voice「座り時々立ち仕事」事例集

都市と自然が調和する街でイノベイティブな発想を刺激するオフィス

楽天株式会社

Rakuten, Inc.

全社的にSwiftを導入

日本で最大規模を誇るインターネット・ショッピングモール「楽天市場」。この事業を中核に多彩なサービスを提供する楽天は、1997年に創業した。最初は従業員6名、モールも13店舗からのスタートだった。しかし、それから2015年までに店舗数は4万4千にまで拡大。2016年現在の従業員数は、海外のグループ会社も含めておよそ1万3千名にのぼる。南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなどで事業を展開し、さまざまな国籍の社員が勤務。社内の公用語を英語にするなど、日本だけでなく世界で一体感のある経営を実践している。その楽天が、2015年に本社を二子玉川へ移転した。これを機に、本社オフィスを始めとするグループの社員に上下昇降デスクSwiftの導入が実行された。

新社屋の構築テーマに「健康」も

新社屋への移転に際し、同社では「この環境でずっと働きたい」と社員が思えるようなオフィス環境を検討した。その中で、欧米で導入が進んでいる上下昇降デスクの存在を知ることになる。「楽天クリムゾンハウス」という名の新オフィスでは、構築テーマのひとつに「健康」を掲げていた。座りっぱなしの姿勢が良くないことを裏づけるデータや論文もあった。そこで、社員が健康に働けるよう、上下昇降デスクの導入を検討。グローバル化でさまざまな体格の社員が増え、自由に高さを変えられる机のほうがすべての社員にとって働きやすいということも、後押しとなった。社員の健康を大切にするという想いは机だけでなく、朝、昼、晩と健康的な食事を提供する無料のカフェテリアに加え、割安で利用できるジムやクリニックなどを新社屋に設置したことにも反映されている。

効果を期待

さらに、楽天がSwiftに期待した効果としては、仕事の効率アップやコミュニケーションの向上があげられる。社員ひとりひとりがデスクを好きな高さにすることで、座るのも立つのも自分次第、自由な働き方ができること。また、体格に合わない窮屈な姿勢での業務により起こる生産性低下をなくすこと。

そして、立って仕事をしていると、座っている状態から「立ち上がる」という動作が省かれるため、サッと動ける。それにより、緊密なコミュニケーションとスピーディな意思決定がおこなわれることを期待。自由な意見交換を促し、イノベイティブな発想を刺激するために、立ち話のできるスタンディングテーブルをオフィス各所に設けることも同時におこなった。

CEO自らも試験的に利用、決断

上下昇降デスクの全社的な導入を決断する前、同社ではオカムラから3台のサンプルを導入し、試験的に半年間使用した。この間に会長兼社長の三木谷氏も、Swiftを実際に利用している。当初、ファシリティを担当する常務の杉原氏は、勤務中に座っている時間が長いシステム部門を中心に、1,000~1,500台程度の上下昇降デスクの導入を考えていた。しかし三木谷氏はそうではなく、「全社的に入れる」という判断をくだした。社内の担当者によれば、「三木谷自身が使ってみて全社的な導入を決断しましたので、非常にいい机だと判断したのだと思います」とのこと。楽天が創業の頃から大切にしてきた働く環境へのこだわりは、このような大規模な決断においても一貫している。

数ある上下昇降デスクの中でオカムラのSwiftを選んだ理由として、同社では特に性能とコストのバランスをあげている。上げ下げしたときに物が挟まった際の安全対策、動き出しや停止時の動作のスムースさ、作動時の音などを考慮。他社製品とコストも比較しつつ、Swiftは上下昇降させるときの音が大変静かだったことが決め手となった。

ユニバーサルデザインを体現する机

高さを変えて立ったり座ったりする。導入前、そんな使い方を同社では想定していた。しかし、実際に導入してみると、座りながらも高さを変えて姿勢を変えてみる、という使い方も見られる。また、昼食後など、姿勢を変えることで眠気対策にしているという声も。さらに、車いすのため従来の机の高さでは高すぎるという社員は、机を低くして利用したりしている。日本社会においてもユニバーサルデザインの考え方は以前からあったが、体格の大小、障がいの有無に関わらず、すべての社員が自分に合った姿勢で働くことをSwiftは可能にしていると言える。

82%の社員が、効率アップと評価

同社の社内アンケート調査では、Swift導入後、82%の社員が仕事の効率が「よくなった」「ややよくなった」と回答している。集中力が増したという社員もいる。また、72%の社員が健康面への意識について「よくなった」「ややよくなった」と感じている。座りっぱなしだと身体が凝るので立てるのは良いとの声も。常務の杉原氏も「肩こりや腰痛が明らかに減りました」と実感している。
さらに、コミュニケーションの活性化について「よくなった」「ややよくなった」という回答は66%。立っていると移動もしやすく、席に歩み寄って来た人との目線も合いやすいため、コミュニケーションが活発になったという声も聞かれる。ショッピングも楽しめる都市機能と、多摩川を中心にした豊かな自然環境が調和する二子玉川。この街で進化し続ける楽天のオフィスで、これからもSwiftは社員の最適なワーク環境をささえる存在のひとつであり続けるはずだ。

+Standing導入後の評価

プロジェクトデータ

楽天株式会社

  • 所在地:東京都世田谷区玉川一丁目14番1号楽天クリムゾンハウス
  • オフィス対象面積:63,449.51㎡
  • オフィス対象人員:10,000名