研究施設の納入事例

株式会社アサヒテクノリサーチ 本社 様

株式会社アサヒテクノリサーチ 本社 様

より高度な環境分析、品質調査のために、

めざしたのは充実した作業環境とリラックスできる空間

  • 分析・検査
  • テレキューブ
  • ドラフトチャンバー
  • ヒュームフード
  • 研究オフィス

社会のニーズに対応して、新しい知識や技術を取り入れていく分析・調査のスペシャリスト。

 アサヒテクノリサーチは、分析機器などを使って水や土壌など様々な物質の分析、調査、解析を行う会社です。工場の排水、河川の水質、土壌における環境調査をはじめ、飲料水検査、作業環境測定、アスベスト分析・調査、製品の品質調査、さらには委託実験まで、広範囲の分析・調査をできることが強みとなっています。
 企業理念は「新・真・進」であり、社会のニーズの変化、法令の改正などに対応し、いち早く新しい知識と技術を取り入れていく社風です。環境と健康と品質を守るという、人の暮らしに関わる大切な業務をより良いものにしていくために、本社を完成させました。

従来の2倍以上のスペースの中に、作業の効率を重視した区分わけ、動線。

 これまでは限られたスペースの中に多くの部門が混在し、狭小空間で様々な作業が同時進行しているという状態でした。本社では、そうしたことの解消をめざして十分な広さの確保と、効率的なエリアの区分け、そして動線の整理を行いました。
 1階は土壌・無機分析、2階は有機分析、アスベスト検査、3階は飲料水・医薬用水分析などのエリアに。その上で、搬入された検体を保管し、前処理して分析するという動線、各部屋の中では複数の人が同時に作業しやすい動線を考え、確保しました。
 また、一つひとつの分析室や検査室では、作業の質と効率アップのために作業台や排気装置のカタチにもこだわり、オリジナルのアスベスト用検鏡台などを設置しました。
 全体的には、顧客やリクルート学生のためにオープンな施設であることを心がけ、各室を大きなガラス張りとし、廊下から室内を見渡せるつくりとなっています。
 さらに、高度な作業を担う社員の集中力を高めるために、リラックスできる空間づくりにもこだわりました。休憩やミーティングをはじめ、様々な用途で自由に利用できる多目的室を完備。瀬戸内海と宮島を望むことができる気持ちの良い場所となっています。

こだわりをカタチにすることができたコーディネーターが参加する施設づくり。

 本社建設の第一歩は、数年前に施設を建設された山口県予防保健協会様の見学から始めました。新しい食品環境検査センターは、検査エリアのつくりから全体の雰囲気まで好印象で、とても参考になりました。  
 そのコーディネートをオカムラが務めていたと聞き、同様に、お願いすることに決めました。分析室などを、私たちの希望通りに使えるように考えてもらい、設計事務所や建設会社と何度も折衝してもらえたのは、とても心強かったです。
また、各分析部門と細かく打ち合わせをして、オリジナルの検鏡台を設置してくれるなど、対応力と技術力には助けられました。事務室や多目的室についても、統一した雰囲気であることはもちろん、提案していただいた最新の個室ブースも役に立っています。社員がリラックスしながら、機能的に働いている姿を見るのは、嬉しい変化です。
 分析・調査は、今後も、変化・進化を続けながら、その重要性を増していくはずです。本社の完成により、今後も新ニーズに対応していく準備が整ったと思っています。(2024年 取材)

杉浦 理
技術本部 統括部長
河野 美穂
第2分析技術部 部長

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2024年10月25日に公開されたものです。