自治体庁舎・官公庁の納入事例

　春日井市は、市民の安全・安心を守る消防・防災の拠点として、大規模災害時に効果的な防災機能を果たすとともに、消防・救急活動や災害に強い消防体制の構築に向けて、消防署や各出張所の再整備を計画的に進めており、令和６年４月、春日井市消防署を開署しました。
　旧消防署は、老朽化だけでなく、周辺道路の渋滞により緊急車両が出動しにくいなどの課題があったことから、新消防署を北城町に移転し新築整備されました。安全かつ迅速な出動を可能にするための出動準備室や動線整備、あらゆる災害に備えた実践的な訓練施設など大規模災害時の備えを強化しています。

　執務室は、25名の署員が３交替制で勤務し、執務スペースをフリーアドレス・ワゴンレスで共用しています。旧消防署では部隊毎で別々の執務室で執務していたため、スペースの効率化だけでなく、場を共有することで消防職員同士の交流が生まれており、一体感を感じ、業務の連携強化に繋がっています。
　また、場所を選択し働けるスペース（打合せ室・個別ブース、ファミレスブースなど）を整備することで、業務の効率化を図り、心理面においてもON⇔OFFの切り替えができるよう配慮しています。
　加えて、常に緊張を強いられる消防職員のストレス緩和やモチベーション向上につながるよう、自然を感じる木質系配色の家具やインテリアグリーンを設置するなど、心身ともに健康な状態であるWell-beingの考えを採り入れています。消防職員が緊急出動に備えつつ、快適に柔軟かつ効率よく、業務に一層集中できる執務環境を整備しました。