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地球環境への取り組み

生物多様性保全

生物多様性保全に関する基本的な考え方

オカムラグループの事業活動は、豊かな生物多様性を育む重要な環境を提供している森林からの恵みを受けて成り立っており、同時に生物多様性に影響を与えています。オカムラグループは、森林から産出される木材を製品の原材料に利用する企業としての責任を認識し、生物多様性の保全と森林資源の持続可能な利用に努めています。

「ACORN」活動の推進

オカムラグループは、「生物多様性の保全と森林資源の持続可能な利用をめざすアクション」を「ACORN(エイコーン;英語で“どんぐり”の意)」と名づけ、3つのアクションプランを設定し、継続的な取り組みを進めています。

ロゴ画像「ACORN」ロゴマーク

act-1 木材利用による森林の健全化

オカムラグループでは、木材利用を事業活動において最も生物多様性保全と関わりの深い部分であると認識し、環境に配慮した木材利用を通じて森林の健全化に取り組んでいます。原材料としての木材利用に関するオカムラグループの姿勢を明文化した「オカムラグループ 木材利用方針」に基づき製品開発を進めており、特に国産木材や間伐材を積極的に利用することにより、森林資源の持続可能な利用と地域の林業の健全な発展に貢献しています。

「ACORN」の3つのアクションプラン図

act-2 自然環境に学ぶ

オカムラグループでは、研修会などを通じて、生物多様性保全に関する従業員一人ひとりの意識向上を図っています。
2011年度から、オカムラがオフィシャルスポンサーとなっている一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団に協力をいただき、同財団が長野県飯縄山麓に所有する「アファンの森」において生物多様性に関する体験型研修会を実施しています。また2015年には、世界遺産である富士山の崩落防止から始まった自然環境保全活動を進めているNPO法人富士山ナショナル・トラストの植樹活動にも参加しました。
今後も体験型の教育や外部の専門家による研修会などを継続的に実施するとともに、自然環境の保全活動等に参加する機会を広げ、生物多様性について深い見識をもつ人材の育成を行い、習得した知識や感性を環境活動や製品開発などに反映していきます。

act-3 環を広げる

オカムラグループは、木材利用における取り組み(act-1)と環境教育で培った知見(act-2)を、グループ内から社会へ広げていくために、お客様や一般の方々にわかりやすく「ACORN」の活動を伝えるとともに、双方向のコミュニケーションに努めています。
この取り組みの一環として、環境配慮型製品・サービスに関する日本最大級の展示会「エコプロダクツ2015」に一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団と共同出展し、生物多様性保全や森林の健全化に関する情報の発信、間伐材を使用した製品の紹介などを行いました。
また、世界的な市民環境イベントである「アースデイ」の東京エリアイベント「アースデイTOKYO」のC.W.ニコル森の学校トークテントに協賛し、森から馬で運び出した木材を使用したホースロギングファニチュアーなどを展示しました。

写真「エコプロダクツ2015」でのオカムラブースの様子

写真「アースデイTOKYO」(2015年4月開催)のC.W.ニコル森の学校トークテントの様子

TOPICS

森が学校計画産学共同研究会への参加

オカムラは、早稲田大学理工学術院の研究事業「森が学校計画産学共同研究会」に会員企業として参加しています。同研究会では、C.W.ニコル氏が提唱する「自然からの学び」の考え方を基本に、子どもたちが暮らす地域の環境を整えるために必要な「自然・地域社会・建築・教育」の相互関係を見直すことを目的に、産学官のメンバーが知見を持ち寄り研究を進めています。
2015年度は、早稲田大学大隈記念大講堂で「森が学校計画 シンポジウムと森の音楽会」を開催しました。また、小学校や中学校でビオトープのガイドマップを制作するワークショップを開催するなど、広く啓発活動を行いました。
オカムラは、今後も自然や地域社会に根差した学びの環境の整備に向けた活動に参画していきます。

写真シンポジウムの様子

木材の利用状況と「木材利用方針」

オカムラでは、オフィス家具や学習家具、店舗用什器をはじめ、さまざまな製品に木材を使用しています。2015年度のオカムラグループ全体の原材料投入量の3.9%が木質材料です。そのうち13.0%が無垢材*1や合板*2など「原木を材料とする木質材料」で、87.0%が間伐材*3、廃木材、未利用材およびその二次加工品である木質ボード(MDFやパーティクルボード)*4など「原木を材料としない木質材料」となっています。
事業活動と生物多様性保全の関わりにおいて木材利用が重要な位置づけにあることを踏まえ、オカムラグループは2009年10月に策定した「オカムラグループ 木材利用方針」に基づき、生物多様性に配慮し森林資源の持続可能な利用を推進しています。

  • *1 無垢材:原木から板などを直接、必要な寸法に切り出した材
  • *2 合板:丸太から薄くむいた板(単板)を、繊維(木目)の方向が直交するように交互に重ねて接着したもの。通称ベニヤ板
  • *3 間伐材:樹木の生長にともなって、混みすぎた立木を一部抜き伐りする際に発生した木材
  • *4 木質ボード:木材原料を小片または繊維状に細分化し、これを接着剤などの結合剤によって再構成した板材。前者の製品例として中密度繊維板(MDF; Medium-DensityFiberboard)、後者の製品例としてパーティクルボードがあり、主原料は木質リサイクル資源である

オカムラグループの木材利用状況グラフ:無垢材や合板など原木を材料とする木質材料 13.0%/間伐材、廃木材、未利用材利用の木質材料およびMDF、パーティクルボードなど原木を材料としない木質材料 87.0%

写真MDFと繊維

写真パーティクルボードとチップ

オカムラグループ 木材利用方針
  1. 以下の木材を利用しません。

    1. 絶滅危惧種
    2. 違法に伐採・生産・取引された木材
    3. 森林生態系や地域社会に悪影響を与えている木材
  1. 以下の木材の利用を拡げます。

    1. 信頼のある森林認証を受けた木材(または同等の証明のある木材)
    2. 建築廃材、リサイクル材
    3. 国産材・地域材

「木材利用方針」に基づく製品開発

オカムラグループは、「木材利用方針」に基づく製品開発を行うとともに、それらの製品を用いた空間をお客様に提案することで、森林資源の持続可能な利用を推進しています。

信頼のある森林認証を受けた木材の利用

オカムラは2010年6月、国際的に認知された森林認証制度であるFSC®認証*5 (CoC認証*6)を取得し、FSC®認証材を使用した製品の開発・販売を進めています*7。2016年3月現在、FSC®認証材使用製品は11シリーズに広がっています。FSC®認証材の利用を進めることにより、多くの方が環境などに配慮した木材を用いた製品を使用する機会を広げることに貢献しています。

  • *5 FSC®認証:国際的な森林認証制度の機関であるFSC®(Forest Stewardship Council®;森林管理協議会)が、適切に管理された森林やその森林から切り出された木材の流通や加工プロセスを認証する制度
  • *6 CoC(Chain-of-Custody)認証:FSC®認証における生産・加工・流通過程の認証
  • *7 FSC®トレードマークライセンスコード:FSC®C092797
商品画像

FSC®認証材を使用した会議テーブル

TOPICS

浜松信用金庫様 FSCプロジェクト認証取得を支援

写真

浜松信用金庫様は、2015年10月の於呂支店新築移転オープンにあたり、店舗の建築木材等のすべてにFSC認証材を使用することによりプロジェクト認証を取得されました。金融機関として国内で初めての取り組みであり、オカムラではFSC認証を取得した窓口カウンターの製作・納入を通じて、プロジェクトのお手伝いをさせていただきました。
窓口カウンターの設計にあたっては、地元である浜松の地産材を使用し、FSC認証を取得しました。身近な地域の木材を使用し、地域のお客様に愛着を感じていただける店舗の実現に貢献できたのではと考えています。今後も、地産材の活用やFSC認証プロジェクトへの参画などを通じて、地域の環境や地球環境の保全に寄与できればと思います。

写真中部デザインセンター
プロジェクトデザイン室
若尾 正仁

木質リサイクル資源の利用

オカムラは1966年、木質リサイクル資源を主原料とするパーティクルボードを、日本で最初に家具に導入しました。以降、製品の芯材へのパーティクルボードやMDFの利用をデスクシステムや会議テーブルなど幅広い用途へ拡大し、木質素材の資源循環を促しています。また、間伐材などの未利用材・低利用材を原料とするMDFの製品への活用も進め、森林の健全化に貢献しています。

国産材・地域材の利用

国産材・地域材を持続可能なかたちで利用していくことは、国内の森林の荒廃の抑制と健全化のための有効な手段のひとつです。
オカムラは、芯材用のMDFに国産間伐材を利用したり、国産のスギ・ヒノキの圧縮材を天板に用いるなど、国産材の利用拡大に努めています。また、各地域の森林組合や加工業者との連携・協力を通じて、地産地消*8の考えに基づく地域材の活用を推進しています。

  • *8 地産地消:地元で生産されたものを地元で消費すること
商品画像

国産間伐材MDFを芯材に利用したデスク

商品画像

国産材・地域材活用家具

TOPICS

地元県産材を使用したプロジェクトの推進

北陸新幹線の糸魚川、黒部宇奈月温泉、新高岡の3つの駅の待合室のベンチに、富山産の杉間伐材を使用しました。杉は柔らかい素材のため、含浸塗料で表面の硬度を高め、十分な耐久性を確保しました。
八十二銀行 岡谷支店では、カウンター、ロビーチェアをはじめ、マガジンラックや記載台、応接室のテーブル、チェアなど随所に長野県産材を使用しており、木目の統一感と木の温もりを感じられる空間を創出しています。

写真黒部宇奈月温泉駅 待合室

写真八十二銀行 岡谷支店

木材利用にともなう環境リスクの低減

オカムラグループでは、森林資源の利用にともなう環境リスクの低減に向け、資材として使用する木材の樹種・取り扱い量・原産地を毎年、調査・把握しています。
「木材利用方針」に示した「利用しない木材」に関しては、対象となる木材の状況を把握し、他の木材への切り替えなどにより取り扱い量の削減を進めており、早期に使用量ゼロを実現することをめざしています。
絶滅危惧種については、ワシントン条約(CITES)*9や「JOIFA重点管理材」*10・11に照らして、該当する木材を利用していないことを毎年調査、確認を行っており、また、グリーン購入法*12に基づき、製品ごとに木材の合法性*13に関する調査を実施しています。オカムラはJOIFAによる木材・木材製品の合法性に関する事業者認定を受けており、認定要件に基づきマネジメント体制を引き続き強化していきます。

  • *9 ワシントン条約(CITES):「絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約」
  • *10 JOIFA:社団法人日本オフィス家具協会。オフィス家具の業界団体
  • *11 JOIFA重点管理材:ワシントン条約などをもとにJOIFAが選定した木材で、使用実績の把握など使用状況に関して管理をしている木材
  • *12 グリーン購入法:「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」。国などの公的機関による環境物品などの率先購入、情報提供などを通じて、その需要拡大を図ることを目的とする法律
  • *13 木材の合法性:木材の伐採にあたって、原木が生産された国または地域における森林に関する法令に照らして、手続きが適切になされたものであること

オカムラが利用する木材の樹種・原産国と取り扱い量(2015年度)

樹種 材形状 取扱量
(m3換算)
輸出国・地域(原産国)
ラワン 無垢材、合板、成型合板 1,928.4 インドネシア、マレーシア、日本、
フランス
ポプラ 無垢材 139.5 北米
カプール 無垢材、合板 85.8 インドネシア、マレーシア
ラバーウッド 無垢材、集成材 101.6 マレーシア、タイ
ビーチ 無垢材、合板、突板 210.8 ニュージーランド、フランス、北欧、
ドイツ 他
ブナ 無垢材、合板、成型合板、
突板、集成材
158.8 デンマーク、ドイツ、日本
ヒノキ 無垢材、集成材 33.4 日本
ホワイトオーク 無垢材、単板、突板 13.2 北米、アフリカ
アユース 単板、突板、集成材 40.6 アフリカ
ローズウッド 突板 1.4 東南アジア、南米
その他 無垢材、合板、突板など 85.2  
合計 2,798.7