研究施設の納入事例

ピジョンホームプロダクツ株式会社 様

ピジョンホームプロダクツ株式会社 様

赤ちゃんのための製品づくりにふさわしい、

明るく、清潔で、オープンな環境

  • 日用品・化粧品
  • ドラフトチャンバー
  • ヒュームフード
  • 研究オフィス

赤ちゃん用洗剤やスキンケア商品を開発・製造、 ピジョングループで最初にできた子会社

 ピジョンホームプロダクツは、赤ちゃんに欠かせない数多くのスキンケア商品を、40年以上にわたって世に送り出してきました。
企業理念として掲げる「Pigeon DNA・Pigeon Way」に基づいた赤ちゃんの目線に立った製品は、子育て中の多くの方から支持を集め、人気のブランドとなっています。
 これまで以上の生産能力の獲得と災害のリスクを減らすことを目的として、臨海部に分散していた研究施設と工場を内陸部に移設統合して、新しい工場を完成させました。

社会貢献とブランド発信をめざした見せるラボ、見せるオフィス

 新工場をつくるにあたって、社員が集まりワークショップが開かれました。そこで出てきたのは、見せるラボ、見せるオフィスにしようという多くの意見。地元の小学生など多くの人に見てもらうことで地域貢献にもなり、ブランド発信にもなると考えました。
ひとつの製品がどうやってできているのかを見てもらいワクワクしてほしい。そして、赤ちゃんに安心して使ってもらえる製品にするために、だれが、どんな厳しい社内基準でつくっているのかにも触れてもらい、信頼してほしい。そういう思いから出てきたコンセプトです。
 そこで、試作室や検査室などのラボも、オフィスや工場も、すべてガラス間仕切りでオープンなつくりとしました。さらに、ピジョン・ブランド規定に沿い、柔らかな曲線の多い、白を基調とした空間とし、授乳室などの施設も完備しました。
特にラボの実験台は最新のラボシステム・ピストを採用し、電動昇降タイプの台なども組み合わせ、作業内容によって天板の高さを変更することにより、作業効率を高めました。
 また、薬品棚を低くすることにより、研究者同士のコミュニケーションも取りやすい環境になったと思います。見学に来られた方にも室内がより見やすくなるように配慮しました。

ラボもオフィスも、ひとつのコンセプトで統一した施設づくり

 ラボとオフィスづくりのパートナーとしては、お願いしていた設計事務所からオカムラを紹介していただき、オカムラのショールームを見学後に決定しました。
 ラボについては、局所排気装置(ヒュームフード)の法規をはじめ、動線、実験台の高さ、使い勝手など、多くの相談に乗っていただきました。以前のラボを現状調査してもらい、使用状況も確認した上で、局所排気装置より大きな天蓋フードの方がいいのではと具体的な提案もいただきました。
 オフィスについては、チームごとに緩やかな区切りがあり、それでいてオープンな室内となっています。ショールームを見学した時に、同じコンセプトの展示があり、とてもイメージが広がりました。
 結果的に、満足度の高い施設ができ、より良い製品を生み出すための環境が整ったと思います。これからは、従業員の満足度にもつながっていくような使い方を長く続けていきたいと考えています。
(2023年 取材)

大庭 孝則
管理部 管理グループ マネージャー
渡邉 淳一
品質管理部 品質管理グループ
マネージャー
宇佐美 英俊
事業推進グループ
リーダー

PROJECT DATA

所在地 静岡県富士市大淵字大峯3886-7
運用開始

2023年7月

設計監修

株式会社フロンティアコンサルティング

記事内の情報は取材当時の情報です。

この記事は2024年10月24日に公開されたものです。