え、市民サービスの面では、合併後の庁舎分散による利便性の低下など、さまざまな課題を抱えていました。これらの課題を解消するための庁舎整備が進められ、令和7年1月に三好市新庁舎が開庁しました。
新庁舎は、十分な耐震・耐火性能を備え、災害時にも業務を継続できる設備を整えたことで、市民の生命と財産を守る防災拠点としての役割を担っています。また、合併後に分散していた「産業観光部」「建設部」「教育委員会部局」のほか、環境福祉部のうち、「環境課」「地域福祉課」「みよし地域包括支援センター」を新庁舎へ集約し、利便性を大幅に向上させました。さらに、市民の利用頻度が高い「市民課」や「税務課」などを1階に配置することで、アクセス性を高めています。庁舎内は4層吹き抜け構造を採用し、市民にとって利用しやすい空間設計としています。また、自然光をふんだんに取り入れるとともに、市産材を活用して木質化を施したことで、心地よく温かみのある空間を実現しています。吹き抜けを通じてつながる空間は、市民が集い、活動し、賑わいを感じられる場となっています。
職員の執務スペースは、課ごとの仕切りをなくしたオープンフロアを採用し、ユニバーサルレイアウトでデスクを配置しました。これにより、将来的な組織変更や業務内容の変化にも柔軟に対応できる準備が整えられています。この新たな環境を最大限に活用し、職員全員が一丸となって、より効率的で質の高い行政運営を目指しています。
PROJECT DATA
所在地 | 徳島県三好市池田町サラダ1610番地1 |
延べ床面積 | 6,154.70㎡ |
オフィス対象人員 | 350名 |
インテリア竣工 | 2024年10月 |
デザイン担当 | 株式会社オカムラ 関西デザインセンター |
三好市ホームページ | 三好市 |
記事内の情報は取材当時の情報です。
この記事は2025年3月26日に公開されたものです。